絵梨花です、安価で高速に解析できる装置が普及し、がんの研究は飛躍的に進んだ。
一方でがんという病気の複雑さも見えてきた。
病巣を調べると、変化している遺伝子は細胞によって違う。
欧米とアジアの患者では変化しやすい遺伝子も異なる。
複雑ながんに立ち向かうには、膨大なデータを駆使して治療法を選ぶ必要がある。
個別化医 療は海外でも盛んだ。
米国は100万人以上、英国は10万人を対象に解析する。
日本でも大規模なプロジェクトが進む。
国立がん研究センターが15年に始めたスクラム・ジャパンだ。
全国約240を超す医療機関と製薬企業15社などが協力する。
肺や大腸、胃、食道などのがんについて、遺伝子解析の結果から効果が期待できる抗がん剤を選んで投与する。
5000人以上の患者が参加した。
企業や医師が実施する臨床試験を通じて患者は新たな薬を試すことができ、新薬の申請への道筋もつけられる。
4月からは新たに2年間で5000人を募る。
同センター東病院の後藤功一呼吸器内科長は個別化医療が日本に根づいてきたと話す。
しかし解析は保険適用されていないうえ、その結果が常に治療に結びつく わけではない。
治療薬が国内では未承認で治験も実施されていない場合は、高額な自費診療になる。
がんの原因となる遺伝子の変化は数多く見つかっているが、適した薬は少ない。
順天堂大学の加藤俊介教授は過剰な期待を抱く患者がいる。
説明が必要だと話す。
がんは人のような多細胞生物にとって宿命のようなものだ。
長生きする以上、避けられないと東京大学の黒木登志夫名誉教授は指摘する。
がんとの共存を考え、その苦しみをどう克服するか。
どういった治療を望みどういった生き方を選び、その費用をどう捻出するか。
誰しも、心づもりが求められる。
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