笠松はるさんの公演に行ってきました。
1部はオペラ2部はコンサートという
【役者・歌手 笠松はるさん 】の魅力をたっぷり味わえた時間でした♪
1部のオペラ『声』は、笠松さんのブログであらすじを拝見して、とても気になっていた演目です。
暗そうなお話で、ワクワク〜(笑)
20世紀初頭のパリのアパルトマン…
女はただ独り、3日前に別れを告げて来た男の「約束の電話」を待っていた。
3年間の愛の日々に想いを馳せながら…。
現代のように通信が容易ではない、電話交換手を通じての混線や間違い電話が日常茶飯事である時代。やっと繋がった愛する男との電話。
女は彼に何を語るのか?
ダンサー:小嶋亜衣/ピアノ:安田結衣子
オペラ・プレイ『声』日本語上演
ジャン・コクトー作/F・プーランク作曲
こちらの『声』という作品、オペラ・プレイとのこと。
プレイとつくオペラってなんぞ??と思っておりましたが、そのままお芝居要素の強いオペラでした。
これね、笠松さんだから楽しかったと思えたんだと思う!
演技力の乏しい方が演じていたら、たぶん寝てた…
といいますのも、一人芝居ですから、電話の相手(別れを告げてきた男)の姿はないんです。
観客は女の様子を見て、男とどんな会話のやりとりをしているのだろう?女は今どんな気持ちなんだろう?
と想像しながら観るのがこの作品の楽しいところだと思いました。
勿論歌声も堪能する。けど、歌らしい歌というよりセリフってかんじ。
アリアとかないし。
レチタティーヴォっていうんですかね?そんなかんじです。
女の切なく苦しい心情が言葉と音に乗って伝わってくるのです。
笠松さんの高い歌唱力・演技力にぐっと惹き付けれ、あっという間の50分。
舞台はこんなかんじ。
下手にピアノ、4本の蝋燭が灯せる燭台がふたつ。
キャンドルのような灯りもふたつ、そして床にはたくさんのキャンドル。
天井にはシャンデリア。
床には赤い絨毯がひかれていて、鏡がひとつ、燭台がふたつ、椅子が一脚、背もたれにはファー。
椅子の下にはボストンバッグ。
ピアノ横にはウェディングドレスとタキシードにハット。
その手前にはグラスとボトル。
そして、中央手前にはアンティーク調の金色の電話。
照明も暗がりで、蝋燭のぽうっと灯るオレンジ色がキレイです。
シックな舞台セットで雰囲気たっぷり。
一人芝居ではあるのですが、今回はピアニストさんとダンサーさんとの3人でひとりの女性の心情を表すというものでした。
男から電話がかかってくると、最初は嘘をついて気持ちを隠す女。
言葉とは違う女の本心をダンサーさんが表現されたり。楽しかったです。
マイクがついていて生声を聴けなかったのは少し残念でしたが、ミュージカルの歌い方とは違う笠松さんの歌声、素敵でした。
『♪もしもし〜〜〜』
まるっと歌われてました。うむ、オペラだ!
笠松さんの演技は凄かったなぁ。
途中から真実を話始めると、狂ったようにも思えるほど危機迫っていて迫力がありました。
別れたけど、離れたくない、この電話が貴方との絆。
別れをつげられて、自殺未遂までしてしまうほど精神は病んでいて、狂気的にも感じる。ちょっと怖い。
でもね、それと同時に伝わってくるのは、この女のひとは男のことが死ぬほど好きなんだなぁ…ってこと。
頭では理解しているけど、気持ちがついていかない、離れたくない、必死でしがみついている。
男の声が精神安定剤になっている。
男も、それを感じているからか、突然別れを告げて引け目を感じているのか、変に優しい。
っていうかこれ優しさか?
すぱっとわかれてやれよ!と思ってしまった(笑)
男は女からきってほしかったんだろうが、女は男からきってほしいと願う。
睡眠薬?の小瓶を飲み、コードを首に巻き付け、愛してると何度も呟きながら、椅子に座って電話を持ちながらがくっと。
最後は死んでしまったのかな。
狂気的。。。
でも、わたしはこんなになるまで人を好きになったことがないので(なったら怖いけど)、そこまで人を思えるっていうのは…うーん、そういう意味では羨ましいかも。
なんてちょっぴり思ったのでした。
後半のコンサートは『声』とはガラリとかわって明るいお時間でした(笑)
はるさんもやつれたメイクからキラキラメイクへ

ミントグリーンのドレスがお似合いです
きれ〜い、かわいい〜

はるさんのお気に入りの曲を、様々なジャンルから選曲されたのだそうです。
2部
『コンサート〜私のお気に入り〜』
1.ミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』より
My Favorite Things 私のお気に入り
2.見上げてごらん夜の星を ダンサー:小嶋亜衣
3.オペラ《ジャンニ・スキッキ》より
O Mio Babbino Caro
4.オペレッタ《こうもり》より
侯爵様、あなたの様なお方は
5.ディズニー映画『ポカホンタス』より
Color of the Wind カラー・オブ・ザ・ウィンド
6.ミュージカル『マイ・フェア・レディ』より
I Could Have Danced All Night 踊り明かそう
7.I Got Rhythm
【アンコール】
8.時の天使
はるさんマリアは舞台で観れなかったので、聴けて嬉しかったなぁ!
わたしもこの歌お気に入り♪そうだ、京都に行こう(笑)
見上げてごらん〜は、どうしたんだろう?なんかぶわーっと自分でもビックリするほど涙が。。。
こんなことってあるんですね。。
優しい歌声でした。
クラシック2曲では、大学時代のお話もしてくださいました。
大学公演で『こうもり』をやることになり、この役に立候補されたそうですが、アンダーに。
歌えるし、動けるし、覚えてる

でも、結局舞台でパフォーマンスすることはなく終わってしまったのだとか…
いつか歌ってやろう!と思っていたので、今日歌います!と(笑)
キレカワで素敵でした

ところでファルケ博士は誰が演じたのだろう〜??
もしかして、大山さんかな?なんて思っちゃいました(*^.^*)
カラー・オブ・ザ・ウィンドでは、ポカホンタス?観たことないや…きっと知らない曲だなぁ。
『♪蒼い月に吠える狼と 笑う山猫のうた〜』
知ってた!!!!!(笑)
ほほぅ、本物初めて聴きました。
そうだ
子供のころは、魔法やファンタジーを信じていらっしゃったとか。
(本当にどこか夢を見ている子だったんですね♪)
で、大阪のご自宅のトイレに何故かマレフィセントが住んでいると思い込み、怖くてトイレに行けなくなったとか(笑)
で、
はるさんママ:『あのね?はるちゃん。なんで?日本の、大阪の、女の子の家のトイレに、マレフィセントおるん?マレフィセントね、そんな暇ちゃうよ?』
と、マレフィセントの存在を否定せず、でもトイレには行けるようになるという諭され方をされたというお話でした(笑)
なんだか上手く書けませんが、お話も楽しいはるさんでした(*´▽`*)ノ
アンコールはそんなお母様がつくられたという歌、『時の天使』。
はるさんのお母様も歌手の方なのですね。
素敵な歌です。
はるさんが天使のようでした…
楽しかった(*^_^*)

素敵な時間を、ありがとうございました!

チケット予約特典で生写真頂きました♪