モデルルームのようなお部屋にしたい。について思うこと。マンションモデルルームの作り方。 | マンションのインテリアコーディネート ~DREAM INTERIOR~

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マンションでの快適でおしゃれな暮らしを提案する、インテリアコーディネーター加藤英里のブログ

こんにちは。

 

雨の日が続いているので、

晴れ間を狙ってお散歩してきました。

歩くと脳が活性化するらしく、

歩きながら考えことをすると良いみたいですね。

活性化した。かな。。。??

何も考えず、ただひたすらに歩くのも気持ちよいです。

 

 

なんとなく体が重いのは、

気候のせいだけではなく。

 

お客様に精一杯のご提案をしたのですが、

なかなかご理解頂けなかったからかも。

 

まあ、そんなときもあるさ!

と気持ちを切り替えて・・・。

と。

 

 

 

今日は、モデルルームのようなお部屋にしたい。

ということから、

モデルルームがどのような意図で作られているか

について書いてみようと思います。

 

 

新築マンションのモデルルームは、

一言で言ってしまえば、

”まだ出来ていない建物を販売するためのショールーム”

ですから、

そのお部屋が一番素敵に見えるように演出します。

 

もっと踏み込んでいえば、

その”マンション自体”を素敵な物件に見せる必要があります。

 

マンションのような不動産は、

どなたかの住まいでもあり、資産でもあるので、

”資産価値が高いように見せる。”

という言い方もできるかもしれません。

 

 

ですので、

対象になるお客様に

”素敵な物件”だと思って頂く必要があるのですね。

 

 

 

デベロッパー側からすれば、

モデルルームを作らずに販売出来れば、

かなりコストが抑えられますので、

それに越したことはなく、

一定の条件がそろった物件は、

モデルルームがない場合もあります。

 

新築マンションを販売しているけれど、

モデルルームがない場合。

それは、モデルルームを作らなくても売れる物件ですので、

言い換えれば、資産価値の高い人気物件とも言えます。

立地やデベロッパーや建設会社の信用度だけで

充分に売れる物件という位置づけです。

 

ただ、どのような仕様なのかは、

ホームページやパンフレット、イメージ映像などでは

判断が難しいので、

その会社の他の物件の、モデルルームを見学するなどして、

確認しておくことをお勧めします。

 

 

個人的には、

モデルルームを見ないで購入されるお客様、

とっても勇気があるな!と思います。

打ち合わせの段階で、図面を見ながら、

ここはこのような仕様になっていますね。

ということをお話する際に、

イメージが共有できなくて、心配になることがあります。

そのような場合は、

他の物件の写真やスケッチなどを用いて

ご説明するのですが。。。

なかなか難しい場合もあります。

ここは、私のお仕事の課題でもありますね。

 

 

そして、

モデルルームがある場合。

そのモデルルームは・・・。

とってもとっても考え抜いて作られています!

 

 

本体そのままの設計プランで再現されている場合、

モデルルーム用にプランをアレンジしている場合、

どちらもありますが、

いずれも、恐らくその物件の中で、

一番見せたい間取りなのです。

 

 

その間取りは、

その物件のターゲット層を踏まえて、

内装仕様(カラースキーム)が選定され、

お部屋の用途を考えて、家具が配置され、

その他のファブリックや照明・小物の一つ一つに至るまで、

その道のプロフェッショナルが選定しています。

これらはマーケティング担当や設計担当や販売担当などなど各部署が

知恵を出し合っての会議、そして上層部の意向も

踏まえた上で製作されています。

 

会議内容を踏まえ、

その物件にふさわしい設計者やデザイナーが

決められた予算の中で、精魂込めて作り上げているともいえます。

誰の発言が一番比重が高いかは、

デベロッパーにもよりますが、

間違いなく、いろいろなプロフェッショナルの技が、

沢山の会議を経て形になっているのです。

 

何回も会議って書いちゃった。。。

(本当、これが大変なのよね。。。)

 

 

 

以前は、

お部屋が素敵に見えれば、実際の使い勝手はあまり考慮しないような

モデルルームも沢山見受けられましたが、

(テレビが置けないとか、子供部屋のベッドがとっても小さいとかですね)

近年は、かなり実生活に近いイメージで、コーディネートされているお部屋が

多いように感じます。

 

 

素敵なお部屋のイメージだけで契約したところ、

購入後に、実際に家具をレイアウトしてみたら、

サイズが合わない。とか、使い勝手が悪い。

などというのは、悲しすぎます。

デベロッパーへの不信感にもつながってしまいます。

ですので、最近のモデルルームは、

”素敵かつ、実際の使い勝手もよく”

見せる必要があるので、他方面からの視点によって、

とってもよく考えられていると思います。

 

 

マンションは、

法規・構造などの条件をクリアする必要がありますし、

設備関係(水回りなど)の位置も限定されています。

それを考慮した上で、設計者が設計しています。

 

モデルルームは、

デメリットになりがちな構造体である柱や梁を、

家具で美しくデザインしてお部屋全体を綺麗に見せます。

窓廻りのカーテンは、

サッシの高さや幅を踏まえて、内装の色との

コーディネーションの上で決めれられていますし、

ソファやダイニングテーブルの大きさも、

その間取りに最適なサイズとデザイン・素材を

セレクトされているので、素敵さ満載かと思います。

 

それに加えて、トレンドを反映させていることも多く、

最新のインテリアアイテムのショールーム的要素もあります。

 

 

ですので、

モデルルームと同じ間取り・内装カラーで御購入される際は、

そのままのデザインを再現されてもよいと思います。

 

 

ただ、

〇異なる間取り

〇異なる内装カラー

の場合は、ヒントを得つつも、

オリジナリティを加えることをお勧めします。

 

お住まいになるご家族構成

お手持ちの家具

そして一番大切なのは、

ご自身のお好み♪

 

 

 

注文住宅と違うのは、

マンションは、ある程度カスタマイズできても、

その多くはセミオーダー対応。

 

完全にオリジナルのデザインにできるのは、

実は、インテリア部分だけです。

 

どんなインテリアが好きかと言われても

よくわからないなー。

とおっしゃっていても、

お打ち合わせが進む中で、

『あ、これ素敵!』とか、

『これは、好きじゃない。』というものが必ず出てきます。

 

それをお伺いしていると、だんだんとお好みがはっきりするものです。

 

 

モデルルームの素敵なイメージにヒントをもらって、

さらにオリジナルな空間に仕上げることが出来たら、

最強ですよね!

 

 

パリコレのお洋服をそのまま着るのは、

なかなか難しいです。

そのエッセンスを踏まえながら、

ご自身の体に合わせてデザインしたものの方が、

しっくりきますし、毎日が楽しいような気がします♪

 

 

今日は、

どのような意図でモデルルームが作られているか。

というお話でした!

 

 

モデルルームを作ってマンションを青田売りする方法って、

今後も続くのでしょうかねー。

これについては、良し悪しがありますので、

なんとも言えないのですが。

うーん。どうなのでしょう!