現実的なところとして、30位台には
遅かれ早かれ乗せられる手応えはあります。
私たちジャパンに必要なのは、
少ないチャンスをしっかりものにしていく、というところです。(と同時に少ない機会で学びを力に変えるlearn FAST)
毎月世界ツアーをしているわけではないのです。
正直、本当にそんなことをこなしてる国はあるわけで、格上の国に挑むことを繰り返せば、ランキングを上げていくことは可能です。
現実的に、仕事と掛け持ちで、代表というプライドをかけて戦うには、今のこの海外ツアーのペースでも、確実に相手を叩ける時につぶしていかないとダメ。
とくに、今回から初めて参加することができたACCのこの大会は、そういう意味ではこれまでにないチャンスが増えた✨ということになります。
定期的に戦えるとしたら近隣諸国だった日本にとって、アジア全般のこれまで顔を合わせたことのない国々と力試しができるわけで、大体自分たちがどのくらいのランクに、アジア圏で位置しているか初めて肌身で体感できる経験です。
これは長期的目線でいくと、間違いなく国のレベルを上げてくれると思います。
16カ国のうちほとんどが対戦したことのない国で、しかも自分たちよりも、数字では順位が上回る国ばかりで、こちらとしては機会がないだけで力は劣っていないことを示す、またとない機会なわけです。
そして初めましての国との試合ほど楽しい経験はないですしね。
今回残念ながら、クウォーターファイナルで
マレーシアに敗れて、次なるステージAsia cupの切符をあと一歩で逃しましたが、次のステージでは、インドA、スリランカAなどの、もう夢のような格上の対戦相手が待ち受けているわけです。
私はこれが決まれば、競技への取り組み方を生活レベルでもう一段あげようかと目論んでいたくらいです。
とにかく、国内の環境を変える、という意味でも『ありえない格上を倒す』ということは、いろんな意味で、私たちの環境を変えていく推進力にもなるはずです。
まぁ何もせずに勝てるような甘い相手ではないので、環境が整いきれていないうちから、どこまで準備ができるのか、そこも問題ですが。
今回一番難しかったのは、
直前までのギア⚙️として、
派遣メンバーの半分(日本発🗾組)と、イギリス発の選手は、真冬のオフシーズンから乗り込んでいるという点。
これは、初めての経験でした。
0-5°の早朝に、着込みまくってバッティングしても、本当にもうすぐ試合するんだろうか、という実感がないまま出発🛫
クアラルンプールに着いたら35°の猛暑。
日本や中国の夏のような湿度モリモリのヤシの木が元気いっぱいのサマーでした。
仕事上がりに震える手をこすりながら
雪道を歩いたのが出発2日前。
到着した朝に、ホテルで準備を済ませ
仮眠をとったら早速現地で練習へ。
これが呼吸も身体も驚きのしんどさで。
地獄だっ、って思いましたね。笑
唯一評価できるのは、体を即座に対応させていけたこと。トーナメントをこなすごとに、すごく動くようになりました。
これは、言い訳でもなんでもなく、季節を変えて自分の力を出し切る、というのは、身体も気持ちもかなり自分のスイッチが必要だったという経験でした。
そういう意味ではやりきれているほうかなと評価してます。季節もそうですし、毎週末試合をこなすような環境に身を置いていたらもちろん結果は変わっているだろうというのは、個別のフィードバックでもらった慰めのひとつでもあります。
でも、だからといってその言葉に甘えて諦めてるわけではないです。
ただこの猛暑の練習の翌日には1戦目がスタートしてますからね。平和ではありませんでした、というだけです。
できることを、確かなことを、何度も何度も繰り返して本番で高いものを求められるというよりは、
現実私たちの国の場合は、試合の本番で求められるものは高いわけで、もちろん国を背負っている以上、その背景にあるものは何も関係ないわけです。プロでお金をもらってクリケットを毎日やって国を代表していようと、仕事終えて遅くに直帰して国を背負っていようと、大学が忙しかろうと、同じグラウンドに立つ以上、お互いが国の誇りをかけて戦う。そこに『仕方ない』は一切存在しない世界。周りの見方も厳しく評価されてもそれが普通なわけです。普段、代表であることの実感を持つにはかなり難しい状況であることも我ながら理解していますが、ただあくまで、自分たちは、見られる立場、評価される側、にあるということ。
うまくできれば賞賛されインスピレーションを与えることもできれば、うまくいかなければ、それなりの厳しいことも受けていかないといけません。
こういう経験が増えれば増えるほど、周りの競技への理解が例え足りていなくとも、自分の国を背負ってプレーしている、という責任感というのは自ずと芽生えていくのかもしれませんね。
大勢の目に触れる大会の機会は、やはり私たちをタフにしてくれると思います。
今回初めて対戦した世界ランク16位のUAE。
本当に、試合前には今までにない違った興奮がありました。
なんというんだろう、、
トーナメントのなかでは、すでに中国とオマーンを倒した時点で、クウォーターファイナル行きは決まっていたんで。次のUAEはそもそも格上ですし、負けることはある程度想定されながらも、次のマレーシア戦の方がよほど大事、という認識のもと、これはチャレンジだという空気がありました。
