子どもの可能性を最大限に引き出すプログラムがあるそうです。
一般学校のレベルをあげるため、
デンマークにとって、更によい教育を行うために
非営利組織の団体が運営しているプログラム。
このプログラムを終了した現役の教員であるダビッドさんのお話を伺いました。
ダビッドさんが大事にしている3つのこと。
1 オープンネス
喜び、熱心さをもとに、先生が開かれていること
子どもの好奇心からくる、いろんな疑問を受け入れるキャパが大事
「カオス」なんでも聞いてOK!にする
「なんで勉強するの?」「なんで宿題があるの?」
などの質問に答えるとき、
先生が生徒のことを考えている、ということを示すのが大事
2 前向きに関わる
子どもが自分の才能を探り出せるよう、自分自身に興味をもてるようにするのが大事
フロー ゾーンに入っているときが才能を発揮しているとき。
どうやってフローを生み出すことができるか?を考える
担任がフォーカスする必要がある
3 知識を教える
世界のつながりを理解すること。
どのように勉強したら理解できるか?を考える
「この3つがそろえば、子どもの才能がわきあがってくる。
できないことではなく、できることにフォーカスする。
強みを使う、強みがあることを意識する。
できないことにフォーカスしても何も変わらない。
特別にサポートが必要な子も、
誰であろうとレベルをあげることはできると考えている。」
強みをみつけるために、特別なプログラムは特になくて、
プライベートでもかかわったり、コミュニケーションの時間を多くとったりすると
おっしゃっていました。
デンマーク人にしては珍しく?、プライベートの時間も仕事に使っているそう。
家庭での親の接し方に、参考になる部分がたくさんあるなあ、と聞いていました。
開かれている人には、なんでも話しちゃうよね!
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以下、備忘録。
<ダビッドさんが勉強したこと>
・ペタゴーグ(生活支援員。日本にはないデンマーク独特の職種)の哲学
・クリエイティヴィティについて
・いつどの状況で「学ぶ」が起こるのか
・才能をどのようにいかすか、を考える
<先生とペタゴーグの違い>
先生がフォーカスするのは、
どうやって子供に物事を教えるのか?
子どもはどうやって知識を得るのか?
ペタゴーグがフォーカスするのは、
どうやって子供が育つのか?
どうやっていい人になるのか?
(→いい人、というよりは、よき社会人、かも)
Tulus(うまくいっているという意味のデンマーク語) 気持ちよく、元気よくいるか?
特に小さい頃にかかわっている
各小学校にペタゴーグが何人かいる
特別なサポートが必要なクラスに入ったりする
一般の先生が勉強して、ペタゴーグの教え方を学んだりもする