
9月20日土曜日。
場所は宮城県仙台、
ひとめぼれスタジアム。
とても優しくて 温かくて
大きな 愛情に包まれた
ライブへ行ってきました。
もーなんて書いたら良いのか…
いや、普段からライブ感想はあんまり書けないんですけど、今回は書きたくなりました。
すごすぎて何がなんだか…うまく言葉が見つかりませんが、わたしなりに書いておこうと思います。
この日に感じたことを忘れないように。
ライブのタイトルは
20th Anniv.GLAY EXPO 2014 TOHOKU
『GLAY EXPO』とは。
1999年幕張メッセで行われた、いわゆる20万人ライブってやつです。それがEXPOの始まりです。
いまでも有料単独ライブ世界記録らしいです。
その後、2001年2004年と開催され、今回は4度目のEXPO。
わたしは2004年しか参加出来ていないので、2度目のEXPOとなります。
夏の大型野外ライブは何度か経験しているけれど、『EXPO』はなんか違った。
そこにはおっきな…特別おっきな熱量があったように思う。
なんかこう…人の心を揺さぶるものが。
改めてGLAYの凄さ、音楽の力、みんなの力、そういったものを目の当たりにしました。
3年半前におきた東日本大震災。
たくさんの方が犠牲となりました。
未だに行方不明な方も。
今年デビュー20周年となるGLAYは、僕らの20周年を復興や風化を防ぐために使えたら…と話していました。
東北に笑顔を、と。
10年ぶりのEXPO。
GLAYが独立して初めてのEXPO。
集客とかお金とか記録とか…
そういったものに重きをおくならば、東北ではなくても良かったと思う。
でもGLAYは東北でライブをしました。
その優しさと、覚悟を、本気を、このライブで感じました。
実は少しだけ複雑な気持ちでいました。
復興を兼ねているライブ。。
20周年をお祝いしたい気持ちと、復興と。。
気持ち的にどう持っていったら。。
半端な気持ちではいけない。
もちろんGLAYを応援したいのだけど、わたしなんかが足を踏み入れて良いのだろうか。。
でも…あの場にいれて良かった。
GLAYは凄かった。
一曲目には今回のEXPOテーマソングである『BLEEZE』。
最初から一気に客席の心を掴み、持っていく。
手降りの気持ちいい一曲。
そこからは過去のEXPOをなぞるような歴史を感じる曲が数曲、みんな大好きな『グロリアス』や『誘惑』を挟みながら。
EXPOでは必ず歌うGLAYが尊敬しているhideさんの『MISERY』。
前半はアニバーサリー感が感じられる選曲。
めちゃくちゃかっこよくて楽しくて、周りを見渡せばみんな笑顔!!
『カッコいい~!』『ヤバい~!』ばっかりだったような(笑)
いや、ホントにカッコいい。
昨年7月の函館ライブ以来のGLAY。
テンションが上がらないわけがない。
魅せる、魅せる。
高める、高める。
そして、ここからは東北の方々とコラボ。まずは和太鼓アンサンブル【閃雷】の方々と『HIGH COMMUNICATION』。
和楽器とロックがコラボすると、こんなにかっこ良いものなのか!!
東北をまわって活動している閃雷さんの和太鼓には、被災者の方々の祈りや願いが書かれています。
その方々の思いと共に奏でられる太鼓。
胸が熱くなりました。
まさかのTERUさんも叩いていてビックリ!
しかも上半身裸になっちゃったよ……鍛えてる!!
