デンマークに来る前にいろいろ本を読んで、なんでこんな理想的な教育ができるんだろう?と疑問に思ったことの答え合わせが少しづつできてきた今です。

 
まずは全体の教育システムのことをシェアします。
 
 
 
日本の小中学校にあたる時期は、デンマークでは小中一貫の「学校」に通う。
 
学校は0年生からはじまり、9年生か10年生で卒業になる。
 
入学は6才~7才ぐらい。
ぐらい、というのは、進学のタイミングがきても、
もう一年準備が必要だと判断した場合は、もう一年保育園に通うケースもあるからだ。
 
 
卒業は、基本は9年生。もう一年残って、今までの勉強の復習をしたり次のことを考える時間がほしい子は10年生まで学校にの残る。
卒業も入学のタイミングと同様、その子の個性、資質、状況によってタイミングを選択できる。
 

だから、同じ学年であっても同じ年齢とは限らない。

 

 

写真は公立の学校。

 

 

卒業したあとは、普通高校か職業高校に通うが、

エフタスコーレに1年か2年通う子もいる。

 

エフタスコーレとはアフタースクールの意。

 

卒業までに進路を決めきれなかったり、自分の時間をつくって立ち止まったり、好きなことをもっと自由に勉強してみたかったり、コミュニケーションスキルを高めたい、などなどの理由で、入学を希望する。

 

学校の10年生と違うのは、全寮制であることと、自己負担額があること。

デンマークでは教育費は無料なので、こちらはお金を払ってでもここい行く価値がある、と考えている人達がきているということになる。

 

 

デンマークでは、みんなで一斉に進学しないし、その子のペースで保育園残ったり、学校にもう一年行ったりするので、クラス内に23才の幅がある。

 

次の進路を考えたり、好きなことをする時間をとるために立ち止まったりもできる。

 

とにもかくにも、

 

自分が気持ちよく暮らしている、快適である、ことがベースにあり、その上で学ぶ、というのが国の法律で決まってるので、

 

学ぶ準備ができていない子が、無理矢理進学することはない。

 

 

公立学校、フリースコーレ(私立の学校)、エフタスコーレの訪問記録に続きます。