ただ、私はこれまで感じたことない感情が試合前にありました。
クリケットを普段、意味のわからないレベルにむりやりモチベーション上げて練習してる理由🏏ってなんだろう…と。
もちろん勝つこと、うまくなること、色々あるけど、
たぶん、というか絶対、、
こういう国と試合すること。
クリケットにガチな国の、ガチな選手と戦うこと。(よく私たちが勝てるようなアイランド系の自由な国や、近隣諸国たちはまだ本物のクリケットチームではない、と揶揄されたりします。クリケット中心で本腰が入ってるわけではないチーム、みたいな。ホンモノというのが、まさしくUAEのチームだと。ただそうなると、私たちもまだまだホンモノには遠いです。力というより、クリケットに向かい方として。)
こういう機会を待ちわびてたんじゃないのかなって。。
今、燃えずして、私はなんのために練習してるんだろう、って。
そういう気持ち、大会が始まる前は特に考えてなかったんですが、グラウンドに着いた時そんな気持ちでした。
まぁ何も満足感は得られない結果でしたが、それでも歯が立たなかったわけではない、もっと良くなりそうな糸口をもらえたような、それが収穫です。
クリケットやってきてよかったメモリーの一つに加わりました。
UAEと力の差は歴然でも、初めてピッチで対面できた第一歩。
(10オーバー超えて初めてのextraには脱帽でした)
彼女たち、毎日3時間練習して、先月も今月も来月も海外ツアーして、そしてワールドカップ予選に挑むみたいです。
同じスポーツしてるのかわからないくらい、やりこんでるんです。相手は。
ワンチャン、というのはないんです。
逆に負けられるわけないんです、相手は。
私たちは実力もまだまだなのに、
プライドが先に勝ることもあって
チーム力としてもまだまだ。チームカルチャーもまだまだ。。
組織は、理想だけでも立ちいかないし、実務だけでもだめ。チームスポーツって難しいなというのも初めて感じましたね。6年やってて初めて感じたかも。笑
まぁとにかく、楽しみな選手が多いので、その個性を惜しみなく使っていくって、そこもまた難しいところですね。
話は変わりますが、今回、膝にも爆弾を抱えてましたが、遠征の時にお世話になっている、
伊東超短波のエスパージのおかげで、かなりケアできました✨ありがとうございます。
時間があれば、超音波✨タイムでした。
現役のうちは、温存療法で膝🦵の痛みとともに行く覚悟です。
(どうにも治療の糸口がみえず半ば諦めもあります。膝って難しいですね)
でも今回、連戦をこなしたのに、
初めて膝が腫れずに、トーナメントを終えることができました。良好では決してないですが、工夫次第なところもありますね。
そしてカラダのしんどさがこれまでで最も少ない大会だったのも事実。私は絶対にこれがかなり意味があったと思ってます。
毎日試合直後のアイスバス。
氷まみれの樽のなかは、耐え難いものでしたが、
プールタイプのアイスバスは、もう最高。
うつ伏せ、足首を出すスタイルが最終的に長く入れるポジションでした😂
これのおかげで、普段ならモモが最初に筋肉的に疲労してくるところ、本当に皆無でした。ほぼ。
もっと前からやるべきだったな、、と。
今回、大会運営の格がちがうというか、さすがACCという感じで、こういうアイスバスの準備もそうですし、グラウンドまではポリスの先導。
まえよこうしろ。🏍️🏍️🏍️
信号も関係なし、横からの車の入りも先回りして止める徹底ぶり。
おかげで一度もグラウンド、ホテル間止まらずに移動。本当に選手、大会ファースト。
普段は佐野へローカル線を使っていく苦労が少しだけ報われるような瞬間✨Vip扱いを受けることは、間違いなく自分たちに少しだけ国を代表して大きなイベントに出ているプライドを与えてくれます
最後に。
色々ありましたが、やはり終わってみれば全てが今しかできない貴重な時間✨
私も、コンディション的にも、年齢的にも
どこまで続けられるか、少し模索するようなとこがあるのも事実です。
でも、これだけはいえます。
クリケットがなくなった時に、何もなくなるような、人としての生き方や、時間の使い方はしたくないということ。
人生の中で実はクリケットに本気で打ち込める期間ってほんの少しなんですよね。
クリケットが今はわたしの魂を燃やしてくれてる、最も大きな燃料に間違いはないです。ただ、コーチがこの間呟いていたのは、
結局、どれだけランを取ったかウィケットを取ったかというのは実はちっぽけなことなことだと。
(試合で吠えてるのにね、こういういいことも言ってくれるんです🤚)
でもそれは自分も納得するところで、
それ以外で何か自分の心にも残したいし、
今一緒に共にプレーしている仲間の中にもなにか残せるといいなと。
もちろん、パフォーマンスはもっと上げられるだろうし、チームの世界ランキングだってまだまだ上げれると思えるから続けてます。
🔥🔥🔥
前腕が腫れてて、話題の一枚🙈
しばらく冬眠してまた目覚めようと思います。
最後まで読んでくれてありがとうございました✨
バイバイ👋