万里一空。
今年、息子と私が選んだ書き初めの言葉です。
万里一空とは、宮本武蔵の『五輪書』に登場する言葉で「世界はどこまでいっても空はひとつ」という意味です。
そこから「ひとつの目標に向かって精進する」という意味で使われている言葉です。
息子も私も夢や目標があり、それに向かって一歩一歩着実に前に進めるように努力していきたい。
そんな私たちの思いを表したこの言葉に惹かれ、書き初めの言葉としました。
親戚と顔を合わせ、たくさんの会話と息子や甥っ子姪っ子たちの弾ける笑顔でとても和やかな時間を過ごしました。
青く晴れわたる沖縄の空を見ながら、
政治家となったいま、色々な思いを巡らせました。
沖縄を語るには欠かすことができない基地問題。
滞在中にも起きた米軍ヘリの不時着。
度重なる事故や事件による沖縄県民の負担は相当なものだと感じます。
「誠に遺憾」
いくら言葉で伝えていても、
何も変わらないと意味がありません。
基地の存在が日本国と国民の安全保障上必要なものであるとしても、だからと言って同じく日本国民である沖縄県民の生命と財産が脅かされることは許されません。
単純に解決できる問題でないことは百も承知だけど、移転の是非だけではなく、日米地位協定の改定や運用見直しを検討するなど、沖縄の人たちがこれ以上被害を受けることのないようにしなければと改めて胸に刻みました。
また、沖縄が抱えるもう一つの大きな問題は経済問題。なかでも全国に比べて深刻な子どもの貧困です。
昨年からは月に一度沖縄に帰り、子どもの貧困に対する取り組みを行っている自治体や、NPO法人の皆さんと意見交換や視察をさせていただいています。
平成30年度の国による沖縄子どもの貧困緊急対策予算案は12億円。
前年度より1億円増える予定です。
支援員の確保や配置、子どもたちの居場所作りを集中的に実施していきます。
この予算が必要なくなる時が来るまで、沖縄県・各市町村と共に頑張って行きたいし、貧困の連鎖を断ち切ることができるまで汗をかきたい。
子どもが子どもらしく、当たり前に生活できることを目指して。
いま東京で沖縄と同じ空を見ながら、また思いをめぐらせています。
万里一空。