こんにちは。Eria in Styleのエリカです。





熊本の地震、心からお見舞い申し上げます。


大変な状況下メッセージやコメントを下さった皆さま、ありがとうございます。


どうか1日も早く平穏な日々が戻りますこと、お祈りしています。




さて、今日は公開のお返事です。


先日「親子関係」に関するご相談をAさんよりいただきました。




来月は母の日、そして6月は父の日。


感謝の気持ちを素直に伝えることができるよう


両親への想いについて考える、いい機会でもありますので


シェアさせていただきました。




今まで親に反発などした経験がなく30年以上過ごしてきました。


今更さらですが、親を尊敬できなくなっています。


理由は親の性格と言えばいいのでしょうか…。。




私は高校卒業後に上京し、結婚した今も都内に住んでいます。旦那も都内出身です。


先ず父は堅物で、自分を全て中心に考え、他人の意見を聞こうとしません。


目が悪くなり、食べ方が汚くなったためか、外には出ず新しい事を始めようともしません。




そんな父が最近来た時、旦那の家族と食事をしました。


その場面でも気を使わず、お酌をされてもされっぱなし


旦那の父親を支払いをしてもお礼も言わない状況でした。


ありがとうとお礼を言うと自分が下になったと思い、言いたくない。


また自分は完璧だと周りに見て欲しいと思っているようです。


自分に自信がないからそのように思うのだと思います。




父に直して欲しいことを母に伝えましたが、父には言っていないようです。


私から言っても直してもらえず、頭ごなしに怒るだけです。




また母も姉があまり都内に行くとみんなが気を使うから


頻繁に行かない方がいいんじゃないの?と言ったら


私が遊びに言ってもお金を出しているんだから…と言ったそうで


それを聞き母も結果お金なのかと幻滅してしまいました。




そんな事が積み重なり、親を尊敬できません。


来月には子供も産まれますが、子供の顔も見せたくないと思ってしまいます。


このもやもやした気持ちどうしたらいいのでしょうか。。




Aさんのもやもやしたお気持ち、すごく理解できます。


状況は違えど、小さなことから大きなことまで


両家の板ばさみになってしまうことってありますよね。




平穏な日常がかき乱されてしまう


義父母や夫にたいし、顔向けしにくい状況になってしまう etc.




嫁いだ自分の立場を理解して、たとえ演技でも日ごろ以上に振舞ってくれれば


何も心配せず心安らげるのに、そんな配慮さえないことに落胆してしまう。


いかがでしょうか?




一見、ちょっとした些細な出来事でも、それが度重なると


いつまでも心に残りモヤモヤするものですよね。


そして、それが怒りや失望に変わり、関わりたくない(縁を切る)という心境にまで


達することもあるでしょう。




Aさんは、大都会でだんな様と生きている。


ご両親は、都会とは離れた場所で生きていらっしゃる。




ご両親の元に生まれ、ご両親に育てられたAさんですが


ご両親とAさんの「基準」が違ってきました。


住んでいる地域の基準の違いや、世代の違いによるものもあるしょう。




Aさんが「正しい」と思うことは、Aさんの基準では「正しい」ことですが


お父さんの基準では違います。


これは、どこまで行っても平行線なのです。




首根っこをつかまえて、「私の正しいに合わせて」、「直して」と言っても


違う基準を持つ人にとっては、受け入れがたいことなのです。


なぜなら、それがその人の基準だからです。




また、たとえ年老いても、都会暮らしでなくても


目が悪くなっても、食べ方が汚くなっても


お父さんには、誇りと一家の主としての威厳があります。


お父さんの中心にドーンと据えられているもので


看板を下ろすように、簡単には下ろせないものなのです。




また、Aさんの義理の家族からのサービスに甘んじていたのは


自分は「もてなされる側」だと認識されているのではないでしょうか?


招待されたのだから、あちらがもてなして当然だという考え方ですね。




もちろんマナー的には、お酒をついでもらったら、次は自分がつぐというような


暗黙のルールがありますが、お父さんがこのようなソーシャルマナーとは無縁の世界に


生きてこれらた方ならば、当然ご存知ないと思います。




先方への感謝やねぎらいを言葉や態度で示さない理由は


1.自分はもてなされる側なのだから、不要である


2.自分の方が立場が上だから、不要である


3.どう振舞っていいのか分からない




いろいろ理由が考えられますが


お父さんに気付いてもらい、Aさんが望む行動を起こしてもらうには


「直して」というような、注意したり、お父さんを非難する方向に持っていくのではなく


お父さんの「心に響くように話すことがお勧めです。




人は、理解なしには動きません。


頭ごなしに言われただけでは、動かない、動けないものです。




お父さんを怒らせずに、変わってもらうには、お父さんの理解を得ることが1番。


直して欲しい点を列挙して、お父さんに気付かせるのではなく


お父さんをねぎらいながら、お願いする話し方をしましょう。




その人の心を動かすには、心に響く話し方(心に訴える)です。


注意する、叱る、怒るというような話し方は、逆効果になります。




たとえば


●先方にいつも負担をかけてしまっているから


今回は一律3万円でも5万円でも


「ほんの気持ちですが」とひと言お礼を添えて、義父に渡してくれない?


