erichiブログ
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4月のこと

2026.4.6

小学校は始業式。息子の学校は今年度から、毎年クラス替え。人が苦手な息子は、いつも1時間目にギリギリ間に合うくらい、みんなと登校時間を少しずらして、遅刻して行く感じなのだけれど、クラス発表と担任発表があるからには、時間通りに行くしかない。不安と期待が入り混じる緊張状態で校門をくぐると、名簿が配られている最中だった。クラス別に分かれて並び、始業式が始まった。私は息子に付き添って、列の1番後ろにつく。担任の先生の発表があって、中堅の穏やかそうな男の先生で、安心した。息子も空気感で大丈夫だと思ったのか、私が「先生も分かったし、もう仕事行くね。」と伝えると、静かに頷いた。帰宅後、息子は機嫌が良かったので、新しいクラスを気に入ったのかもしれないと思った。

2026.4.15

ユーロスペースで特集上映中のハル・ハートリー90'sインディーズの伝説、「ヘンリーフール」の回を観に渋谷まで。私はロングアイランドトリロジー3作品と「愛・アマチュア」を観て、監督の大ファンになった訳だけれど、その後の作品を全く観られていなかったので、今回の特集上映を楽しみにしていた。「ヘンリーフール」面白かった〜!カンヌで脚本賞を取っているのか。流石だわ。全編コメディなのだけれども、悲哀も感じる。ハルハートリーの作品には犯罪者がよく出てくる。でもみんな深く知ると愛すべき人間で、そこがいい。続編の「フェイ・グリム」と「ネッド・ライフル」も必ず観ないとね。配信、どこも観られないので辛い。

2026.4.25

45歳の誕生日。ここまで来ると、人生悲喜交々、経験値が上がり切って、メンタルは最強に近づきつつある。これからもっと強くなっていくのだろうか。嬉しいような恐ろしいような。ちなみに、私はおばさんって呼ばれるの全く問題ないタイプ。事実、伯母だし。ばばあは悪意があるから嫌だけど。中年である事もすんなり受け入れている。この調子でおばあちゃんまで、気楽に生きて行けたらいいな。

📽️映画📽️

Amazon Prime Videoで、「エディントンへようこそ」を鑑賞。いやー、観客をぐっと引き込むね。アリアスター監督は。コロナ下のニューメキシコ州を舞台に、保安官ジョーが災難に見舞われ、七転八倒するストーリー。それまでいい人だと思っていたジョーが限界に達したのか、テッドを殺害したあたりからどんどん悪い方向へ。うん、ジョーはホアキンフェニックスが適役だね。「ボーはおそれている」に引き続き、笑っちゃいけない話だけど笑っちゃう、ホアキンのドタバタ悲喜劇を心ゆくまで堪能出来る作品だった。


Amazon Prime Videoで、ロバートエガース「ウィッチ」を鑑賞。監督の「ノスフェラトゥ」がかなり好かったので、遡って初長編作品を観ることに。こちらも好きだったぁ。主演のアニャテイラージョイが、惨劇の中にあっても美しいのなんの。ストーリーはセイラム魔女裁判を下敷きにしているらしい。女性であり、抑圧を忌み嫌う私としては、聖女と魔女の表裏一体について考えさせられた。リュックベッソンの「ジャンヌダルク」とか、また観返したくなったな。

Amazon Prime Videoで、「ぼくのエリ 200歳の少女」を鑑賞。わたしもエリ、奇しくも45歳の誕生日当日に観た。公開当時(日本だと2010年)、吸血鬼ものだと思わず、観逃していた。ようやく観られて嬉しい。いじめられっ子のオスカーと、吸血鬼のエリの純愛ストーリー。私は吸血鬼ものであり、クィア映画でもあると受け取ったのだけれど、どうなんだろう。原作小説も読まないとかな。ストーリー終盤、エリは状況的にかなり追い詰められているのに、めちゃくちゃ強い。カッコイイ。スキ。

Amazon Prime Videoのレンタル作品、GWセールと銘打って、たったの100円!これは、今すぐ観なくては!と思い立って、先ずはトマカイエ「動物界」を鑑賞。好かったー。人間が徐々に動物化してしまう世界。隔離はせざるを得ないものの、決して排除という考えには及ばずに、共存を選び、手を尽くす。人間の善い所が前面に押し出されていて、清々しい気持ちになった。息子エミール役のポールキルヒャーもさることながら、父フランソワ役のロマンデュリスがハマり役だった。ロマンデュリスって、フランソワオゾン「彼は秘密の女ともだち」のダヴィッドか!何処となく私の夫に似ている気がして、好みのタイプなのかも。ラストシーンは細田守「おおかみこどもの雨と雪」だなと思ったけれども、私は「おおかみ〜」も劇場で大泣きする程好きな作品。「おおかみ〜」が父親不在だったのに対し、こちらは父親がちゃんと子育てして、自らも成長しているので、よりブラッシュアップされたストーリーになっていると思う。トマカイエ監督は今後も要注目していきたい。

