2014年最後、こちらの公演を聴きに川崎まで行って参りました。


会場であるミューザ川崎シンフォニーホールは、中央にステージが設置されており、360度ぐるっと座席のあるワインヤード型のホールでした。
正面から見て奥にはパイプオルガンがあります。

(ロビーで撮ったモニターの写真です)
響きが良く、とても素敵なホールでした!
近くだったら通って色んな公演を楽しんでみたい^^

とっても綺麗なホールだなぁ~と思ったら、2013年にリニューアルオープンされたのですね。
震災で被害に遭い、2年間休館だったそうです。
復活したホールで奏でられる音楽でたくさんの方が癒されると良いですね。
いまホール10周年なんだとか。
そんなアニバーサリーなジルベスターコンサートが初ミューザとなりました。


では、プログラムを。
公式サイトからコピーさせていただきましたm(_ _)m

指揮:秋山和慶
管弦楽:東京交響楽団
ピアノ:斎藤芹香
独唱:井料瑠美、昆 夏美、高野二郎、大山大輔
コーラス:昭和音楽大学、洗足学園音楽大学
司会:梅田陽子

第1部
■チャイコフスキー:オペラ『エフゲニーオネーギン』より「ポロネーズ」
■チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 op.23

第2部
珠玉のミュージカル・セレクション
■『リトルナイトミュージック』より「ナイトワルツ」(全員+コーラス)
■ディズニー・メドレー
『美女と野獣』愛せぬならば(大山大輔)~『リトルマーメイド』パート・オブ・ユア・ワールド(昆夏美)~
『ライオンキング』終わりなき夜(高野二郎・コーラス)
■『アナと雪の女王 』より「ありのままで」(井料瑠美)
■『ピノキオ』より「星に願いを」(高野二郎・大山大輔)
■『アナと雪の女王』より「生まれてはじめて」(井料瑠美・昆 夏美)
■オペラ座の怪人・メドレー
「第1幕オーヴァーチュア/マスカレード」(コーラス)~「オペラ座の怪人」(大山大輔・井料瑠美)~
「ミュージック・オブ・ザ・ナイト」(大山大輔)
■『レ・ミゼラブル』より「オン・マイ・オウン」(昆夏美)
■『ジキルとハイド』より「時が来た」(高野二郎)
■『ミス・サイゴン』より「世界が終わる夜のように」(高野二郎・昆夏美)
■『エリザベート』より「私だけに」(井料瑠美)
■『レント』より「シーズンズ・オブ・ラブ」(全員・コーラス)



第1部はオーケストラのみなさんと、ピアノの斎藤芹香さん。

音がステキに響く!
専門的なことは全くわかりませんが、立体的といいますか…
音が身体に響いて、生でしか味わえないものを感じました。

斉藤さんは平成25年度MUZAソリストオーディション合格者。
そして現在大学4年生なんだそうです。
落ち着いた雰囲気の方だったのですが、ピアノを弾く姿は力強く、鍵盤を叩いているのはもちろん指なのですが身体全体を使って弾いていらっしゃるように見えました。

ピアノ協奏曲は35分。
あんな華奢な身体でこんなに長い時間弾いていられるなんてすごいなーと素人は思うのでした。。。
もちろんオケのみなさんも。
演奏とは関係ないのですが、コンサートマスターの水谷さん(?)がにこやかだったのが印象的です。


第2部は様々なミュージカル曲を聴く事ができました。
有名ミュージカルの素敵なナンバーを生のフルオーケストラで聴けるという、なんとも贅沢なひとときでした。
歌手の方々は生声で歌ってくださったのですが、オケの音が大きくて歌声が聴こえづらい箇所があったことは少し残念だったかな。
(席の関係もあるのでしょうか?)
後半の曲の方が綺麗に声が聴き取れた気がします。
それでももちろん出演者のみなさんの歌声は素晴らしく、井料さん、昆さん、高野さんは生で聴くのは初めてだったので聴けて嬉しかったです。
12名のコーラスの方がいらっしゃったのですが、コーラスが入るとまたその作品の世界が広がりました。
ライオンキングいいなぁ^^


●井料 瑠美さん●

元クリスティーヌの井料さん。
楽しみにしていました!

白いドレスにロングの巻き髪なお姿で(クリスティーヌみたい♪)まず披露してくださったのは、アナ雪『ありのままで』。
素敵な歌声を聴かせてくださいました。
歌声を聴くと、声がなんというか、大人の女性だーという感想を持ちました。
昆さんと歌う『生まれてはじめて』を聴くと昆さんの弾けて元気いっぱいな『妹』アナに対して、落ち着いた『姉』エルサでした。
声が与えるイメージってあるな~と思いました。
エルサお似合いでした^^

歌声にはそんな感想をもったのですが、お話声はまた違ってとっても可愛らしかったです!

