R 銀河鉄道が走り出した。
増えてきた。
臨時席が設けられるほどはいりました。
直前のSEはまさかのタイムマシン
音が消えたと同時に
物語が始まりました。
演者の待機場所も真っ暗で
皆、息を潜めて自分の出番を待ちます。
武者震い、息遣いが聞こえるほどの緊張感
私たちの出番は約40分後
それまで暗闇で緊張し続け、尿意とたたかっていました。(直前にトイレ行ったんだけどなぁ)
今回の銀河鉄道の夜はザネリが主人公になっていました。
自分の作った、アルベルベロの木が
根っこになっていると聞いていたので
わたしは誰より前のめりになっていたと思います。
ジョバンニとカンパネルラが「アルベルベロの木のてっぺんで会おう。何度でも何度でも」と言います。(セリフはうろ覚えです。)
ふたりで、「秘密の呪文、覚えてる?
アシュレイタヒチバ ホースホーク
サンパディアナ ホームライ
カスカシムシャ ライチホ
ケラッタディアナ ダスパディン
アシュレイタヒチバ ホースホーク
サンパディアナ ホームライ
カスカシムシャ ライチホ
パッテダッテダン!パッテダッテダン!!!」
ふたりが交互に早口で唱え、
パッテダッテダン!!!と声が重なります。
私、震える。
やばかった。
言葉にできないとはこのことです。
涙がこぼれそうでした。
自分の曲がこんな風に
スーパードラマチックに!
いや、魔法、奇跡のように
やはり言葉ではあらわせません。
脚本を書いたキコのおぐりくん、すげーなぁと心から尊敬。頭の中どうなってんだろう。
もちろん、演者さんたちも素晴らしいです。稽古は一週間しかなかったらしいのですが、そのクオリティじゃなかった!
膨大な台詞量、役者さんってすごいや。
そして出番!
まずはワンフレーズ歌いました。
昔のBLASHとは一味違う
ピアノありのアルベルベロです。
あなたたちの気持ちをのせてうたいました。
物語は続きます。
ダンスにラップに盛りだくさん。
これは楽しい
笑いあり、涙ありのエンターテイメント!!!
目が離せませんでした。
そして終盤
最後の出番が近づいてきました。
おぐりくんが、きっかけを教えてくれます。
私たちの背中を押しました...
「アルベルベロの木」
私としんやくんに挟まれて
ジョバンニとザネリが真ん中に寄り添って座っています。
私は、ふたりを想いながら
この物語の終わりをうたいました
全身で歌いました
銀河鉄道をアルベルベロを石巻をBLASHを
お客様たちは皆泣いていました。
無我夢中で気づかなかったのですが
この時、ジョバンニが真ん中で号泣していたらしいです。
堪えきれなくて本気の涙を流していたのだそうです。
歌が終わると
ジョバンニは泣きながら最後の台詞を言います
ザネリは眠るように死んだのです。