自由劇場に、浅利慶太プロデュース公演『オンディーヌ』を観に行ってきました。








プログラムは会員料金なしの500円。
シンプルな装丁でいいなぁと思いました。



オンディーヌ、以前から気になっていました。
前回が突然の中止になったので、今回観ることができて良かったです。

お話は人魚姫みたいな・・・あ、
以前たまたま調べて知った、ドヴォルザークの『ルサルカ』というオペラに似てる。名前は違うけど水の精だし内容や設定は近いかも。
(↑こちらもいつか観てみたい~)

とにかく
人間と人間でない者
との、悲恋のお話なのです。

見終わったあとすぐは、
あっ、終わっちゃった。。。。
ってかんじ。
感動するとか泣くとかはなかった。
でも、なにかがあるんです。

感想を書くのは、難しいです。
なーんて言ったらいいのかな?

文学的というのでしょうか。
お話の流れはプログラムに細かく書いてあるし観ていればわかるのですが、ちょっと難しく感じるところがありました。
わたしの理解力が足りないのです、きっと・・・(^_^;)

でも、つまらないとか寝ちゃうということはないのです。
一幕、二幕、三幕に2回休憩を挟んで2時間半ほどなのですが、それがあっという間に過ぎていきました。
一回ではまだわかりきらないところがあるので、何回か通って観てみたい。
もうすぐ終わってしまうので今回は出来ませんが。

非現実的なようで、現時的であったり…
永遠をみれたと思ったら、そうではなかったり…

オンディーヌの言動が人間のわたしには理解出来ないと感じさせるところがあったり…(笑)
かと思えば人間的であったり。

とても純粋な水の精のオンディーヌと、とても人間らしい人間のハンスは、初めから幸せに結ばれる運命ではなかったのかしら。。

とても儚い物語でした。



あ、なんか感想終わりそう・・・

キャストさんの感想なんかをチラリと。

オンディーヌ役の野村さんと、中村さん。
以前『ひばり』で拝見したことのあるお二人です。
でも、野村さんの声が声優の杉山佳寿子さんに似ていた事と、中村さんの声が優しげだったという声の印象しか覚えていないw
今回は中村さんがあんなにハンサムだったことに驚きました!(失礼?^^;)
とつぜん身に付けているアレが外れる仕組みはどうなっているの?
野村さんは不思議な役を不思議な魅力をもって演じていらっしゃいました。
んー、これまたなんと言ったら良いのか難しい。。。
中村さんと野村さんが互いの顔も見ずに正面を見すえて長台詞を言うあたりから、最後までは観いってしまった。
記憶を消されたオンディーヌがハンスの亡骸を見ながら放つ言葉
『生きていたらきっと好きになったでしょうに』
ハンスの命を助けようと必死になっていたオンディーヌが透明な声でそんな言葉を言うのが、儚かった。。。

水界の王の広瀬さんは威厳があり圧倒的な存在感と声だったし、水の精のみなさんは幻想的で美しい歌声も聴けました。
笠松さんの歌声を聴けたのはとても嬉しかったなぁ~!
オペラのような、響きでした。
もっと聴きたかったです。
笠松さんのオンディーヌも観てみたいなぁ。

オペラっぽいといえば・・・
二幕で登場するサランボー役の花岡さんと、マトー役の山田さんの歌声がビシビシ響いていました。
特に山田さんの響きは一人だけ違ったような。完全なるオペラの方だった。
普段クラシックの場に身をおいてる方のようだからかな。
あー、大山さんこの役をされていたのですね~
山吹色のタイツを履いていたのね、と頭の片隅で思ったり(笑)

王の斎藤さんとイゾルテ役の田野さんは穏やかな人間で素敵だった。
田野さん、美人で素敵な方!

この舞台に少し笑いを添えてくださったのが侍従の下村さん。
下村さん・・・実は初めて観た時に苦手でした。歌声の響きがあまり好みでなくて。
ですが、今回そんな記憶が吹っ飛ぶほど素敵だった!
あるものが増えたりなくなったり・・・(笑)


休憩中、終演後、ロビーには浅利さんのお姿が。
帰り際りに『ありがとうございました』と伝えたら、少し微笑んでくださいました。
この人が『あの浅利さん』なの…?
なんて思ってしまうくらい穏やかそうな方に見えました~。


難しさも感じながらも、自由劇場という濃密な空間での上質な舞台に感じました。

浅利さんプロデュースのストレートプレイ、また機会があったら行こうと思います。