聖なる夜 | ケセラセラ通信日記

聖なる夜

午後7時、京都・高野川沿いの70年代風居酒屋で、ヨーガ仲間と飲み会。しかし、皆さん基本的に飲まれない。私だけ生ビールというのも落ち着かないので、「少し飲んでくださいよ」と勧めると、「年に1回ぐらいしか飲まないんだけど」と、その年に1回のグラスワインをおふたりが付き合ってくださった。
私を含めて5人。ヨーガ歴の長い順から、10年、5年、3年、半年、2カ月(これが私)となる。私以外は全員30代の女性。両手に花ならぬ、両手に花×花という状態で、こんなに贅沢な飲み会は生まれて初めてではなかろうか。
だが、皆さんオンナのフェロモンを出されない。ヨーガ修行のたまものであろうか。「男とやる」などという発言が飛び出したりもするのだが、なぜかサラッとしている。私自身、なよなよ、ベタッとした女性は苦手なので、実に気持がいい。
下世話な話ばかりしていたわけでなく、ヨーガの本を読んでも分からなかったところを教えてもらったり、何年もヨーガをやっていても私と同じように迷いや悩みを持っておられることを知って安心したりと、私にとっては非常に有意義な集まりであった。
生ビールからグラスワインに進み、私は例によって居眠りもしたが、また復活して楽しい話に加わるといったふうで、気がつくと11時近くになっていた。まるで私たちのテーブルに天使が降りてきている(ちょっとクサすぎるか)ような気もしたのだが、「これから大阪まで帰るので、お先に」と席を立ちかけたら、「じゃあ、私たちも」と、お開きになった。
店を出て出町柳まで15分、雨上がりの爽やかな風が川端通を吹き過ぎて、「よかったなあ、元気出せよ」と私にささやきかけてくるのだった。