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ロザンゼルスのはじっこ生活

ベトナム系アメリカ人の主人と結婚を機に渡米。3年半のIrvine生活、1年3ヶ月の広島生活を経てロサンゼルスカウンティのはじっこの街に引っ越してきました。

私は最後に日本に住んだのが4年前で、しかもそのときは地方都市に住んでいたので、ポリティカル・コレクトネスというフレーズは全然聞かなかったんですが、今この言葉は日本でも身近になってきているんでしょうか?

 

私は広いアメリカの中でもリベラルなカリフォルニア、さらにリベラルな大学で働いているので、私のいる環境は結構バイアスだと思うのですが、ポリティカル・コレクトネスという言葉を非常によく耳にします。ポリティカル・コレクトネスとは何か。それはWikipediaをご覧ください笑。

 

日本でもわかりやすい例は、保母さん→保育士、看護婦→看護士、など名称をジェンダーレスにしたことですね。性別だけではなく、宗教や出身地などあらゆる差別や偏見を役職や表現から取り除くための動きです。私は仕事がら留学生と接する機会が多いのですが、彼らに言わせると、英語が母国語の人が、そうじゃない人に対して「あなた英語上手ですね」というのもOffensiveになるらしい。(こういう悪意の無い、無意識の差別的言動、行動はマイクロアグレッションと言います。)えー、私、英語上手って褒められたらうれしいけどなぁ照れセクハラに関しても、「髪切った?素敵だね」と褒めてもセクハラと捉える人もいるので(私は平気)、いかなる人(センシティブな人)も傷つけないように会話するのはなかなか大変な時代です。

 

私もマイノリティ(女性、非白人、移民)なのでポリティカル・コレクトネスのムーブメントは大賛成なんですが、それと同時に、人をoffendしないためには細心の注意を払わなければいけない、そうすると結構当たり障りの無い会話しか出来なくなっちゃうな、とも思うのでした。

 

自虐はOKなので、(例えばアジア人同士で「アジア人って目細いもんねー」というのはOKでも、それを非アジア人が言うと差別発言になる。)会話の内容を一番気にしなくて済むのは自分と同じカテゴリー(私だったら日本から移民してきた女性)と話すときだと思うのですが、そうやって同じカテゴリーの人とばかりつるんでいるとダイバーシティ(多様性)に支障がでるし。。。バランスが難しいですね。