片隅に馬鹿を置く娯楽 -5ページ目

片隅に馬鹿を置く娯楽

小雨の日も 風邪の日も

くだらない事を沢山集めて

熱を出したときには優しくし

お腹が空いていたら満たしてやり

泣いてる友達がいたら笑ってやり

馬鹿だねーと笑われたい

私はそんな人間になりたい

解いても解いても難題は次から次へと降りかかってきて

あ、これ先週やった問題だ、とわかっていながらも

また同じところでつまづく。

知識と記憶が結びつかない。

どちらかが足りないのか、どちらも足りないのか、そもそも結び付けるための努力が足りないのか。


それならば問題は紙の上でも脳でもなく、自分の心にある。

要はやる気がない。


そうやってずるずると無駄に月日と塾代を費やし

膨らむ体重と迫る当日にようやく気づき、やる気を出したときにはもう遅かった。









そんな受験生だった。


浅はかだったのだ。
数ⅡBの押し寄せる公式なんて、社会の荒波に比べれば、対したことではないのだ。


あの頃は、こんなに辛いことはないと思いながら、数字と記号を藁半紙に書きなぐっていたけれども。

あぁ本当に浅はか。
そして可愛いらしい。

きっとあれは、忍耐を培うための訓練だったのだ。

社会の苦行ともいえる、グレーゾーンの中を渡り歩く為の必須アイテム『忍耐』。


残念ながら、もともとのレベルが私は低すぎたみたいだけれど。


そういった意味で、その無駄な公式は無駄ではないよ、と受験生に言ってあげたい。






百も承知と言い返される。