20代前半のころ、美容室やネイルサロンに行って、

スタイリストさんやネイリストさん話をしていて


「ずっとこれがやりたかったんですか?」って聞くと、


小学生のころから髪いじるの好きだった!とか
細かい絵を描くのが好き!とか、


「好き」って言葉をよく聞いた。
そのとき私は、めちゃくちゃうらやましかった。

だって、私は高校生のとき文系も理系も

決められないくらい得意不得意がない

成績オール4タイプで、


心理学部には行きたいって思ってたけど、

担任に反対されて、どこでも通用する

英文学部に進学した。



英語はそんな好きではなかったけど、

それでも確かにそこまでやりたいことが

決まっていないなら、
大学卒業した先の就職に有利な方がいいって

自分でも納得した。



結局短大へ進学し、そのあとやっぱり、やりたいことなくて、公務員になったんだけど。


就職して初めのことは、

それはなれるのに必死だったけど、

半年過ぎたくらいから
なんとく将来、私のキャリアのイメージも

仕事のイメージも自然と見えてきた。


それから、じゃあ私は、

このあと結婚して、

出産して、産休育休もとって
また復帰して、定年まで働き続ける人生が想像できた。


そのことにとってもつまらなさを感じてしまった。


「このままではヤバい!!」


本気で思った。
石の上にも三年っていうし、

3年は頑張ってみようと思ったけど
もう想定内の毎日は本当にしんどかった。

自己啓発セミナーに行きまくったり、

通勤の車の運転中には
能力開発系のCDを2倍速とかで聞いて(笑)

どうにか現状から抜け出せる方法を

模索した。
ハタチにして相当変な人だったと思う。


どこのセミナー会場行っても最年少で、
当時それが劣等感にも感じていた気がする。

年上の人達の中で、
相手にされてないなともそんな気持ちもあった。

だから

「早く大人になって一人前になりたい!」
という気持ちが強かった。


結局公務員は2年で辞めて、上京したんだけど。

自分の本当に好きなこととかやりたいことに

向き合うことを
先延ばししてしまっていたってことだよね。


大学に進学すれば何かが見つかると思ってたし、

就職すれば何かが見つかると
思っていた。


夏休みの宿題とかは、

早く終わらせたいタイプなのにな(笑)
人生の宿題は、ここからまだまだ

先延ばしにすることになる。



続く…