いつ死ぬかわからないので
父のことを書いておこうと思います
数年前フェイスブックのメッセンジャーで
『あなたのお父さんのことを知っています』というメッセージが突然きました(笑)
私の父は母と離婚したあと行方がわからなくなってしまって20年以上会っていませんでした。
私は父のことが大好きだったので、辛いことがあると父が迎えに来てくれるんじゃないかと子供の頃は想像したり。
大人になってからは自分なりに探したこともありましたが住民票の移動がなく親戚とも連絡を取っていなかったので探せず、何処かでホームレスになっているか、最悪死んでいる可能性もあるなと思っていました。
連絡をくれた方は父の知り合いで、父と会わないかと言ってきました。
周りは『詐欺じゃないか』『お金の話が出てくるんじゃないか』と心配してくれました。
私もその方に『父の名前は?』『住んでいる場所は?』など聞きましたが、名前も合っているし住んでいる場所も最後に行方がわからなくなった場所だったので間違いないなと思いました。
その方が言うには
父の家に遊びに行くと私と姉の写真が飾られてあったので、ケータイを持っていない父の為にフェイスブックで私と姉を探してあげたとの事。
姉は結婚して姓が変わっていたので探せず、私が見つかったとの事でした。
オーナーのみどり先生に相談したら
『会うなんてやめなさい!お母さんが可哀想よ!』と言われました。
でも私は会ってみたかった。
私は少し父親コンプレックスがあるなと思っていて、男性に父親的な愛情を求めてしまい本当の真心で男性と向き合い、健全にお付き合いしたい。幸せになりたい。幸せな家庭を作りたいと思っていました。
その為には父親に会わないといけないような気がしていました。
姉と私の二人で
父と会うことになりました。
当日は姉が遅刻して
(私との待ち合わせは1時間は遅れると思っておいて!…って言われてたなぁ笑)
結局私独りで会うことに
(人生ピンチの時はいつも独り)などと思いながら待ち合わせ場所に着くと、緊張なのか恐怖なのか人生で初めて足がふるふると震えました
そこに父と連絡をくれた方が来ました。
22年?ぶりに会った父はすっかり変わっていて、かっこいい頃のイメージしかなかった私は少しびっくりしました。
そのあと食事をしながら話しました。
父は時が止まってしまった人みたいでした。
世捨て人?みたいな
ピュアなんでしょうけど…父親ではありませんでした。
私は新米ママですが
子供を一生懸命育てる過程で母親になっていく感覚があり、子供に対してもどんどん愛情が深くなる感じがします。
父とはその過程を過ごしていないので、そういう意味で父親ではない感覚でした。
結論
私は母に育ててもらって本当に良かったなと思いました。うん
母は私と姉を大切に育ててくれました。
裕福じゃなかったけど習い事も沢山させてくれました。
その後父とは連絡を取り合う時期もありましたが、今は疎遠に。
最近母と沢山話す機会があり
若い頃の母と父の話を聞きました。
二人とも育った家庭に思うことがあったらしく『幸せな家庭を作ろう!』と希望を持って結婚したこと、でも上手くいかなかったことを教えてくれました。
若かった頃の母と父は
今の私と同じ気持ちで結婚したんだな。
と思うと涙が出ました。
小さい頃
家に帰ると誰もいなくて寂しかったこと。
父の日のイベントで私だけおじいちゃんにプレゼントを作って恥ずかしかったこと。
いろんな思いが救われる感覚がありました。
話を聞けて良かった。
幸せになろうとしていた事が知れて良かった。
私はけんしくんと幸せな家庭を作ろう
そして子供たちに幸せを繋げようと思います