後半のエリザベート『私だけに』では、ゴールドのドレスに。
こちらも素敵でした。

オペラ座についてはもう少し下で触れます(笑)



●昆 夏美さん●

昨年の夏にミス・サイゴンで拝見したかったのですが叶わず…だったので、今回聴けて嬉しかった♪

前半は白、後半は黒のミニドレスをお召しでした。
小さくてとても可愛らしい方!
なのに、どこから出てるんだ~?と驚くパワフルボイスでした。

アリエルもアナもキムもエポニーヌも、その世界が見えるようでした。
表現力豊かな方ですね!
情感たっぷりなエポニーヌ聴いてレミゼやっぱり観たかったかも…と思いました。
今回チケット取らなかったので、また次回ご出演されたら是非拝見したいです。



●高野 二郎さん●

そんな昆さんの学生時代に講師をされていたのが、高野さんなのだそうです!
先生と生徒^^
お二人がご一緒に歌うのは今回が初めてなのだとか。
高野さんは感無量です、と仰っていました。

お二人で披露してくださったミス・サイゴン『世界が終わる夜のように』素敵でした。
昆キム良かったー。高野さんも良かったー。
奏でるよサキソフォーン。
オケのどなたかがお一人立たれて、サックス吹いておられました。

ソロではライオンキング『終わりなき夜』とジキルとハイド『時が来た』も熱く歌う歌声とお姿がまた素敵でした。

出演者プロフィールを見ると、ミュージカルコースの講師、ミュージカル・クラシックへ公演の出演、プロデュースコンサート、オペラ界男声ユニットのメンバーなど、多彩な活動をされているのですね。
またどこかでお目にかかれそうな気がする(笑)
お話も楽しい方でした♪



●大山 大輔さん●

お久しぶりな大山さんです!

美女と野獣の『愛せぬならば』は、時には手を震わせながら…ビーストになって熱く歌いあげる大山さんがとても素敵でした。

歌い終ると他のナンバーの時は一礼をされ捌けて行かれるのですが、この時はそれをせず上手の扉方向へ進み、こちらに背を向けたまま一旦止まり少し顔を右へ向け、…フイッ!と捌けていかれたと思います。
なんだかその様子も少し丸まった背中もビーストに見えました。

ピノキオより『星に願いを』は、高野さんとお二人で。
短い歌なのだけれど、とても良かったな。
また聴きたい。
ゆったりとして心地よ~い声でした。
夜眠るときに聴きたい。

歌声だけでなくお話声も好きで(ゆったり話すあの速度がまた良くて)、少しだけMCの時間があったのですが、そちらにも癒されました。
少し笑いもとりながらお話されてました。
なんか、そこはかとない『品』があるんですよね、大山さんて…。

話していた内容は宣伝なのですがね(笑)

大山さんが6月にこちらのホールでフィガロの結婚のタイトルロールを演じられます。
こちらの情報はネットで見かけていたので知っていたのですが、ホールに来てみてワクワクしました!
きっと素敵に違いない。
平日夜公演のようだから、どうにかして行きたいな。



さて、お待ちかねのオペラ座コーナーが始まります!
プログラムは事前に知っていたので、この日までドキドキでした。

配られたプログラムによるとオペラ座メドレーは10分とのことでした。
集中、集中。

まずは『オーヴァーチュア』。
驚きました。
この時初めてパイプオルガンが弾かれたのですが、フルオケと一緒に演奏されるその音楽の迫力ったら!!
荘厳な音色に圧倒されてしまいました。
そして、ALWの音楽って美しいな… って改めて思いました。
すてき…
そして、なんというか、曲の中に、ファントムがいるんだなって感じます。

やー…  、もうこちらを聴けただけでも今日来て良かった。
隣のおばあちゃまなんてパンパンって拝んでいらっしゃいましたよ(笑)

そして『マスカレード』。
コーラスの皆さんが仮面をつけて歌い踊ります。
四季のフリと似てるようでちょっと変えているのかな?
音大生12名のみなさんのマスカレード、素敵でした。
あーオペラ座観たいな~~っ!!!
っていうオペラ座欲を掻き立てられました。

そのオペラ座欲を満たしてくださった次のナンバーは『オペラ座の怪人』。
ベース、ドラムの音がよく聴こえる。
大山さんのPOTOを聴くのは…24周年記念日振り。録音じゃないのは初めて。

歌いだしはクリスティーヌではなくファントムの『愛しい人よ』で、ラストの『歌え!』はなかったので、始まりと終わりははしょられていました。

井料さんの美しい高音と、大山さんの熱く深い歌声が溶け合っていました。
わ~…  すごい。。
生オケ、生歌。。。感動しました。

うまい言葉が見つかりませんけれども…
震えました。

そして『ミュージック・オブ・ザ・ナイト』へ。
全てではありませんが、大山さんは振り付けをしながら井料クリスティーヌを甘美な夜の調べへと導いていました。

その指先はとても優雅で、歌声には威厳がありながらもどこか安らかな気持ちになるような不思議な響きで、うっとり。
井料さんの所作も滑らかで… ファントムの前で近づいたと思ったらくるっと回って離れていく所とかね…!

しばしオペラ座の世界に酔いしれていました。

あぁ、来て良かった。

オペラ座の怪人の音楽、大好きだなあって思いました。

大きな拍手と、たくさんのブラボーが飛んでいました。
もちろんわたしもたくさん拍手を贈りました^^



ラストはレント『シーズンズ・オブ・ラブ』。
歌い手4名とコーラス12名の計16名がステージに1列に並び、披露してくださいました。
途中から手拍子があって良かった!
ないと変な感じがしちゃう^^;

アンコールは『 Time To Say Goodbye』。
今回全曲日本語歌唱だったので、少しだけ大山さんのイタリア語が聴けたのが嬉しかったです。

カテコも、MC中も、色んな位置の客席を見渡す大山さん。
カテコは何回も出て来てくださいました。
この日の大山さんは始終にこやかで、そんな大山さんの笑顔にも癒され、歌声にも癒され、最高の年越しとなりました。

また今年も色々と大山さんの公演に行けたらいいなぁ^^