本日のキャストのみなさん。
ロビーのモニターをパシャリ。
緞帳の絵が、この時代を物語っているような…
飢えに苦しむ人々。
の、上に軍隊。
の、上に上流階級の人々。
エビータは、このてっぺんに行きたかったのだろうな〜。なんて思ってみたり。
さて、本日は1階3列目の良席です。
サイドブロックではありますが前回の3階席に比べたら近くて表情もとても観やすい。
歌もダンスもキャストさんの迫力が凄かった。
この演目、意外とダンスシーンも多いのですね〜。
ペロンとの出会いの場だったコンサートでは、男女ペアの情熱的なダンスに目が奪われました。ステキ。
2回目ということもあり、前回よりは余裕をもって観れたけど、やっぱり展開が早いなぁという印象。
でもそれが短いけど激動に生きたエビータの人生らしいのかもしれない。
1幕2幕共に約一時間です。
前回は触れませんでしたが、生オケで観るミュージカル、それはやっぱり特別感がある!
アルゼンチンの音楽(タンゴ)なのかな、意外と陽気な曲調もあり。
そしてドラマチック。で、なんか不思議。
繰り返し出てくるフレーズとか耳に残ります。
幕間にオケピを覗いてみたのですが、パーカッション3種類くらいあった。ボンゴ?みたいなやつ。
それが異国感ある音楽に聴こえたのかな。
実はわたし好きな楽器がありまして。
マガルティはタンゴ歌手ということで、その楽器が演奏されてるのかな〜♪なんてちょっとウキウキしながらオケピの中探したんですけども…なかった。。。
バンドネオンという楽器なんですが、この音好きなんです〜。
それっぽい音したと思ったんだけど、あれはキーボードだったのかなぁ。残念。
まぁ、バンドネオン奏者はそうなかなかいませんもんね。
それはまた別の機会に楽しむことにしよう。
そうそう、エビータって意外とロックな曲調もあったり。
アコギ、エレキ、ベース、ドラム(ドラムだけ隔離されたスペースにいて、ちいさい扇風機が置かれててちょっと可愛かった)も。
『ブエノスアイレス』カッコいい〜!
『オー・ワット・ア・サーカス』は途中で曲調ががらりとロックに変わるんですね、歌い手の力が試されそう。ラミンはロック調の歌も本当に凄いです。
『アンド・ザ・マネー・ケプト・ローリング・イン』では目の前でしゃがんで(席上手だった)ロングトーン。くぅ、カッコいい〜!ラミン〜〜!!
ALWさんのステキ音楽を全編生で聴ける舞台ってそうなかなかないので、貴重な時間でした。
しかもラミンの歌唱で、なんてね!
旅回りのタンゴ歌手、マガルティの『オン・ディス・ナイト・オブ・ア・サウザンド・スターズ』はちょっとコミカル。
だけど、もっと笑いを取りまくる役だと思ってしまっていたのは某ソンダンの某たきやまマガルティのせいかな…って。(笑)
ミストレスが歌う『アナザー・スーツケース・イン・アナザー・ホール』は、イザベラ・ジェーンちゃんの歌声が美しくて… まだ19歳なんですね?!
わわ若いぃ…
見目麗しく歌声も素敵な方でした。
将来はエビータ役?
そして、エマ・キングストンさん。
あ〜〜〜〜凄かった。。。
エマの歌声が、これでもか!とビシバシ客席に訴えかけてくるようでした。
何か一言発するだけでもう凄かった。
エビータがそこにいる感。
エマのお母様はアルゼンチン人だそうで、『エビータ』は家族の歴史の一部だと。やりたかった役なのだとインタビューで語っておられましたが、まさに当たり役。
エマ・キングストンのエビータが観れてよかったです。
エビータは、何人もの男たち(恋人たち)を利用するしたたかで野心溢れる人だなぁと思うけど、病気になって歌う『ユー・マスト・ラヴ・ミー』は切なくて有名な『ドント・クライ・フォー・ミー・アルゼンティーナ』より好きかもしれない。
とても強い女性のようだけど、ずっと孤独を感じて生きてきたのかなぁと想像すると、ペロンにわたしを愛してと歌う様は涙がでそうだった。
メイクで痩せたようにみせるのも凄かったし、エマの演技も良くて。
あんなに活力に溢れていたのに、最後はか弱い一人の女性になってた。
…ペロンはエビータを愛していたのかね?
エビータは33歳という若さで子宮がんにより亡くなりました。
ラストは亡くなったエビータの為に霊廟が建てられたが、その遺体は17年間謎のまま、で終わり。
それをラミン演じるチェが言う。
このチェという役は作品の狂言回しで、ちょっと不思議な役。
チェは、チェ・ゲバラ役なのかと思っていたら、どうやらそうではないんですね。
いや、観る人がそう思ったならそれでいいんだけど。
史実ではチェ・ゲバラとエビータが出逢った記録はないんだそうで。
この『チェは人々とか大衆とかすぐそばにいる誰か』という考え方がわたしの中でもしっくりきたかも。
実在する人物が題材とされている舞台は、色々と調べて掘り下げたくなりますね。
もっと観たかったけどわたしはこれで観納め。
ハロルド・プリンスの初演版、それをブラッシュアップした''決定版''。
今回観れてよかったです。
素晴らしい舞台をどうもありがとうございました。
公演は29日までまだ続くので、迷っている方はぜひ!ミュージカルファン必見です。(回し者ではございませんw)





