学校生活も散々でした。


女性3人暮らしなことは近所にもわかるので、雨の中不審者に外から生活音の聞き耳を立てられたり、外付けの洗濯機を回されたり、不法侵入されてお風呂を使われたりなど、様々な理由で我が家は引っ越しを繰り返し、私は小学校を計4回転校しました。


最初は転校生というだけで物珍しそうにクラスメイトが寄ってきますが、

私がエホバの証人の子どもで、みんなが何の違和感もなくしていることができないという『変な子』、

さらに狭い世界で汚いものしか見てこなくてすっかりひねくれてしまった私の攻撃的な性格が災いして、全然友だちなんてできませんでした。


中学生の時も1年生の時はNさんという子にかなり嫌われ、

それまでなかよくしてくれた同じクラスの友だちを取られる形になってしまい結局自分から輪を離れ孤独になってしまったり、


2年生になってからそのNさんとクラスが離れたこともあり新しく友だちができましたが、こそこそ悪口を言われたりしていることがわかり絶交と復縁を繰り返したり、

友情形成が全くうまくいかず困難を期してばかりでした。


エホバが禁止している学校行事でいちばん辛かったのが、小学5年生の時の生徒会選挙でした。


学校では5年生と6年生が各クラス1名ずつ生徒会立候補者を出すというシステムだったのですが、

クラスのみんながあまり真剣に選挙を捉えてなくて、学級会で誰も生徒会に立候補しなくて、


怒った担任の先生が窓側の一番前の席の子から順番に立たせて、

生徒会に立候補できるのか、立候補できないならなにかしらの理由があるのかをひとりひとり言うように強要してきました。


偶然で最悪なことに私は廊下側の一番後ろの席で、

みんながひとりずつ『立候補できます。』と次々に告げていくのに私はこのままでは順番が一番最後で、私だけみんなとちがう答えを告げないといけないことに心臓が飛び出しそうでした。


ついに最後私の番になり、私は逃げることはできず『立候補できません...。』と小さく言うのが精一杯でした。