「実はけんたさん、

  私の父に借金の話をされたときに

  嘘の金額を伝えたんです」

 

「ほんまか?」

 

「本当は150万借金があるのに

  50万と嘘をついていました」


「あいつはほんまに…

  しょうもない嘘をつきおって」


「そこで私からの提案なんですけど、

  けんたさんお義父さんや私たちにも

  まだ隠していることがあると思うんです」


「さなちゃんも

  その可能性があると思ってるんやな」

 

「はい、自分の都合の良い話ばかりしてて

 なにか怪しいなって

  疑うようになってしまって…」


「そらそうやで、

  あいつのしてることは

  詐欺みたいなもんやでほんま」

 

「そこでなんですけど、

  今度私の両親とお義父さん、お義母さん、

  私たちも含めて直接会って話をしませんか?」