若い頃は子どもが苦手だったので

たぶん子育ては苦手だろう、とふんでいた。

 

(苦手なくせに、なぜか一人は生んで育てなければ、と思っていたのが不思議)

 

でも生まれて、育ててみたら、

子育て自体はとっても楽しかった。

 

なんでも観察するのが好きなので

当時サービスが始まったばかりのmixiで

日々、子ができるようになったことを記録した。

 

子どもを生んでよかったことは

自分の子どもを通じて出会う子どもたちを好きになり

苦手だった子ども等と自然に触れ合うことができるようになったこと。

 

どの子もかわいい、と思えるようになったし、

どの子をみても、愛情が湧くようになった。

 

男の子を育てていたこともあって、

職場で気にいらないおじさんがいても

小さい頃のその人を想像して、育ってきたプロセスを想像すると

たいていは許せた。

 

 

日中の子の様子を見ることができない夫が

「今日はどんな様子だった?」と毎日聞いてくるので、

子をよく観察するようになった。

 

そんなに毎日変わらないけどなあ、と思いながらも

日々意識してみていると、子の特徴がみえてくる。

 

1歳でも、もう彼の特徴と言えるものがすでにあって

息子はとっても好奇心が旺盛で、赤いものによく反応した。

立つのも歩くのも早かったけど、運動能力が優れているからというよりは

好奇心が旺盛でなんでもさわってみたかったからだった。

発語はゆっくりだったけど、こちらの言っていることは伝わっているようだった。

言葉を話すようになる前から、声かけをしていたからかもしれない。

 

 

3歳からは保育園に入った。

仕事をしたいから保育園にいれたのではなく、

保育園に通わせたいからパートの仕事を始めたようなものだった。

 

実家が遠かったので、保育士さんには本当にお世話になった。

保育園の先生たちは、当たり前だけど保育のプロで

たくさんたくさん助けていただいた。

子を客観的にみてアドバイスをくれる

本当にありがたい存在だった。

トイレトレーニングもほぼ保育園でやってもらったし

おはしの持ち方も服の畳み方も、全部保育園で教えてもらった。

 

私が気をつけていたのは

本人の行動に関わることは、できるだけ本人の意思を尊重すること。

 

保育園に行く、着替えさせる、ご飯を食べる。

あれこれあれこれ、させなければならないことがほとんどだったけど

声かけをして、できるだけ強制はしないようにしていたように記憶している

 

 

 

息子は、子育てが苦手な私のところを選んで生まれてきたのかな?

っていうぐらい育てやすかった。

(もちろん、あとから思えば、の話で当時は大変なこともたくさんあったはず)

 

私も夫も内に籠りがちで根暗なのだけど、

この子はいつも明るくて、寝起きからいつもニコニコしていた。

いつも明るいのでみている私が癒された。

つらいときにぎゅっとしてもらうこともよくあった。

 

子が4歳のころ、

わたしは適応障害と診断されて投薬中。

闇の真っ只中にいた。


追うように夫も鬱になった。

子どもがいたから、生きてこられたといってもいいぐらい

当時は真っ暗闇のなかにいた。