きっと喜んでくださると思うし、私もすごく嬉しい♪




●お父さん、3回に1回くらいは義父や私の夫にも、お酒をついであげてね。


 お父さんからついでもらったらすごく喜ばれると思うし、私も嬉しい♪




「お父さんが○○してくれたら、私は嬉しい♪」


心に響くように話すには、”感情”をこめる。


ここがポイントです。




自分が成長すればするほど、お父さんが小さく見えてしまう


尊敬できなくなってしまう etc.




しかし、自分が成長するまで見守っていてくれたことを忘れてはいけません。


靴が上手に履けない自分を静かに待っていてくれた


自転車に乗れるまで、根気よく教えてくれた


お父さんが自分にしてくれたことは、数え切れないほどありますよね。


足手まといであっても、大きな愛情で接してくれたはずです。


それらがベースとなり、今の自分がいるわけですよね。




時が経過し、何をするにも時間のかかり、年々頑固で偏屈になるお父さんでも


大きな心でそれを受け止め、ゆったりした気持ちと愛情で接してあげることが


親孝行であり、恩返しです。




Aさん、今までの思考や行動を少し変え


「自分のために、お父さんに直して欲しいこと」 という考えから


「みんながその場を楽しく過ごせるように、自分ができることをする」 に視点を変えてみてください。


この「自分ができること」とは、お父さんの理解が得られるまで根気よく


お父さんの心に響くように、心に話しかけることです。




最後に、お母さんのお姉さんへのひと言は、違う捉え方をすると


「Aさんがいつも自分をもてなしてくれて嬉しい」、ということです。




迷惑な顔1つせず、いつも自分にご馳走してくれる。


そんな子供を持つことは、親にとっては最高に嬉しいことです。


お金がどうのというよりも、その気持ちが嬉しいものなのですよね。




悪く捉えれば、まるで自分のお金を当てにしているように思えますが


どう捉えるかは、Aさん次第です。


上京するまでの間、ずっと育ててくれたお母さん。


病気のときは看病し、朝早くおきてお弁当も作ってくれたことでしょう。




今までの感謝や、世界にたった一人のお母さんだと考えたら


どちらがお金を払うのかは、本当に些細なことです。


永遠に一緒に過ごすことはできない、いつか必ずお別れのときが来てしまうのですから


今を大切に、目の前の幸せに視点を合わせてみて下さい。




もし、経済的に負担になっている場合は、お母さんに素直に伝えたらいいですよ。


また、どうしてもすっきりしない気持ちが渦巻く場合は


お父さんの例と同じく、お母さんの”心に話しかける”こと忘れないで下さいね。




成長すればするほど、合わなくなってしまう部分というのは


親子に限らず、友人でも、職場の人間関係でも、夫婦にでもありますよね。


それは、誰が悪い、どちらが悪いというものではなく


成長により基準が変わってしまうからです。




Aさんにしては、いろんなことが重なり「お父さんを尊敬できない」「お母さんを尊敬できない」


と感じていらっしゃるかもしれませんが


それは、嫌な部分ばかりに目を留めるから感じることなのですよね。




どれほど自分を大切に育ててくれたか


嬉しかった思い出、楽しかった思い出を振り返ってみると


見えてくることがたくさんあり、ポジティブな感情がたくさん湧き出てきますよ。




「尊敬できない」と結論付けたりせず


赤ちゃんに会わせたくないなんて飛躍せず




起きてしまった過去に焦点を合わせるのは止めて


今この瞬間から、「今」と「未来」に焦点を合わせましょう。




人はみんな未来に生きています。


幸せな未来に向けて、今を一生懸命生きているのですよね。




許せない過去の出来事、辛く厳しかった過去の出来事


大なり小なり、誰にでもあります。


そこに焦点を合わせ続けることは、今を阻み、未来に影響します。




焦点を変えることができるのは、自分だけ。


そして、自分を幸せにできるのも、自分だけなのですよね!




大変長くなりました。


Aさん、元気な赤ちゃんを産んでくださいね!!


ご参考になれば幸いです。





いつもありがとうございます!



Have a wonderful day!