前記事の続きです。
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個人的な感想です。



●オペラ座の怪人●

まず最初に、芝ファントムを拝見して思ったこと。
それは、『意外!』でした。
芝さんはこれまでにSOM、ジーザス、四季Fesで拝見したことがある俳優さんです。
パワフルなイメージが強かったんですね。
(特に四季Fesのキヨミチライブ)
なのでもっとオラオラ系ぶるああああなファントムで来るかと思いきや予想よりは静だなと感じるファントムでした。
『歌えーーーーーー!』とか声張り上げて言うのかと思った。ラミン的な。
とっても低音で『歌え…』ってかんじでした。

すっかり忘れてしまっていたけれど、初芝さんだったSOMでは厳しくも優しいパパだったな…なんてファントムを観ながら思い出したりしました。

しかし常に歌声はお稽古動画の通り、すごかったです。
まず、とっても豊かな声量。
素晴らしいロングトーンにハイトーン。
ぶれないしひっくり返らないし、高音も低音も力強くて迫力満点でした。

聴かせ所というのでしょうか、どれも余裕~ってかんじでした。
『赴くままーーー』
↑おおお、安定
『許しはしないぞーーー』
↑怒号のような…ファントムの怒り悲しみがすんごかったです。初めて観たペガサス。いいですね!
『夜の調べとともにーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー』
↑どこまでのばすのキヨミチ!

というかんじ。

ただ、どこだったかな…?少しここは弱めかな?と感じるところもあって、得意とする部分とそうでない部分があるのかな?と思ったのと、やはりファントムの歌って難曲なのだろうなぁと素人の感想ですけどそう思いました。

芝さんてテノールさんなのかしら。
『わたしの宝物に~』、声、高い!と思いました。ここも意外でした。

そして、おもしろいなーと思ったのが、仮面を取られて『まて~…ちくしょう!…呪われろ!』の下りが全部歌ってました。
PoNRのカーテンのところの『だーーー』は音が違っていました。
初めて聞いたので驚いたけど、これは新生四季バージョンなのでしょうか。
それとも芝さん流?
初日のみの観劇でしたのでわかりません~。

芝さん、背が高くスラッとされているので、外見的にもかっこいいです。
PoNRで剥がされた特殊メイクも似合う!
なんかこう…おじさん好きのツボを刺激するなにかがあった(笑)
そういえば、ファントム登場のシーンでの鏡。
あの鏡の傾斜がとんでもなくついていまして、鏡に向かって瞳こらしまくってみたのですがファントムの姿が見えず…。でも!鏡からすうっとファントムの手だけが伸びて来たのが見えて、吸い寄せられるようにクリスティーヌが鏡の中に入っていく…というこの位置からの見え方が絵になるほど美しかったです!芝さんいいね!を10回くらい押したい。
歌うとき・声を発するときは、一音一音口の形が決まるというか開口法!という形になるけど声を聴いていて開口は気になりません。不思議~。
丁寧に歌っていらっしゃるように見えました。
口の形と、肩が上下するような動きには『芝さん感』を感じました。
そこに注目してしまうと、ファントムより芝さんがちょい強めに出てくるかんじがして…なるべく全体を観るようにつとめました(笑)。

初日ならでは、でしょうか。
ハプニングがありまして…
MotNで鏡の布を取るとき、立ち位置を間違えツイストのような動きでじりじり右へ進む、とか…
Wandering Childで十字架から黒い裾が見えてしまっていて、隠れんぼできてない、とか…
十字架のところで転倒しそうになったり…

ちょこちょことハプニングがあり、その度に特に芝さんファンというわけではないわたしですが、『頑張って!芝さん頑張って!;////;』と心の中で応援しながら観てしまった。
事故にならずに済んで本当に良かったです。
あそこ、結構な高さですよね。危ない、危ない。

芝さん、とても緊張されていたように見えました。
ファントムという役はベテラン俳優さんをもそうさせてしまうのでしょうか。
久しぶりのオペラ座、初日、というところについつい気がいってしまっていたけれど、この日は芝さんのファントムデビュー日なんですよね。
デビューおめでとうございます♪
同じ役でも役者が替われば感じかたも違って、その役の違う側面が見えてくるというのがおもしろいなーとわたしは思うので、色んなファントムに逢いたいんです♪
またお一人ファントム役者が増えたのはとっても嬉しい(*^-^*)

その『緊張』からか『初日』だからか、ちょっとぎこちない動きがあったりもしました。
MotNでクリスティーヌとゆらゆら揺れるとこ。
結構な大きな揺れでした。
震度4ってかんじ(笑)おおっ、ってなる感。
でもこのかんじがまた良いかも?とも思えまして。
歌声は堂々と響かせつつ、動きがちょっとぎこちないというこのギャップが。
女の子の扱いに慣れていないかんじっていうか(笑)
滑らかな動きも素敵で好きですが、初めて思いを寄せる女性、クリスティーヌを自分のものにしたファントムの高揚感みたいな…
これはこれでいいなぁと思いました('-'*)

コンプレックスと孤独感を抱えて、ファントムなりの一方的な愛があったように思えた芝ファントム。
ファントムからのぎこちないような、不器用なような、クリスティーヌへの愛が感じられた、というのが一番良かった!
ここ大事なポイントです。

ラストの告白では、『クリスティーヌ…』がそれまで大音量だったのに(ほんとに声大きいのよ、キヨミチ)突然か細い呼び方になったところでウルッと来てしまいました。。最後の最後で。
『アイラブユー』はしっかりはっきり言う派らしく(そんな派あるのか謎だけど)、最後まで不器用そうなファントム。

カーテンコールでは捌けかたがわからなくてきょろきょろ。
両手ふりふり~の可愛い芝さんでした♪
それから、ラウルが幕からヒョコッと一人出て来て後からファントム、クリスティーヌが出てくるとき。
クリスティーヌが捌けて、次にファントムが捌けますが、ラウルの方をフイッと一瞥しスッ…と捌けていかれる姿がスマートでめちゃくちゃかっこよかったです。
こーゆーの本編でも入れてほしい…(笑)

芝ファントム、きっとこれから変化されて進化されて、どんどんファントムになっていかれるのだろうなあ。
また観たいなぁと思うファントムでした(*´▽`*)


芝ファントムの感想書いて力尽きた感(笑)
次記事からはさっくりいきます。←えー