HISASHIさんもJIROさんもTAKUROさんも、小太鼓や三味線を弾く閃雷の方々と楽しそうに演奏していて、観ていて楽しかったし、聴いていて気持ちよかった。
音楽のジャンルを超えたパワーを感じました。
次の曲では、みちのく絆太鼓の方々も加わり演奏。
こちらの方々は年齢層が幅広く、大人からちっちゃな子供まで一生懸命演奏されていました。
太鼓だけで111名。
そこに六魂祭の各県の方々が加わる。
総勢252名!かな?の、方々がステージや花道に立ち、GLAY、そして客席、ひとめぼれスタジアム全体が愛情に包まれ、『I'm in Love』を歌い奏でる。
素晴らしい光景でした。
この場にいれて本当に良かった。
一人一人の力は小さいものかもしれないけれど、みんなで力を合わせると、こんなにも素敵な空間になる。
GLAYはやたらと大人数を集めてライブをやりたがる、なんて耳にしたことがあります。
そんな方々は体感してみたらいい。
こんなにたくさんの人達みんなが同じものを観て、聴いて、この時間を共有するってことがどんなに感動するかを。
このあとは新曲披露。
夢を持っている方の応援歌になれば、とTERUさんがつくられたそうです。
素敵な曲です。
こんな感動のところ、ちょっとフッと笑えるものをぶちこんで来たHISASHIさんとJIROちゃん(笑)
このEXPOのために撮ったムービー『GLAY file』なるものを流し、JIRO vs HISASHIの真剣だけど面白く(特にHISASHIさんが 笑)会場からも笑い声が。
HISASHIさん考案のようです。
今回の流れの中で、唯一の息抜きな場面な気がします。
(MCでそれぞれ面白いこと言ってたりしますけどね)
からの!
『BLACK MONEY』。
この曲知らないのですが、新曲かな。
まさかの、まさかの、まさかの!
JIROさんとHISASHIさん、そしてドラムのみの演奏!
そして二人が歌う!!
ほんっとにかっこいい!!やばい!
やってくれるぜー(笑)
それからは上手側と下手側にわかれて車でステージ後ろへ行き、演奏。
つまり最後列が最前列になるのです。
前の方だけワイワイで、米粒だったーだなんて言わせないのが今のGLAYです。
超絶盛り上がる『FAME IS DEAD』と『彼女の"Modern…"』の二曲を披露。
テンション上がった~!
メインステージに戻り、ストリングスのみなさんと共に演奏。
ロックなノリが良く、でも歌詞が深い『VARB』、ライブの定番『BEAUTIFUL DREAMER』、そしてまさかの…『BE WITH YOU 』。
あんまりライブで演奏しないんですよね。
わたしが聴いたことないだけかもですが。
個人的にこの曲からGLAYを知りファンになっていったので、思い入れがあります。シングル売り切れで買えなかったんですけどね。。。もうあの細長いCDなんてないよね(ノ_T)
このあたりから涙腺崩壊。
次の『SAY YOUR DREAM』は、5年前にリリースされました。
TAKUROさんが「遺言曲」と言っていた曲。これを聴けば、父親(TAKUROさん)がどんな人生を歩んで来たのかわかる、という、後半はお子さんに向けた歌詞のような。
この曲13分あるんです。
ライブで聴くのは5年ぶり。2回目。
前半の歌詞はGLAYを結成して仲間と歩んで…というかんじかな。
「彼女や親や誰よりも互い助け合い よくここまで来れたな」という歌詞があり、ここの互い助け合い~から、歌いながらTERUさんがメンバーを指差していってたのがグッと来ました。
結成して26年、デビューして20年、色んな事があったのだろうなあ…と。
解散の話もあったみたいだし。
ここでも涙腺崩壊。
最後の歌詞は…重みを感じます。
そして『Bible』。
この曲は2年前にリリース。
震災のことがあってから、つくられた曲です。こちらもノリは良いけど、歌詞がつらいところも。。
TERUさん途中でつまって涙を流していました。
TERUさんは震災直後、GLAYとしてではなく、個人で被災地へ向かわれていました。
ニュースからではわからない、実際目にした耳にしたものをわたしたちに発信してくださったりしました。
「辛いよね、悔しいよね」
「でも、そんな気持ちをちょっとでも音楽で幸せに出来たら…」
ああGLAYがここ東北でしたかった事はまさにそれなのだなって…分かっていたつもりだったけれど、分かっていなかったのかもしれない。
この時強く、ひしひしとGLAYの思いを感じました。
「届いて あなたへ」
GLAYの思い、たくさんの人に届いてほしいと思いながら歌いました。
TERUさんの煽りが力強かった。
もう顔ぐしゃぐしゃ。
やばい。
そして強く生きてゆけ、と言っているように、温かい手で強く背中を押すように『生きてく強さ』。
震災前につくられた曲なのに、歌詞がはまりすぎて。。目の前霞んでました。
一生懸命歌いました。
TERUさんが「もっとー!」と叫べば客席はもっと力強くGLAYに返す。
GLAYがステージから放つエネルギーと、客席から放つエネルギーの愛情や思いの交わし合いのコールアンドレスポンス。
わたしはそれが大好きです。
本編終了。
普段座って音楽聴くばかりだったので、久しぶりに身体動かしてくたくた。。。
客席はすぐにアンコールの声。
ほどなくするとスクリーンに文字が。
今回入場時にEXPOバンドなる、LEDバンドを渡されました。
どんな仕組みなのかわからないんですけど、色んな色に光ります。
日が暮れたら勝手に光り、手降りをするととっても綺麗。
で、そのバンドを使ってみんなで文字を~となり、アリーナ席の方々のバンドが突然光り(笑)
EXPOのロゴマークに!!スゴい!
