2017年7月12日〜17日 @DDD青山クロスシアター
ゆうひさん出演の舞台『THE COUNTRY 〜カントリー〜』観てきました

イギリスの田舎、穀物庫を改装した家に住む家族とそこに現れた1人の女性のストーリー。
出演者は3人だけ
妻のコリン:ゆうひさん
夫のリチャード:伊達暁さん
アメリカ人のレベッカ:南沢奈央さん
正方形の舞台をコの字に囲むように客席が配置されていて、観客は家庭をのぞいているような、その場に居るような感覚にさせられました。
ストーリーを要約すると。
ある真夜中にリチャードが昏睡状態の女の子を連れ帰ってきます。放って置けなかったと。会話から夫とただならぬ関係を疑うコリンは、鞄はなかったと嘘をつく彼の車から女の子のバックを探し出し、その中にタバコや鎮痛剤、薬物用の注射針を見つけます。かつて夫も薬物使用歴があるらしく、そういったものを断ち切るために田舎へ越してきたようです(そういったもの、に私は女性関係も含まれてると思ったのですが、どうなんでしょう)彼女とのこと、薬物のことを問い詰めている最中に、医師のリチャードは緊急呼び出しで家を出ていきます。そこへ彼女(レベッカ)が目覚めてきて。リチャードにいたずらされ殺されかけたという彼女に対し、コリンは代わりに謝るから忘れてほしいと。夫は愚かなことをしてしまったけど、悪い人ではない。むしろあなたがそういうサインを送って仕掛けたんでしょう?あなたにとっては遊びかもしれないけれど、自分たちにとっては生活がかかっているの、と。これにキレたレベッカはリチャードとの不倫を暴露します。自分を追いかけて田舎に来たんだと。夫へのわずかな信頼も裏切られたコリンは子供たちを連れて家を出ていきます。そこへ緊急の往診から帰宅したリチャード。家族が寝ていると思い込み、レベッカと話をしています。子供たちを見たいと、彼の家庭に踏み込もうとするレベッカに対し、そこは頑なに拒むリチャード。自分より奥さんと子供たちを大切にしていることを見せつけられたレベッカは、リチャードに彼のした犯罪行為と奥さんたちが出ていったことを告げます。奥さんとは会ってないし話もしていないというレベッカの言葉を信じていたリチャードは、嘘をついていた彼女に激昂し、彼女を助けなければ良かったと本音を漏らします。リチャードが犯罪者の顔を見せたところで暗転。場面は2ヶ月後、コリンの誕生日になります。リチャードはテーブルをセッティングし、朝食をつくり、バースデーカードを渡します。そこには改心するような言葉が書かれていて、コリンはリチャードを再び信じようとします。さらにリチャードはプレゼントも用意していて…中身は黒のヒール。どう?嬉しい??とノリノリな夫に対しコリンは戸惑いがち、むしろ不快そう。(そりゃイスの脚が苔に埋まったって話をしてるような田舎住みの人にヒールって。しかもコリンの服装は黒のヒールを履きそうなものではないし、ヒールは都会をイメージさせるものだし)いろんなことを含めながら「こういうのが好きなの?」というコリンに、夫は「うん!そう。・・・いや、違う違う」と。コリンは昨夜の旅のことを話します(これはコリンの幻想なのかな?)2ヶ月前リチャードがレベッカといろいろあったであろう裏道を見つけ、そこの石に座ったら、自分の心臓が石に飲み込まれそうだった。そこに隣人のモリスが現れ、金の時計が落ちていたけど君のものでは?と。(金の時計はレベッカのもの)自分のものではないと伝え、心臓が飲み込まれそうとモリスに助けを求めると、モリスは「君なら愛を偽れるはずだ」と。そうだと納得するコリンに対し、自分はそうではないというリチャード。「キスして」「もうキスしたよ」「もうキスしたわね」「もう一回して」という序盤にも出てきた、お互いを見ているようで噛み合ってないセリフで終演。
・・・長・・・要約になっとらんね・・・・
とにかくいろんな伏線みたいなものがあったり、どこからが現実でどこからは幻想なのか、はたまた全て現実なのか、レベッカはどうなったのか、モリスは何者なのか、などなど。
頭がぱーんってなるお芝居でした(笑)
観た人それぞれに感想があって解釈の仕方があって、決まった正解なんてなくて、それぞれが正解っていうものなんだろうけど。(男性と女性でまた感想も違いそう)
私はリチャードはまったく反省も改心もしてないと思います!!!!!
彼はまた浮気(と薬物)を繰り返すだろうし、その度にコリンは苦しんで、でも子供のことを考え結局許しちゃって。
レベッカはさ、たぶん葬られちゃったよね。それを知ったコリンは隠蔽に協力してさ。(←コリンの言う共犯者の顔してたってこのことよね?それとも愛を偽るということに関してのことなのかな?)
でも2ヶ月後に、金の時計が落ちてたって…
レベッカは生きていて、まだリチャードと続いてる?
それをアピールするためにレベッカはわざと落とした?
それとも別の女性がいて、金の時計をプレゼントするのは彼の常套手段なのか?
いずれにしろ、コリンと子供たちの幸せを願わずにはいられないな

今回もまた、小劇場で頭ぱーんなる作品で。
好みは分かれるけど、私はこういうの大好きです
(もちろん明るいミュージカルも好きよ
)
(もちろん明るいミュージカルも好きよ
)ゆうひさんの芝居を近くでじっくり堪能できる最高の時間でした








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