前回からの続きです。
時間となり。
裁判官が司法修習生を連れて、入ってきました。
そして、奥の段へ着席。これで全員集合です。
私はこの訴訟で元夫と不貞行為の相手の両方へ慰謝料請求したのですが、
不貞相手(相被告)とは先に和解をしていたので、その金銭授受についてなど、
裁判官より、いくつか確認のお話がありました。
そして、いよいよ尋問です。
始まる前に、事前に署名、捺印をしていた宣誓書(虚偽の供述はしません的なもの)
を、読み上げるように促されました。
はい、嘘はつかないですけどね。
でも自己愛パーソナリティー障害の人は、自分の都合のいいように
過去の記憶を書き換えると聞いていたし、実際相手から提出された書面が
常にそうだったので、
「こんなこと宣誓して何か意味あるの?」
って思いましたけど。
まあ、それはさておき。
順序としては、
①原告(私)自分の弁護士からの本人尋問→相手の弁護士による反対尋問
②被告(元夫)も同様
それぞれ20分くらいだったかな。×4なので、1時間半弱ですね。
でも、あっという間に感じました。
私ね、自分の代理人から指摘されていたことがあって。
それは、「貴方はほとんど怒ってないよね。なんで?」と。
不倫されて、その上で金銭的モラハラ(生活費やクレジットカードの取上げ)まで
されていながら、当時の元夫とのラインのやりとりを見ても、
「わかりました」、「了解です」、となっている。
なんでもっと怒らなかったの?
「不倫しといて、何でそんなことができるの?ありえない!」って、普通なら言うよね、と。
元夫側も、不倫の証拠はバッチリあるのでそこは認めつつも、
私が落ち着いた態度であったことを指摘し、そんなに傷ついてないやん!と。
すなわち損害額(精神的苦痛への慰謝料)はわずかである、との事前の主張でした。
今思えば本当はね、私、めちゃくちゃ傷ついてたんですよ。自分の中で。
これまでの結婚生活もいろんなことがあった。
でも、威圧的でキレたら何をするかわからない元夫との間に波風を立てないように、
長い結婚生活の間、揉め事をスルーするようにしてきたんだと思います。
「なんでそんなことができるの?ありえない!」って怒ったところで、
冷静な話合いができる相手でもないですしね。
そして、ずっと負の感情をため込んでしまった。
でもさ、もう子供達は私と一緒に住んでいるし、何も恐れることはない。
そして、面と向かってヤツに言いたいことを言えるのは、これがきっと最初で最後だ。
ただ法廷の場で、感情的になったら裁判官に悪い印象を与えるかも?って心配があったので、
弁護士に「感情的にならない方がいいですか?」って聞いたら、
「大丈夫です。慰謝料をもらうんです。
怒ってて良いのです、というかそれが普通です」と。
怒っていいんだ。ていうか、私は傷ついて怒ってるんだ。
怒りを認めて、昇華させてあげよう。
そのために、尋問では絶対に怒ろう!って決めてました。
どんな決意
当日は、たまっていた怒りが爆発したのか感情的になりすぎて、
裁判官に、
「代理人からの質問を最後まで聞いてから、話を始めてくださいね」
「調書にするために録音しているので、話がかぶると聞こえなくなるので」
と何度も諭されましたが(笑)、結果それでよかったと思っています。
私、傷ついて、怒ってたんだよね。
そのことをようやく認めてあげられた気がしました。