
先日、かつしかシンフォニーヒルズへコンサート『歌のフルコース』を聴きに行って来ました。
会場最寄りの青砥駅、初めて降りました。
夜だし雨だし一人だし、はりゃりゃどうしましょう…でしたが、無事に辿り着けました

あぁ~ヨカッター。
なんだか毎回会場まで辿り着くのがひとつの試練みたいになっています

方向音痴はいつもドキドキなのです

今回の会場となるアイリスホールは、地下にあります。
響きが良く、綺麗なホールでした

さて、こちらのコンサート
『歌のフルコース』

なんて素敵なタイトルなのでしょう♡
5人の音楽家たちがシェフとなり、イタリアンフルコースになぞらえて歌のおもてなしをしてくださるという事で…

メニューは当日のお楽しみという事で…

ワクワクで向かいました♪

会場でフライヤーを手に取りよく見たら、こってりアリアの盛り合わせって書いてある~!
芸が細かい(笑)更にワクワク♪
入り口で配られたメニューという名のプログラムはこちら。
(見えるかな??)


Aperitivo 食前酒・・お迎えに
Stuzzichino 突き出し、おつまみ・・メニューの前に
Antipasto 前菜・・次に期待が高まります
Primo Piatto スープ、又はリゾットのような・・プリモ(プリマも!)がいなけりゃぁ始まらない!
Secondo Piatto メインディッシュ・・シェフの気まぐれ セビリア風
休憩
Secondo Piatto ancora メインディッシュ オカワリ・・熱い恋の雪どけ風 盛り合わせ
Stagione 季節限定
Formaggi 気分を変えて
Dolce ドルチェ
Caffe カッフェ
Digestivo 食後酒
<食前酒>ではヴェルディ椿姫より『乾杯の歌』から始まり、<突き出し・前菜・プリモ>にはイタリア古典歌曲、<メインディッシュ>にはオペラアリア、その他に<季節限定>ではピアノソロ、<ドルチェ>ではミュージカル曲( ってゆーかオペラ座の怪人 )、などなど。
おもしろーい、凝ってるー!
そして、ソリストもピアニストもシェフの姿で登場されました。
ビックリ~、たのしー!
こういう遊び心があるの、好きです

白の長ーいコック帽子を被り、上は白シャツ、下は腰から足首まである黒いエプロン( ソムリエエプロンっていうのかな? )
みなさん素敵です♪
あ。でも、大山さんだけ黒シャツに黒ベストという全身黒い人で、シェフというか…なんだろね?
バリスタってかんじ??


すいません今テキトーに言いました。
イメージです、イメージw
でもね、<カッフェ>でコーヒーの歌を歌っているときはめっちゃバリスタ感が出てたw
かっこよかったです

歌い終わるとみなさん右手を耳の後ろにあてて、ペコッとお辞儀するのが可愛かった♪
もちろんシェフ姿だけではなく、途中からはみなさん正装されて登場されました。
女性のみなさんのドレス姿




素敵です。男性陣はキリッと燕尾服で素敵でした

司会進行は大山さんです。
メガネなしの口髭なし。(うっすらあった?)
相変わらずお話声も素敵。
Stuzzichinoの意味は『突っつく』で、日本語と音が似ているね、というお話をされていたのですが、イタリア語が読めません…(笑)
すつっつき、すとぅっつつつ!!…無理です。
メニューの紹介でさらっと読んでいらっしゃいました。( そりゃそーだ )
<カッフェ>では、バッハの時代にコーヒー大流行したんだよ~ってお話しも。
大山さんのあのゆったり話すテンポが好きです。(って毎回書いてるような気がするな?)
へぇーおもしろ~いと思うことや、ヒョロッと笑いを取っていらっしゃったり、楽しかった

メゾソプラノの吉田貞美さん
背の高い美人さんです♪
セビリアの理髪師『それじゃ私なのね?』でのロジーナを拝見していたら、セビリアが観たくなりました~。
メゾソプラノさんの力強い響きが素敵です。
かと思えば、2部ではボエームの『わたしの名はミミ』でソプラノの歌を披露されていらっしゃいました!
ヴァイオリン科から声楽へ変更されたそうで、お客さんの前で初披露した会場がなんと今回のホールで、更に初披露した曲が今回の古典歌曲『陽はすでにガンジス川から』なのだそうです。すごい偶然!
5人の中で一番お若いのかな?
大山さんが歌う前は司会をされていたのですが、元気で可愛らしいかんじがしました

