73回めの終戦の日です。

正午、戦没者追悼式典の
TV中継を観ながら、
天皇陛下のお言葉を聴いて
1分間の黙祷を捧げました。

明仁天皇と美智子様、
この場所での黙祷は
これが最後になりますね…。

平成最後の夏ですが、
何も変わらず解決せず、
終わってしまうのかと思うと
虚無感でいっぱい…。

着物をよく着るようになると
沖縄の織物は
戦争と切っても切れないものと
感じますし、
浦野理一さんの作品を知ろうと
小津安二郎監督の作品を見れば
大きなテーマは
反戦なんだと思います。

年々、あの戦争について
思い巡らす事が増えて来ました。


思えば、
私が生まれたのは
終戦から数えて18年!

戦争は知らずとも
その空気は祖父母や母から
充分に感じて育ちました。

朝は必ずNHKのニュースが
TVから流れていたので、
8月は何度も黙祷の時間が…。

今日、TVの前で黙祷しながら、
さんざん寝坊して
洗面所で顔を洗いながら
鼻歌まじりの娘に、
あの戦争の事を
どう伝えて行ったらいいか…と
暗い気持ちになりました。
(息子は友人宅に泊まりに行って
  戻って来ません…)

だからといって、
叩き起こして黙祷させるのも
なんか違うし…。

この日だけじゃなく、
日常的に
話題にするべきなんですよね。



さあ、
そんな時こそ漫画です!

戦争の漫画と言えば
いちばん有名なのは
『はだしのゲン』

これはうちのふたりも
小さい時によく読んでましたが、
私のおすすめは
水木しげる先生の
『総員玉砕せよ!』キョロキョロキョロキョロキョロキョロ



この作品は
水木先生の実際の戦争体験から
描かれたもので、
やっぱりリアル…。




この中には
ひもじい思いのエピソードが
いくつもありますが、
他の地にて戦死された
たくさんの兵士のほとんどが
実は餓死だったというのは
最近知ってショックを受けました。

食糧も充分確保せず、
ほんとに
行き当たりばったりで
ノープランの戦いだったんだな…と。

こんな酷い事が
これから先の未来に
絶対あってはいけません。

まずは忘れない事が
日本に生まれた私たちの
責務ですね…。