NISSAY OPERA 2017
プッチーニ作曲 オペラ『ラ・ボエーム』全4幕
(宮本益光新訳による日本語上演)
指揮:園田 隆一郎
演出:伊香 修吾
管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団
プッチーニ作曲 オペラ『ラ・ボエーム』全4幕
(宮本益光新訳による日本語上演)
指揮:園田 隆一郎
演出:伊香 修吾
管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団
合唱:C.ヴィレッジシンガーズ
児童合唱:パピーコーラスクラブ
ミミ・・・砂川 涼子
ロドルフォ・・・宮里 直樹
マルチェッロ・・・大山 大輔
ショナール・・・池内 響
コッリーネ・・・デニス・ビシュニャ
ムゼッタ・・・柴田 紗貴子
パルピニョール・・・岸浪 愛学
アルチンドロ・・・相沢 創
ベノア・・・清水 良一
6月18日に、オペラ『ラ・ボエーム』を観劇しに日生劇場へ行って来ました。
大山さんがマルチェッロ役でご出演されるとのこと♪そして、この作品は初見♪
楽しみにしていました(^-^)
ラ・ボエームといえば、
☆ミュージカルRENTのモデルとなった作品。
☆有名なムゼッタのアリア。
…くらいの知識しかなかったので、あらすじを読み、予備知識を入れてから観劇しました。
RENTに詳しいわけではないのですが、DVDを持っているのでこちらは観たことがあります。
設定や登場人物は全く同じというわけではないのだけど、ボエームもRENTも作品のメッセージというか、観たあとに残るものは同じような気がしたな〜。
ボエームは結核、RENTはHIV、と、その時代に合わせて観る側がリアルに感じる設定に変わっているのかなあと思うのですが、その時を懸命に生きるっていう、若者たちの青春…夢と友情と愛と死の物語には、なんかこう… 命の煌めきがあるというか。
ぐっときました。
哀しいお話だけど、愛があります。
ラ・ボエーム、すごく良かった。
泣いちゃいました〜(>_<。)
オペラを観て泣いたのってもしかしたら初めてかもしれません。
オペラは歌に重きをおくというか、割合的にはお芝居より歌で表現する部分が多い…のかなあ?
今回の公演はお芝居要素を強く感じました。
その割合がですね、ちょうど良いなーって。
素晴らしい歌声を堪能しながら、歌手のみなさまたちが演技でも魅せてくださるので、より役に寄り添いながら観れた。だからきっと、泣けた。
予習もして行ったしね。
舞台セットは(衣装も)スタンダードなもので、しっかりとした造り。ミュージカルみたい。
…と思ったら、美術さんはエリザベートを手掛けた方なんですね!なるほど〜。
とってもお洒落でした(^-^)
そして、細かいな〜と思ったのが、マルチェッロたちが住む部屋の「窓」が、ちょっとしたことなんですけど変わるんです。
照明の変化で天気や時間帯が、葉っぱのセットが加わることで季節が移ったことが、わかる。
すごいな〜。こうゆうところってきっと、作り手のこだわりなんだろうなぁ。
斬新なものもよいのですが、オペラ初心者(特に初見のものは)はスタンダードな舞台セットが嬉しいです。視覚からその世界に入りやすいので♪
でも、最初と最後だけは近代的(?)でした!
それもよかった!
