12月13日日曜日、オペラ『妖精の女王』を観にいってきました。



出演者も曲目もたくさんです。
こちらの作品はウィリアム・シェイクスピアの『夏の夜の夢』が原作、ヘンリー・パーセル作曲のオペラなのだそうです。
へ~
あの有名なシェイクスピアのね!
・・・・・
すみません、よく知らねっす…(;´▽`)
そんな状態でしたので、なんとなくお話のあらすじを読んでから観ました。
じゃないと置いてけぼりくらうかな、と思ったので。
でも、観てみたらば思っていたよりもわかりやすかった。
それに笑いどころもありなオペラで、3時間半の長丁場な舞台でしたがあっという間でした。
眠くなりませんでした(笑)
ストーリーは…
人間と妖精が出てくる、恋のどったんばったんな一夜のお話です。ざっくり。
で、こういうの初めて観たな~と思ったのが、演技と歌でわかれていること。
基本的に人間役の方が演技を、妖精役の方は歌を歌います。
あ、例外もあって
妖精オベロン、タイテーニア、パックは歌いません。
そして、逆に歌手が演技することもありました。
セリフは日本語、歌は英語。
オペラで英語って初めて観たかも?
電話は日本語で観たしなあ。
バロックオペラと言うのですね。
ステージは上下段に分かれていて、基本的に妖精は上段に。
人間は上下段行ったり来たり。
下段ステージにはオーケストラのみなさま、そしてその前で俳優や歌手のみなさんが演技されたり歌ったりするかんじ。
人間役と妖精オベロン役、タイテーニア役、パック役の俳優さん方は、演出家の宮城聰さん率いる静岡県舞台芸術センターのSPACのみなさん。
俳優さんなのですけど、サーカス団員の方かと思うほど身体能力が高くてびっくり。
そして、結構な体当たりな演技もされていました。
女の子が思いっきり床びたーん!!とか(笑)
楽しかったです(´▽`)
パック役の方は、横髪を編み込み、見た目ちょっとV系バンドにいそうなお兄さん。
かっこよい。
音楽は、指揮 寺神戸亮さん。
合唱・管弦楽 レ・ボレアードのみなさん。
リコーダーの音がなんだかいいかんじに妖精の世界です。
やはり生オケって素敵ですね!
歌手の方はソプラノ、メゾソプラノ、アルト、カウンターテナー、テノール、バリトン、バス。総勢18名。
そして、その中でも6人の方はソロで歌われたり演技されたりたくさんします。

みなさま素敵な歌声を聴かせてくださいました~(´▽`)
全5幕のこの舞台で、大山さんは総出です。
1幕…酔いどれ詩人
2幕…眠り
3幕…コリドン
4幕…冬
5幕…ハイメン(結婚の神)
今年は大山さんの公演にあまり行けなくてションボリだったのですが、最後にこんなにたくさんの大山さんを拝見・拝聴できて、嬉しい!
衣装は洋装やら和装やら毎回変わり、見た目も楽しかったです。
大山さんのくるぶし…二の腕…ふくらはぎ…
こんなに肌見せがあるとは思わなかったけれど(笑)
ひとまわり、いや、ふたまわり?!ご成長なさっていて貫禄が増しておりました。
おお…(´▽`)
で、この中で一番好きだなあと感じたのは4幕の『冬:次には冬がやってくる、ゆっくり、色あせ、やせ細り、老いてゆく』です。
バリトンなのですが、バス寄りの低音でシリアスな大山さんの歌声に酔いしれました。
冬がゆっくりと歩を進めていくと、周りが凍てつくような様子。
ムーミンに出てくるモランみたいだ。
冷気を感じるような大山冬さん。
ちょっと物悲しいかんじ。
こういった雰囲気の歌が本当にお似合いだなあと思いました。
以前大山さんのソロコンで披露してくださった『みみずく』や、1人オペラの『クラップ』のような感動がありました。
ああ、素敵だ…。
…と、思ったら全くキャラの違う役が5幕のハイメン、結婚の神様です。
超個性的なキャラクターで、両目の下には下まつげのように黒ラインが3本。
赤い口紅がおちょぼ口風に塗られています。
ほんと、千と千尋の神隠しの神様達に混じっていても違和感なさそうです。
結婚式に遅刻してきて三三九度のお酒を勝手にグビグビ飲み干し、柄のついた銚子をかっぱらって背負っていたものに突き刺し(しかもこれよく見たらランドセルだった…)、はしごをヨジヨジ下りてきてはオケの中をぐいぐいっと割り込み、どんだけお酒が好きなのか今度はウィスキーらしき酒瓶を一気に飲み干すという一発芸をしたのちに真顔で歌い出すという。(←すごい!!)
デオチかと思ったが、素晴らしかった!
笑ってしまったけど、笑って良かったのよね…?(^-^;)
今年最後の大山さんのお姿は、そんな個性的な神様の姿でした。
この人ファントムやってたんだよな…
なんて考えてしまった(笑)
どんな役にもなれる大山さん、凄いですね!
そうそう、そんな演技派オペラ歌手の大山さん。
わたしは今までタイトルロールな大山さんを観に行く事が多く、たくさんの方の中でアンサンブル(とはちょっと違うかしら)合唱される姿を初めて観ました。
大勢の中にいても大山さんは何かしら動いていて、目をひきました。
先の冬の前に、秋が上手から中央に移動して歌うのですが、すぅ~っと一緒について行きそうになってたり。
それを『いや、アンタはまだだよ!次だよ!』ってかんじで止められる大山冬さん(笑)
他にも、なんだろあれは…強烈な香りでもしたのか、床にバタッと倒れてみたり。
そういうちょっとした小技を効かせていて、観ていて面白かった。
作品の…というより大山さんの感想が長くなってしまいましたが、『妖精の女王』は実質的に日本初演だそうで、貴重な作品を楽しむことが出来ました。
初めて入った、北とぴあさくらホール。
素敵なホール。
北とぴあ国際音楽祭2015のフィナーレを飾る素晴らしい舞台でした。