一年目の手紙 | ♪erika♪のブログ

一年目の手紙

絵里佳さんの恋人からお手紙が届きました。

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今日で付き合ってちょうど1年だね。
節目だし、最近はろくに話し合えたりもしていないから、今日ぐらいは真面目に思ったことを伝えるよ。

さて、何から書こうかな。
あー、前から思ってたんだけどさ、絵里佳って「安い下着屋みつけた!」とか言うと必ず次に会うときかゆそうだよな…(苦笑)。
ってわざわざ記念日に書くようなことじゃないか…。この話はナシ(笑)。

この前、結構激しい喧嘩になったよね…。会話の流れで、絵里佳が「好きな人できたら別れていいからね」って言ったんだよな、おれに。それでおれが怒った。
絵里佳は、別れても自由が手に入るし、おれの代わりもたくさんいるって思ってるよね。絵里佳は何気にモテるし。その余裕というか突き放したところが、おれからするとイラっとするんだと思う。おれのことはどうでもよさそうというか…。

絵里佳って、精神的にはかなり成熟していて、それでいて無邪気で、その両面を併せ持ってるってすごいと思う。ただ、そうだからこそ、絵里佳は男から人気があるし自分だけのものではない気がいつもしてる。
まぁこんな風にうだうだと言っていると、絵里佳は全然こんなこと気にしていなかったりして、はるかにおれより自由だから、空回りで終わることがほとんどなんだけどさ。
なんだかなぁ…。男なのに全然リードしてないな、おれ。

…って結局は文句ばっかり言ってる自分…。
もっと前向きなこと書くね。記念日だってことを忘れてた。

ここまでひどいことを書いてきたけど、なんだかんだ言って、おれは絵里佳に感謝してるんだ。
おれは性格がキツイし人に優しくないから、絵里佳みたいな性格がまるで仏様に思えたし、正反対の人間だと思った。いろいろと批判したりしてしまうけど、絵里佳の理解があって人に優しいところは、おれは大好きなんだよね。そこは変わってほしくない。

絵里佳が言っていた「喧嘩とかをしても、そのたびに乗り越えて絆を強くしていこうね」っていうセリフをおれは今でもしっかり心に刻んでいるから、忘れかけていた気持ちを再確認しながら、これからも一緒に歩んでいきたいと思う。絵里佳もあのころの気持ちをそのまま持っていてくれたら嬉しいよ。

これからもたくさんの壁に当たると思うけど、一つ一つ乗り越えていこう。あ、あと、友達に「彼氏はものまねレパートリーが数百種類ある」とか吹くのはやめてくれ(苦笑)。おれ、カイヤの真似しかできないだろ。

では、これからも末永くよろしく。絵里佳がいてくれてよかったよ。ありがとう。

P.S.誕生日とかクリスマスに、携帯の料金を払うようおねだりするのはどうなの…。