舞台セット…というか、演出が、なのかな。
舞台始まりは、中央に墓石のみ。
バックは四角く白く、逆光のようになっていて顔はよく見えない。
そこに左右二人ずつ歩みより献花する、4人。
最後には中央から1人。
それは、ロドルフォ。
4人とは、マルチェッロ、ムゼッタ、ショナール、コッリーネ。
つまり、ミミが亡くなり、5人がお墓参りに来たシーンから舞台が始まるんです。
ラストは、ベッドで亡くなったミミを見て慟哭するロドルフォ。そのベッドが奈落に落ちて墓石へと変わり、最初のシーンに戻るんです。
劇中のスタンダードなセットで繰り広げられるのは、過去を振り返っているんですね。
映画版のオペラ座みたい…♪←すぐそこに繋げるヤツ
それに加えて、
舞台は全4幕ありますが、ひと幕ずつ暗転するたびに音声で語りが入るのですが、それが『あの時はこうだったよね、ああだったよね』と5人が過去を振り替える形式なんです。
(矢沢あいのNANA的な感じ?←伝わるかな)
こういうの、いいな〜わかりやすいな〜と思って観ていたのですが、でもここは今回の演出ならではなモノではなくて、ちゃんと楽譜に書いてあることなんだそうです。
アフタートークで演出家の方がお話されていました。
へー!そうなんだ!
またひとつ、お勉強になりました(^-^)
プッチーニさんの音楽、素敵だったな〜。
前から2列目だったのですが、フルオーケストラの音はやっぱり大迫力!
ちょっとびっくりしたのは、上手ステージ袖側に黒い仕切りがあって、仕切りの向こうにシンバルがいたこと。
なぜオケピットではなくてソコなんだろ??
ムゼッタのアリアはこの場面で歌うんだ!とやっと知りました。
この歌、シエラも歌っていたしソプラノさんがよく歌う歌なんですね。
ロドルフォ役のテノールさんの声量がとびきり凄くて迫力があるし聞き取りやすいしで、素晴らしかった!
ミミが亡くなり、慟哭するとこ、最後はセリフになって、ソレが良かったな。つらい。。
ミミ役のソプラノさん、彼女も素晴らしかったなー!!
そして美女ですな。
ミミもムゼッタも、お二人とも歌声のみならずお姿も美しかったです。
ムゼッタは華原朋美さんにちょっと似てる(*^_^*)
ショナールとマルチェッロはバリトン。
だけど、二人の声質が違ったので、同じバリトンでも与える印象が違う。
ショナールはちょっとバスよりかな?
マルチェッロは大山さん(^-^)
ムゼッタには中々素直になれないけれど、ミミやロドルフォが彼を頼って来るところを見ると、マルチェッロって優しい人なんだろな〜って。
役のイメージと大山さんの声質が合っていたように思えました。
演技もお見事でした
ツンデレなところは少しダニロを思い出した。
ツンデレ似合いますよね、大山さんて(*´∀`)♪
ベストとロング丈姿と、流している髪には萌えた
素敵でした(^-^)
コッリーネは、バス。
彼が歌う、短いけれどぐっとくる外套のアリア。よかった〜。
ミミを想う気持ちが伝わりました。
コッリーネ役の方は外国の方でしたが、日本語歌唱も聞き取りやすかったです。
あと、顔ちっさい!!イケメンさんだし、モデルのようにスタイルが良かった。
男性はテノール1人に、バリトン2人にバス1人。
重唱では低音が多いのでよく響き、低音好きにはお耳が幸せでした。
この4人がね、仲が良さそうに見えたところも可愛くて良かったな〜(^-^)
歌い手のみなさんが、歌声はもちろん演技もお上手な方で、ドラマが伝わりました。
舞台美術、音楽、歌、演技、どれも素晴らしい公演でした。
これぞ総合芸術よなぁ。
初ボエームが今日の公演で良かったなって、見終わったあとに思いました。
日本語での歌唱は原語とはまたちがう難しさがあるようですが、母国語で聴くことができたことでダイレクトに伝わりました。
大山さんの歌を聴きたいがために取ったチケットだったけど、舞台全体が素晴らしくて、大満足でした。
素敵なきっかけをくれた大山さんに感謝です。
大山さんの公演は… どうだろ?
これが最後かな。もうひとつ、行けるかもしれませんが。
来週のバーンスタインめっちゃ観たかったけど仕事だぁ( ノД`)
大山さんのインタビュー記事。
うお〜、行きたかった!