📖読書📖

オスカーワイルド評論選「社会主義下の人間の魂」を読了。訳者は町本亮大さん。オスカーワイルドは子供の頃から大好きだけれども、評論は読んでこなかった。そろそろ評論も刺さる齢ではないか。準備は出来ている気がして、小鳥遊書房から素敵な装丁の新刊が出たことだし、迷わず手に取った。社会主義下に人間がどう生きるべきか、イエスキリストの「汝自身であれ」というメッセージを汲み取り、個人主義こそ我々が到達すべきものと結論づけている。ワイルドの言っている事、一から十まで全ての内容に頷けた。本が付箋だらけになってしまった。「国家が役に立つものを作り、個人は美しいものを作るようになる。」「完全な個性の持つ声色は、反抗ではなく、平穏である。」何たるユートピア。生ある内に、少しでも近づきたいね。


芥川龍之介選「英米怪異・幻想譚」を読了。積んであったのを引っ張り出してきた。2018年に単行本で出版されたものの文庫化。まず、表紙や扉絵に、ビアズリーが描いた「イエローブック」の挿絵が使われている時点で即買い。芥川が東大の英文科で、洋書好きというのは知っていたけれども、とんでもない多読・速読だったというのは知らなんだ。羨ましい。そんな芥川が選んだ22の短篇に、私も好きなワイルドやポーはしっかり入っていて、前から気になっていたM.R.ジェイムズ、名前も知らないE.M.グッドマンなど、幅広い作家の作品が並んでいて、読み応えがあった。訳者陣も豪華。


3月のこと

2026.3.16〜18

夫が心房粗動・心房細動の手術を受ける為に、3日間入院。心配ではあったけれども、手術前に担当医師による詳しい説明があり、それが本当に理解し易く、要点が纏まっていて、PCモニターで視覚的にも情報をじゃんじゃん与えてくれたので、安心してお任せ出来た。術後の経過も良く、不整脈や眩暈が完全に無くなったみたい。歳を重ねると身体の不調は出てくるものだけれど、予防と治療に努めて、長生きしたいね。

2026.3.25

息子の小学校も修了式を迎え、春休み初日。丸の内KITTE内にある博物館、インターメディアテクで特別展示されている、「メテオラプソディ-隕石探索」を鑑賞しに行って来た。初めて訪れたのだけれど、凄く好みな空間。東京大学総合研究博物館が運営しているだけあって、圧巻のラインナップ。常設展は自然博物系なのかな、息子は今のところ宇宙にしか興味が無い様で、一目散に特別展示へ。私は全部時間を掛けて見て回りたかったな。また1人でも来るとしよう。メテオラプソディ、好い展示だったなぁ。帰り際、ショップに寄ると、興味深い本が並んでいて、過去の特別展かな?宇宙資源展の本を購入した。

2026.3.27〜28

春休みなので、1泊2日で私の実家へ。甥っ子とも先月の約束通り、会う事が出来た。私と子供2人でマイクラやろーと思っていたものの、アプデの影響か、それまで出来ていたマルチプレイが何故か出来ず。意気消沈。子供達は仕方なくロブロックスをやっていた。父、母、妹も元気にしていて、安心した。

📽️映画📽️

Amazon Prime Videoでロバートエガース「ノスフェラトゥ」を鑑賞。また新たなノスフェラトゥの傑作が生まれたのね。私は吸血鬼ものが好きで、特にノスフェラトゥの系譜を好む。ヘルツォーク版を超えるものは出ないだろうなぁと思っていたけれど、並んだかもしれない。ラストの吸血シーンのリリーローズデップの何とも美しいことよ。ロバートエガース監督は、「ライトハウス」公開時も、「ノースマン」公開時も魅かれていたものの、観逃していて、悔しい気持ち。今からでも全作品観て、好きな監督リストに入れたい。

Amazon Prime Videoのレンタルで、テレンスフィッシャー「吸血鬼ドラキュラ」を鑑賞。「澁澤龍彦映画論集成」の中でこの作品が言及されていたので、観ておきたかった。世代が離れているからか、私にはそれ程ささらなかった。ピーターカッシングのヴァンヘルシングにはそそられたので、「フランケンシュタインの逆襲」も観ておきたいな。


