OAFF3日目・4日目(3/12・13) | ケセラセラ通信日記

OAFF3日目・4日目(3/12・13)

OAFFの連携企画として、国立国際美術館の地下1階 講堂で開かれた「映像のアルチザン─松川八洲雄の仕事─」に通う。参加無料の事前予約制で、3月7日に申し込んだが、7つあるプログラムのうち3つがすでに満席となっていた。しかしキャンセルが出たので、結果的には全プログラムを視聴することができた。

 

松川八洲雄(1931〜2006)は、松本俊夫・黒木和雄・土本典昭らとほぼ同世代のドキュメンタリー映画作家で、PR映画・産業映画・民俗芸能映画・アートドキュメンタリーなど約80本を製作した。

 

今回上映されたのは以下の11本で、岡田秀則・国立映画アーカイブ主任研究員の特別講演もあった。

 

『一粒の麦』(1962年/28分)

『鳥獣戯画』(1966年/30分)

『ヒロシマ・原爆の記録』(1970年/30分)

『仕事=重サ×距離─三菱長崎造船所からのレポート─』(1971年/34分)

『土くれ─木内克の芸術─』(1972年/18分)

『飛鳥を造る』(1976年/50分)

『ムカシが来た─横浜市長屋門公園古民家復元の記録─』(1993年/46分)

『JAPAN』(1973年/80分)

『不安な質問』(1979年/85分)

『民俗芸能の心 琵琶湖・長浜 曳山まつり』(1985年/32分)

『民俗芸能の心 神々のふるさと・出雲神楽』(2002年/41分)

 

いずれも、扱うテーマに応じて表現に工夫を凝らし、この時代のドキュメンタリー映画の地平を切り拓いていった作品群だと言えるのだろう。

次回は、印象に残った作品について触れてみたい。