$eriのブログ

「花咲ける青少年」 樹なつみ作 白泉社 完全版:全6巻

ストーリー
アメリカの大富豪の一人娘花鹿・バーンズワースが父親より夫捜しゲームをやらないかと提案され
世界各国で強烈な個性と魅力を持つ男性に出会い惹かれていくが、
次第に自分の宿命や政治状況に飲み込まれて行き・・・
夫捜しゲームの真意はいかに?

eri感想
現在、NHKでアニメ化されたり、舞台化されたりと脚光を浴びている作品でありますが
私がはまったのは、原作が「LaLa」で連載されている時代です。
当時の私は、「りぼん」や「なかよし」っていうまんがから卒業し、
「花とゆめ」「LaLa」の作品を貪るように読んでおりました。
(ぼくたま、ジャパネスク、Alexandrite、月の子などなど・・・)
思えばこの時代は白泉社の黄金時代だったな・・・

最初はなんてステキな男性ばかりが出てくる話なんだろう♪
てな感想から入り、その後ただの恋愛まんがでなくスケールが大きさ
(とてつもないお金持ちなところや、政治背景など)に段々惹かれて行き、
私の中でなくてはならない一冊となって行きました。

多くのまんが本を購入しては手放している私ですが、
この本は数少ない連載時に購入して手放さず持っている本です。

何かの節目節目にこの本を読むのですが、そのたんびに感想が違う本でもあります。

はたから見ると、女性があこがれるいろんなタイプの男性が登場しそこに目を奪われ、
花鹿をうらやましく思うまんがなのかなって思うのですが
私が惹かれる本質は、
個々のキャラクターの本質(苦悩、葛藤など・・・)
背景にある政治情勢
そして主人公のハッピーエンド
にあるのかなって思います。

この間友人とこの話をしていた時、
彼女はルマティーが一番好き。立人は好きになれないと言っておりました。
私は連載当時からカールが一番好きなのですが、
ここ最近になってようやくなぜ好きなのかがわかるようになりました。
彼は結局自分の望む幸せを得てはいないのです。
そういう意味では、今後一番つらい思いをするのはルマティなのかも。
彼は一人であの国の未来を切り開いて行くのですから・・・。
ユージィンも彼自身が幸せを感じる日はもうこないかもしれません。
そんな誰の手にも落ちていないところに、読者の心は惹かれるような気がします。

そこに樹さんのうまさがあります。
(主人公の花鹿を女性読者から支持を得られるような女性に描いたところもまたすごいところです)
花鹿が幸せになれれば、私的にも大満足ですしね。

今、メロディで番外編が連載されていることが大変嬉しい私は
ついついメロディを購入しております。
(まさか番外編として花咲けるのお話が読めるなんて・・・!)
しかも期待以上のお話ばかりで毎回楽しみにしております。

今、主流にある少女まんがには見られない路線のまんがですが、
この機会に多くの方が興味を持って頂けるとよいなって思う今日このごろです。