こんにちは。Erica in Styleのエリカです。




               


ニューヨーク 木曜日 17℃ 青空晴天


写真は、”昨冬”のセントラルーパークです。




今日は暖かですが、日曜日の最低気温は2℃の予報


そろそろダウンの季節です。




さて、先日大学生のMさんより人間関係に関するご相談がありました。


とても素直な言葉で綴っていらっしゃいます。




多くの方が同じような悩み事を抱えていらっしゃるので


公開のお返事を書きました。(*ご本人了承済)


ポイントになる部分は、強調文字にしています。





私はよく自分の事や人との関わり方などについてよく考え、人に聞いたりします。


そしていつも思うのですが、こういう事を考えてしまう理由の1つに


「自分に自信がない事」が大きく関係してると思います




自分が決めた小さな約束もすぐ破ってしまったりして中々前に進もうとしてないというか、


多分今回こうして考えてしまったのは、


バイト先の人間関係もどう築けば良いのか、人との距離の測り方が分からないから悩み


上辺だけや、心から仲良く出来る人が少なかったりするから考えてしまいました。




そして、私は凄く人の目を気にするし、友達に自分がこうしたいという事を人に言えません


だから、家族といる方が楽だったりします。




そしてつい先日、長く付き合ってる友達と人間関係の話をした時、その子は正直に


友達と付き合う前に、この人と付き合って自分に何がプラスになるかを考えて


人と関係を築くことがあるよ!って言われ


私は近づいてくる人みんなと仲良くしようとするから疲れちゃうし、たまに騙されたり


その親友ではない「微妙な関係の友達」を作ってしまうことがあります。




人間関係として綺麗にまとめる事が出来ないからモヤモヤしたりしますし、


人との関係を築く時にプラスの面を考えなかったから


付き合ってる途中に何でこの子と仲良いんだろって考えたら理由が見つからないし、


合わないなって思ってくるんですよね。




私基本的に正直に言うタイプなので、周りもそうだと信じて本当に正直に言ってくれる人と


長い年数を、かけて仲良くなるって事が多いです。


だから、言い方が悪いですが、ある意味「賭け」みたいな感じです。




あと、エリカさんが昔仰っていたように、


人との線引きが出来ずに全てを共有しようとした時に、


それを理解してくれない時に、その人のことを嫌になってしまったりします。


だから、どこまでは話してどこまでは話さないっていう線引きはどう判断したら良いですか?



あと、こうした事を考えた理由に


以前ボランティア先で知り合った友達が、私の住んでるところに遊びに来たい!って言ってて


ふと考えた時に、どういう気持ちで来るのかなとか、


利用されてるんじゃないかなって考えてしまったんです。




私もその時は仲良くなった勢いで「遊びにおいでよ!」など言いましたが、


その子達とすぐには会える関係ではないし、


どこを共有して付き合ったら良いのかなど考えてしまいました。





人間関係、人との関わりを築くのは誰にとっても難しいことですよね。


なぜなら、自分と同じような人はどこにもいない。


10人10色だからです。




子供から大人になるにつれ、「友人」や「仲良し」の定義は変わっていきます。


輪になってみんなでワイワイというのは、子どもの頃のスタイルであり


大人になってもその輪に属し、ワイワイすることには無理が生じます。




なぜなら、成長と共にお互いが変わるからです。


環境、感性、共通点が変わるのですね。




大人になり、「心から仲良くできる人」というのは多くはいないものです。


100%自分を受け入れ理解してくれる人生のパートナーであったり、家族


そしてそこに、親友と呼べる「心の友」が、1~2人いるかいないか程度です。





これから社会に旅立ち、大人社会の友人関係を築くのに大切なのは


「心から仲良くする人」よりも


「共通の部分を通じて信頼できる人」を増やすことです。





いえ、私には「心から仲良くできる人」が10人も20人もいます!