📖読書📖

灰谷魚「レモネードに彗星」を読んだ。灰谷さんは、ユリイカ1月号「特集アリアスター」に寄稿されていて、軽快な文章に惹かれたので、この短編集を手に取った。小説はポップで可笑しくて、少し切なさもある。おそらく私と同世代くらいなのかな、作中の主人公と友人との距離感が、高校生の頃のノリに近いものを感じた。


ジャミルジャンコチャイ「きみはメタルギアソリッドⅤ:ファントムペインをプレイする」を読了。こちらも、ユリイカに寄稿されていた矢倉喬士さんが訳者だという事で興味を持って、購入。凄い、好み。まだ若い方なので、大作家になりそう。既に文学賞はいくつか受賞していらっしゃる。私はクリスチャンだし、ムスリムの作家の作品に、何処まで没入出来るのか分からなかったけれども、それはもう、夢中で読み進めた。読み終えた時には、完全にファンになっていた。これからも追い続けるだろうな。


2月のこと

2026.2.18

パート先で健康診断。お正月明けに体重を久しぶりに量ってみたら、6キロも太っていたので、1ヶ月半、大急ぎで絞った。と言っても、お昼ご飯を毎日スンドゥブに置き換えただけ。無事に5キロ痩せたので、良しとしよう。普段あまり体重を気にしていないので、体重計に乗らないのだけれど、流石に6キロ増は驚いた。年々、太りやすくなっているので、これからは小まめに量った方がいいかも。

2026.2.20〜23

妹の癌手術・入院の為、甥っ子を4日間預かる事に。丁度、息子の学級閉鎖と被ったので、殆ど家の中で過ごした。小学生男子2人とマイクラ三昧。2人でやると揉めるので、どうしても私も一緒にプレイして欲しいらしい。パートも休みを取ったし、家事をしている時以外は、ずっと構ってあげていた。その甲斐あってか、甥っ子は4日間、一度も寂しいとか家に帰りたいとか言うことは無かった。妹が無事に退院して、妹の元に甥っ子を送り届けた。その時は少し泣いていたので、後から妹に聞いたら、ママが退院出来て、嬉し泣きだったそう。また春休みに会うことを約束して、私は帰路に着いた。

さて、来月は今度は夫が手術・入院するかもしれない。まだまだ気張っていかなくちゃ。

📽️映画📽️

Amazon Prime Videoで、ソフィアコッポラ「プリシラ」を鑑賞。好いに決まっている。エルヴィスプレスリーの妻、プリシラ目線の物語。プリシラプレスリーの回想録「私のエルヴィス」が元になっているそう。14歳でエルヴィスに出会ったプリシラが、結婚して紆余曲折あって別れを決断するまでを、ケイリースピーニーが見事に演じ切る。健気で可愛いんだよなぁ。私はエルヴィスプレスリーにあまり興味が無く、知らないことだらけだったので、先入観無く見たのだけれど、それにしてもジェイコブエロルディのエルヴィスは魅力的過ぎた。好きになっちゃうのも無理ないね。

Amazon Prime Videoで、バズラーマン「エルヴィス」を鑑賞。エルヴィス役のオースティンバトラーが好きなので、ずっと観たいと思っていたのだけれど、先に「プリシラ」を観てしまったので、評価が下がってしまった。「プリシラ」が恋愛を中心に描いていたのに対して、「エルヴィス」は仕事というか、トムハンクス演じるエルヴィスのマネージャー、トムパーカー大佐の存在感が大きかった。エルヴィスが疲弊していく様子が痛々しい。エルヴィスの父、ヴァーノンプレスリーの悲壮感も印象的だった。

📖読書📖

東京アプリ生活応援事業という、15歳以上の都民はアプリ活用で東京ポイント(11000円相当)が貰えちゃう、降って湧いたような話があって、まぁ、私は即申請したよ。そして、ずっと欲しかったけれど、タイミングを逃していた本を2冊買った。

山本タカトさんの「幻色のぞき窓」と「山羊のいる庭で」。芸術新聞社のウェブ連載を纏めたエッセイ&作品集。鎌倉に棲むタカト先生が、海沿いや山を散策しながら感じた事や、過去の思い出、絵を描く事に纏わるあれやこれやを、静謐で整った美しい文章で綴っている。お父様が国語教師だったと書かれていて、納得。私も幼少期に鎌倉七里ヶ浜に棲んでいたので、懐かしい気持ちが湧き上がった。読みながら、潮風と山土の匂いを思い出した。タカト先生とは世代が違うけれども、趣味嗜好が似通っていて、勝手に嬉しくなる。





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