こんにちは。Erica in Styleのエリカです。






先日A様から、永遠に取り上げられるテーマでもあるご相談をいただきました。



私の年齢は35歳でシングルです。


周りの仲良い友達も同じ歳付近で同じシングルですが、皆葛藤している事があります。


結婚についてです。




エリカさんの本や、フランス的な考え方を紹介する本などで西欧的な考え、


つまり重要なのは個が自立する事であって、


男女のパートナーシップの正解も必ずしも結婚ではないという事。


私達くらいの世代ですと、この考え方は比較的腑に落ちます。




しかし同時に昭和的な価値観からのしばりも抱えている世代です。


具体的には、やはり両親に未婚である事を申し訳なく思ってしまう自分もいるわけです。




自分が幸せならそれでいいじゃない!と思って日々を謳歌する一方、


30代半ばで結婚せずごめんなさい、という意識の葛藤です。


周りの友人も、親を大事にする人ほどこの葛藤を抱えています。




エリカさん、もしいつかこのコメントの事を思い出してくださる事がありましたら、


エリカさん流の著書に書いていらっしゃる美学から、


私達の世代が抱えがちなこの問題に


1本筋の通ったご意見オピニオンを頂戴できないでしょうか?


心がぶれた時、指針の1つとして、心に刻ませたいと思います。




同じような葛藤を抱えている方がたくさんいると思います。


A様の気持ち、私もすごく理解できます。




では、ここで質問です。


30代半ばで結婚しないことは、両親の期待を裏切っていることなのでしょうか?




YES? 


NO?





同じ世代であっても、YESと答える人もいれば、NOと答える人もいます。


世代や年齢関係なく、価値観は人それぞれ違います。





大切なのは、自分で「申訳ないと思っていないこと」に


「申し訳ない」、「ごめんなさい」という感情を抱かないことです。


これは、自分を否定することになってしまいます。




親の役目は子供を心配することです。


生まれたときから、成人しても、大人になっても、晩年になっても


生きている限りは、ずーっと心配し続けてくれます。





なぜでしょう?




それは、あなたに幸せになって欲しいからです。


これがすべてです。




親の心配は、愛の現れです。


そしてその愛は、絶対的な愛、無償の愛


英語で「Unconditonal Love (アンコンディショナル ラブ)」といいます。


愛の上をいく、「極上の愛」です。




受験に失敗し、親が期待していた学校に入れなかった


就職に失敗し、親が期待していた会社に入れなかった


いわゆる「婚期」といわれる時期に結婚せず、親の期待を裏切ってしまった


元気なうちに孫を抱かせてあげることができなかった


お金をためて、旅行につれて行ってあげたかったのに


自分の生活に必死で、実現することができなかった.....。





「申訳なく思う」、「お母さんごめんなさい」を考え出したら


出てくる、出てくる、どんどん出てくるものです。


いかがでしょうか?





親が期待しているであろうことに応えられない自分を悔いながら生きる人生。





これは、あなたらしい人生でしょうか?


幸せ、喜び、笑顔に満ち溢れた日々でしょうか?




先にも書いたとおり、親が望んでいることは「あなたの幸せ」です。


世間一般からかけ離れていても、あなたが幸せに感じる人生を生きない。


どの親もそう願うものです。


そして、いつもあなたを応援してくれるものです。




親には、子供にはこうなって欲しいという理想の姿がありますが


それは、「自分の理想」だと理解されているものです。




また親の理想は、あなたの理想ではありませんよね。


成人するまでは、親が用意してくれたレールの上を走っても


成人して大人になれば、自己責任で道を選び走らなくてはなりません。




すべての決断に責任を持ち、自分らしく生きている姿こそが


親が嬉しく思い、誇りに思う「成長」です。




もしあなたのご両親が、世間一般の適齢期に結婚していないあなたを否定するとしたら


申訳なく思ったり、ゴメンナサイと謝るのではなく


これが自分の選んだ生き方なのだと、理解してもらうことです。




自分が幸せであること


自分が頑張っていること


何も心配せずとも、私はひとりで生きていけるんだよ。


このように、ご両親を安心させ、応援したくなる姿をしっかり見せることです。




価値観の違う人からの理解を得る。


これは本当に難しいことですが、理解し合うことは親子の絆を深めます。




一方的に「ごめんなさい」と思い続けるのではなく


自分の生き方や考えを伝え、両親の理解につなげていきましょう。


これこそが、葛藤を克服する唯一の方法です!




実家に住み、家事のすべてをお母さん任せにしている方は


実家を出る計画を立てましょう。


自立に向けて準備を進めましょう。


これは、両親を安心させる1つのことでもあります。




親離れ、子離れ


タイミングを失うと、スムースにできなくなってしまいます。




結婚しなかったことも申訳なかったけれど


今家を出ていくことも申訳ない


自分が親にしていること、すべて申訳ない~~。




こんな悲観的な渦に巻き込まれる前に、ビシッと自分の筋を立て


自分の幸せは自分で決める生き方を大切にしてきましょう。




少し話はそれますが


私の両親もバリバリ・コテコテの昭和の人たちです。


男が前を歩き、女は3歩下がって後ろを歩く世代ですね。




一方、ニューヨークで生きる女の私の価値観は、「女が前を歩き、男は後ろ」です。


両親と私がエレベーターに乗っているとしたら


降りる順番は、母、私、父が最後です。




レディーファーストという価値観の違い。


これを父に求めるのは酷かもしれないけれど、今や時代はグローバル化し


レディーファーストは世界基準です。




世代の違う、価値観の違う人に、理解を求める話や行動を続け


今や父は、「レディーファースト、プリーズ」「アフターユー、プリーズ!」と言って


女性が先、男は後の素敵な紳士になりました♪


どこに行ってもご婦人たちが大喜びで、ワイワイニコニコ


いつもエレベータは笑いに包まれ、父は超ご機嫌です。




新しい価値観が運んできてくれた、1つの気づき。


理解しかねる、共感しかねると思った中に、喜びや幸せがあった♪


これは、誰にでも起きることなのですね。




どうせ理解できないだろうと、何もせず諦めるのではなく


伝え続けることは、自分のためであり、相手のためでもあります。




相手の価値観に合わせる必要があるものもあれば


そうでないものもありますが


今日こちらに書いた大きなテーマでは、自分の価値観を大切にしましょう。




両親があなたが生まれたときから望んでいることは、ただ1つ。


「あなたが幸せでいること」 だけです。



A様、いかがでしょうか?


親を大切に思えば思うほど、申訳なく感じてしまう気持ちは分かります。


しかし、親が本当に望んでいることは「結婚」や「出産」といった具体的なことではなく


子供が幸せで毎日生活してくれていることです。




そして、高齢化するなかで


*頻繁に元気な声を聞かせてくれる


:*頻繁に元気な姿を見せてくれる


「何か自分にできることはない?」といつも気にかけてくれる etc.


自分のことをいつも大切に思ってくれていることを、幸せに感じられることでしょう。




いつもたくさんのコメント・メッセージありがとうございます。



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