こう断言される方もいらっしゃるかもしれません。


しかしそれは、「心から(全面的に)仲良く」ではなく


ある一部分、「共通の部分」を理解しあえる関係がまず築かれているから


「(限られた部分において)心から仲良く」になっているのですね。




いい友人関係を築くのに必要なのは、その人との「共通性」です。




Mさんが、人の目を気にして、自分の言いたいことを言えないのは


子供の頃の友人関係に自分を合わせようとしているからだと思います。


共感できないことがあっても我慢して、相手に合わせようとしてしまう。


言いたいことが言えないのは、それを言うことで関係にヒビが入ったり


相手に受け入れられるかどうかが怖いからですよね。




これでは、一緒にいるのが疲れて当然、家族と一緒にいる方が心地よいですよね。


なぜなら、先にも書いた通り


家族とは「100%自分を理解してくれる」関係が築かれているからです。




Mさんが、これから友人関係を築く上で大切なのは


「輪に入ろうとしない」ことです。


何の共通性もない、色んな人がゴチャゴチャいる輪に入るのではなく、輪から出ましょう。


そして、色んな人と自分の共通性を見つけて


その共通の事柄で「線で結ばれる」友人関係を築きましょう。




たとえば、バイトで知り合ったAさんは、映画が好きだと言っている。


今までお友達になったことがないような人だけれど


映画の話では、意気投合できる。


そこで、Aさんとは「映画の友達」という線を結んでみる。


話題の映画を一緒に観に行ったり、帰りにお茶をしながら映画の話で盛り上がる。




そんな時、そうそう、Aさんを誘って話題のフレンチを食べに行こう。


もっと仲良くなりたいと、共通性があるかどうかを置き去りにして関係を深めようとすると


「楽しくなかった...」 「無理して疲れた....」


もうAさんとは会いたくないという事にもなりかねません。




この人とは、これを一緒に楽しむ。


そんな「共通性」で関係を築いていくのが、大人の人間関係であり友人関係です。


お互いが疲れない、心地よい関係が続きます。





大切なのは、重複しますが「共通」を無視して、別のことを入れないこと。


たとえば、独身のAさんに子育てやママ友の愚痴など話し出したら、関係性は歪みます。


Aさんが、あなたと楽しみたいのは「映画」という共通性であること。


ここをぶれずに押さえておくことが、1つのポイントなのですね。




Mさんの友人の話、人間関係に「プラス」を求める。


その人と友だちになって、自分が得することは無いかを最初にチェックするということですが


そのような下心があって築いた関係は、長くは持ちません。


「友人」とさえ、言えないでしょう。




言葉の表現を変えて


この人とお友達になって、自分の感性は更に磨かれそうだ。


このように、自分の人間的成長に通じる「プラス」を求めるのはOKです。


自分を高めてくれそうな人と友人になりたいですよね。





近づいてくる人全てと「友人」になるのではなく


「友人」の一歩手前の段階を作っておくのもお勧めです。


いわゆる、「顔見知り」とか「知り合い」程度の人ですね。




自分の中で、その近づいてきた人との間に「共通性」が見え、


一緒にいて楽しそうだ、自分を高めてくれそうだ


共通の事柄を通じて、共感できることがありそうだと感じたら


「顔見知り」からグレードアップして、「友人」になる。


まずは、相手を知ることから始めましょう。




エーブリバーディー ウエルカム! (Everybody welcome!)


のスタイルは、「輪」で群れる人間関係であり




大人の「線」で結ばれる人間関係は


いきなり招き入れず、「ちょっと待った!」です。


友人でも、男女関係でも、まずは相手を知ることが大切なのですよね。




次に、「どこまで話すか」ですが


これは、あなたがどこまで話したいかです。




自分の中で、「ここまで」という境界を持つことは、スマートなことであり


自分のプライバシーを大切にするのは美しいことです。




あの人は、隠し事が多くてちっとも自分のことを話さない。


そんな陰口が聞こえてきたとしたら、その人はあなたにとっていいお友達ではありません。


単に知りたがりの人です。


全てを知って、総合判断したがっている人です。




いい友人関係は、お互いの全てを知り合いっこすることではありません。


それは、子ども時代の友だち関係です。




この人には、ここまで話す。


その境界は自分でしっかり決めましょう。


聞かれるがままに答えるから、後味悪く感じたりするのですよね。




最後に、下心があって近づいてくる人はたくさんいるものです。


いわゆる、利用価値が大きいから友だちになっておこうというものですね。


たとえば、海外生活をされている方に多いのですが


海外在住者=現地の観光案内 と勘違いしている人は、本当にたくさんいます(よね?)。




この人には、下心がある、裏がある、利用しようとしている


そう感じるのならば、距離を置くことです。




たとえば、Mさんのボランティアの友人ならば、共通である「ボランティア」の線を忘れす


ボランティアで顔を合わした時だけお話する関係に保つ。


お互いを訪問し合う関係は避ける。ということです。




もっと、関係を深め、「ボランティア」以外での共通性が見つかり


これはプライベートで会っても楽しめる「共通」部分があると感じたら


その新しい「共通」でも、お互いを線で結びましょう。




長くなりました。


Mさん、いかがでしょうか?


何かヒントが見つかれば幸いです。




大人の友人関係は、「輪」ではなく「線」で結ぶ。


心からの仲良しがいなくても、心配しない。


これから、「線」で結ばれた、共通性で結ばれたお友達がたくさんできます。


その人たちは、全てを一緒に楽しむ人たちではないけれど


多角形の角に位置する友人達ですから、角が多ければ多いほど友達も増えます。


ワクワクしますよね。


自信を失ったりせず、バラ色に広がる未来にはたくさんのお友達が待っていますよ!


ちなみに、私も友人関係は多角形と線で構成しています。




ベル人間関係で参考になる項目、ぜひ読んでみて下さいね!


■1冊目 「私は私」

 大人の友人関係は多角形  P195


■2冊目 「自分を信じて輝く」

 知的レベルの高い信頼できる男友達を持つ  P123


■3冊目 「本物の美の磨き方」

  大人の人間関係は「輪」ではなく「線」  P147


■4冊目 「私を動かす47の言葉」

  最高の友は、私のなかから最高の私を引き出してくれる人である  P152

 


Have a wonderful day!