テノールの金山京介さん
金山さんもスラッと背が高く、スタイルの良い方です。
以前拝見したことのある方なのですが、バリトン好きにも素敵ね♪と思わせる素敵テノールさんです。
血管切れるんじゃなかろうか~と思うほどの歌い上げは『テノールです!!』というかんじで(そりゃそうよね)
素晴らしい歌声を披露してくださいました。
食後酒の一番最後、みなさんで披露された『Time to say goodbye』気持ち良かったな~。
ソプラノの富田沙緒里さん
今回、さおりんさんに一番驚きました!
キャンディードの『着飾ってきらびやかに』が素晴らしくて!!
以前ライオンで『オランピアの歌』を拝聴した時も驚きましたが、今回更にそれを上回る凄さで。
生き生きと表情豊かに歌ってらして、超高音、超絶技巧のさおりんさんに魅せられました。
先月のマリツァでは見られないお姿です。
とっても素晴らしかった!
また聴きたいなぁ♪
バリトンの大山大輔さん
よく考えたら今年初めましての大山さんです。
やっぱり大山さんって凄いわぁ…
と思ったのがセビリアの理髪師の『私は町の何でも屋』です。
後方扉から登場されて(これはなんとなく想像してました 笑)
通路を行ったり来たり、そしてステージでのパフォーマンス。大山ワールド全開。
この客席の心を掴んでもっていくかんじ?
素晴らしいですよね。
だって、バリスタじゃなかったですもの。理髪師でしたもの。
あーっ、オペラっていいなぁ!
観たいなぁ~。
って思わせてくださいました。
そして、チケットを購入…(笑)
セビリアでない方のフィガロ、観に行きます~

そして、お楽しみのドルチェです。
オペラ座ナンバーが披露されることは、さおりんさんのブログで存じていたのですが、まさかの選曲!!
プログラムを見た瞬間からドキドキでした。
PoNR、大山さんのファンになるきっかけとなった曲なんです。
また聴けて嬉しかった。
黒のフードを被り、四季のように振り付けをしながら披露してくださいました。
妖しげな雰囲気と艶めかしい所作に、痺れる歌声です。
大山さんがオペラ座ナンバーを歌うと泣いてしまいそうになるのですが、今回は堪えました。うっ。
アミンタのさおりんさん、彼女は可愛らしいイメージが強かったのですがセクシーな女性も!
キャンディードでも印象が変わりましたが、こちらでも。
また聴きたいです

久し振りに触れるオペラ座の世界


やっぱり好きだなぁと思ったのと、聴けて嬉しかったな。
<食後酒>は、プログラムに曲名が書いてないのでわかりません~。
が、3曲披露してくださいました。
1曲目はピアニストの畑さん、吉田さん、さおりんさんがモフモフのネコミミをつけて登場され、『ニャニャニャ』で寸劇?!歌うという…(笑)



『あぁ、お酒が飲みたいニャ~…』という吉田さんに対して、ネクタイ頭に巻いて出来上がった状態に酒瓶片手でフラフラ登場するさおりんさんwかわいいwww
なんという曲名なんだろう?(笑)
その酒瓶には『すぷまんて またたび』と平仮名で書かれた紙がぺたっと貼ってありました。手作り感がいいかんじ(笑)
そういえばこのすぷまんて、<食前酒>の『乾杯の歌』でもさりげなく置いてありましたw
なんだろう?って思っていたのです(笑)
この流れで大山さんのネコミミも拝見出来るのでは?!という期待はさっさと裏切られ、金山さんと大山さんの真面目な二重唱がぶちこまれた2曲目の曲名もわからない。
けれど、テノールとバリトンの二重唱、素敵な響きです。
ラストはみなさんで『Time to say goodbye』。
この曲もプログラムの曲も、ソプラノ、メゾソプラノ、テノール、バリトンの重唱は聞き応えあり素晴らしかったです。
みなさんブラボー!
全て弾ききった畑さんもブラボー!!
イタリアンフルコースになぞらえて、お腹いっぱいに頂きました

二時間弱があっという間で、どのシェフのお料理も美味しかったです

ごちそうさまでした

趣向を凝らしたコンサート、みなさんの演奏も素晴らしく、楽しかった!
再演かシリーズ化されないかな~??