今年は明治座創業150周年、

その記念公演

『市川猿之助奮闘歌舞伎公演』

の真っ只中に

誰も想像しなかったような

とんでも無い事が起こってしまいました…。


夜の部を観てから

ほんの数日後の事だったので、

あまりにもショックで

すべてが夢であってほしい…と

あれからずっと思っています。


猿之助さんの代役は

夜の部は中村隼人さんで、

宙乗り&六役早替わりの

とてもハードな役どころ。

元々、千穐楽に“花形公演”という形で

隼人さんが主役を務める事になっていたので、

突然の主役交代とは言え

準備は万端だったはず。

びっくりしたのは

たった一日の準備で

昼の部の代役を務める事になった

19歳の市川團子さんです。


團子さんは最近メキメキと

お芝居が上手くなっている印象で

これからが楽しみな役者さんですが、

大きな役柄はまだ未経験。

いくら澤瀉屋の直系男子と言えど

この突然の代役は荷が重すぎるのでは…!?


今この状況で

私たち歌舞伎ファンに出来るのは

とにかく舞台を観に行く事だけ

…というわけで

慌ててチケットを買い足して

明治座、昼の部へ…!!!!


「團子ちゃんがんばれ!」

とドキドキしながら拝見しましたが、

ベテランから若手実力派の

役者さんたちに囲まれて、

その中心に立つ團子さんは

驚くほどに凛々しく

空間支配力が半端なかった…!!!!


そして第一幕の最後、

自死した恋人にかける台詞が

今の状況に重なって

團子さんの鬼気迫るお芝居に

私も大号泣してしまいました…。


なんというか、

凄まじいものの誕生の瞬間に

予期せず立ち会ってしまったような

気持ちになりましたが、

この主役交代劇に

マスコミが加熱し過ぎているのが怖い…。

この才能を周りが潰す事なく

團子さんにはこれから少しずつ

大きくなっていって欲しいです。


最後の宙乗りの場面は

ゴージャスな衣装もあって

團子さんはひときわ美しく、

客席にたくさんの白い羽根のようなものが

舞い落ちて来て圧巻でした。

終演後によく観たら

それは小さな紙飛行機で驚きました。

(後方のお席だった私のところにまで飛んで来てくれた)


小さな不死鳥のように
どこまでもよく飛ぶ紙飛行機で、
もしやこれって
四代目のアイディアなのかも…と思ったら
また涙目に。。。

とにかく
隼人さん、團子さんが

千穐楽まで無事に舞台を務められるよう

日々祈っております…!





今回の段四郎さんご夫妻の死は

本当に辛く悲しい事で

謹んでご冥福をお祈り致します。


なぜこんな事に…とは思いますが、

猿之助さんが生きていてくれた事は

本当に良かった。


歌舞伎の未来のために絶対に必要な、

いないと困る方ですから、

例え時間がかかっても

必ず舞台に戻って来て欲しいです。


宙乗り1400回を迎えた5月7日夜の部の生写真をゲット✨



そんな思いで

四代目の舞台復帰をお待ちします!!