わたしはスタンドなので参加出来なかったのがちょっと残念。
でも、上から見るととても綺麗でした。
スクリーンにアニメーションが写し出されました。
GLAYの4人が可愛く描かれています。
そのGLAYメンバーが船に乗って、過去のライブを過ぎて行きます。今までの道のりを振り返っているかんじでしょうか。
すると、突然なにかに捕まります。
それは聖火台の炎でした。
このひとめぼれスタジアムには震災で壊れてしまった聖火台があります。
炎は「家に帰りたい…」そう言います。
被災された方々の心の声を代弁しているかのような炎の言葉に胸が締め付けられました。。
GLAYは、「自分たちには何が出来るだろう…?」
そして、ステージ後ろ上からGLAYが登場。
TAKUROさんの手には聖火。
聖火台に炎を灯します。
ステージに降りリーダーTAKUROさんから、20周年の思いが語られました。
「聖火台の炎は明日には消えるかもしれない。けど、GLAYはまた灯しにきます。みんなの心の中に。」
20周年は東北と共にあります!と言っていたのが、GLAYはこれからも東北と共に、と力強く言っていた。
ライブ会場に来てる人はもちろん、今回は全国・台湾香港の映画館でライブビューイング、そしてWOWOWで生放送。
一体どれだけの人が観ているのかわかりませんが、そんな環境でこの宣言、GLAYの覚悟と本気を感じました。
「少しこわいけれど、、、みんなと一緒なら力強い歌になる気がする」
そう言って始まった『君に逢えたら』。
とてもつらい。。
この曲はまさに震災のことを歌ったもので、PVも被災地の映像です。
凄く凄くJIROさんが辛そうな表情でベースを弾いていたのと、メンバー全員の目からも涙が零れそうなのが印象的でした。
それから『HOWEVER』、5年前から皆で歌うのが夢だった『BELOVED』。
やがて来る それぞれの 交差点を
迷いの中 立ち止まるけど
それでも人はまた 歩き出す
ラストはこの曲で終わりました。
今回、この東北で聴いたから尚更そう感じたのだと思いますが、どの曲にもこの場に相応しい心に響くフレーズがあった。この場で聴くと重みを感じた。
そういった選曲にしたのかな。
『SAY YOUR DREAM』『Bible』『生きてく強さ』の流れがヤバかった。。
20周年、復興を兼ねた今回のEXPO。
復興支援。ちっぽけなこんなわたしには何も出来ないと思っていたけど…
出来る人を応援する、という事を教えてくださった方がいた。
わたしがGLAYを応援する事がそう繋がっていけたら。。
このライブで感じた熱量いただいた愛情を、周りの人や愛すべき人、GLAYに注げたいな。
笑って泣いて感動して。
心揺さぶられる素晴らしいライブでした。
EXPOに携わった全ての方に感謝。
1.BLEEZE
2.GLOBAL COMMUNICATION
<MC>
3.グロリアス
4.誘惑
5.ピーク果てしなく ソウル限りなく
<MC>
6.サバイバル
7.口唇
<MC>
8.MISERY
<MC>
9.HIGH COMMUNICATION
10.I'm in Love
<MC>
11.疾走れ!ミライ
12.BLACK MONEY
13.FAME IS DEAD
14.彼女の"Modern…"
15.VARB
16.BEAUTIFUL DREAMER
17.BE WITH YOU
18.SAY YOUR DREAM
<MC>
19.Bible
20.生きてく強さ
アンコール
21.君に逢えたら
22.HOWEVER
<MC>
23.BELOVED