デンマークでは、子ども達が学校を選ぶ際には3つの選択肢がある。
1 公立学校
2 ホームスクール
3 私立学校
次に伺ったのは、フリースコーレ。(英語でフリースクール)
こちらは創立50年になる、親たちが集まってつくった私立学校。
デンマークでは、いくつかの条件をクリアすれば親たちが学校をつくることができる。
政府からの援助もあるし、フリースコーレ組合があって、学校をつくるサポートをもらえるシステムもある。
でも、設立にかかるお金は援助では足りないし、ボランティアで学校づくりをしている段階から本格的に学校運営に移行するのが難しいため、
存続させるのはなかなか難しいそうだ。
公立はつぶれることはないけど、私立の80%は設立3年以内につぶれている。
左は校長先生 ヤコーパーテンさん。
真ん中が、主任のエリックさん。特別支援サポートの先生。
(二人とも、めっちゃかっこいい!)
維持していくためのコツもあって、
こちらの校長先生は、「責任は誰が持つのかを、細かく明らかにするのが大事」と。
たとえば、この学校では校長先生は雇われていて、運営は別組織だけれど、
「教育に関する最終決定権は自分がもらう」と主張したそうだ。
ここでも「対話」が出てきた。
なんとなく、ではない。
きちんと話しあって、明示することが大切だと。
子どもたちは、5年生から年に2回、エリックさんと1対1で面談を行う。
ゆっくり対話をして、半年前と比べてどう変わったかを確認する。
困ったことはないか、以前問題だったことはどうなったか
興味はどうか、今後どうしていきたいか・・・
子どもの話を聞くことがものすごく大事、とエリックさんは言った。
ペットのオジーオズボーン。
先生と会話しに来た子が、先生を待っている間にオジーと触れ合って、なんだか満足して会話せずに帰っていく子もいるのだとか。
この学校のあるのは、街のど真ん中。
コペンハーゲンで一番人口密度が高い場所。
年に20人、生徒が入れ替わるし、
特別に支援が必要な子どもたちも多く通っている。
多様な問題を抱えていても、一緒にいられる学校だと、校長先生は言う。
それを受け入れるスペースがある。許容力。
それは、生徒と先生、親と先生、親と子、先生と運営側、
お互いに対話を重ねて生まれている。
そこには、対話をしたら解決できる、という、
対話への信頼感がある。
相手の発した言葉を信頼できる、ってなんて素敵なんだろう。
私は、先生の言葉は全部疑ってきた子ども時代を過ごしてきたからなあ。。。
つづく。