※2018年の記事を再アップしています。

 

【関連記事:王室ストーリー】

 

①沢山の夢を叶えてくれた、魔法のガトーショコラ

②全てのはじまりは、突然のパティシエ業務

③わずか1時間の会議中にひらめいた、ERICHE立ち上げプロジェクト

④命懸けてやってきたんです、私にチャンスをください。

貰ったチャンスは全力でモノにしろ!記憶なき立ち上げ2ヶ月間。

 

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そのチャンスは突然やってきました。

 

 

プレゼンの時、社長に言いました。

 

「作るスイーツを通して、

王室とのコネクションを作ります。」

 

と。

 

 

よくもまぁそんな偉そうなことが

言えたな…って話なんですが。苦笑

 

 

私は本気でしたし、

それができると信じていました。

 

そこに辿り着く道が準備されて

いたわけでもないのにね。

 

 

でも信じるこういう気持ち。

これは今でも変わりません。

 

 

だって、自分が提供しようと

していることは世界中の人々を

幸せにできるツールだから。

 

 

「健康美」も「食」も、

生きている以上死ぬまで

優先順位高く人生において必要なこと。

 

 

これなくして人は

楽しく生きられないのです。

 

 

新しい場所に飛び込んだり

何かをスタートさせる時、

 

成功の保証なんてどこにもないし、

未来はいつだって見えません。

 

でも、そんな不安を打ち消すほどの

コンセプトを持っているのが

ERICHEだと。強く信じているから。

 

 

 

展示会は3日間でした。

 

笑顔で聞いてくれる人、

興味なく過ぎ去っていく人。

 

沢山の人の背中を追いかけました。

 

ガトーショコラを試食してもらい、

コンセプトをひたすら説明しました。

 

image

 

女性たちはとても喜んでくださり、

 

「そういうコンセプトはこれからの時代

とても求められると思う。

特に中東にはまだないから、

物凄く魅力的だわ!」と。

 

 

貰った一言一言を

今でも忘れず覚えています。

 

 

そして展示会最終日のお昼過ぎ。

 

 

突然それはやってきました。

 

 

浴衣姿で連日8時間

立ち続けていたので、

 

疲れて飲み物を買いに行くついでに

お手洗いへ行こうとしました。

 

 

そうそう、余談なんですが

実はこの時、滞在3日目に段差から

落ちてしまって足をくじいていて。。

 

image

(↑必死に冷やしてたw)

 

下駄が辛かったんですー。

 

痛いなーと思って

帰国して病院にいったら、

 

足のじん帯損傷&小指

骨折していたんですけどねポーン

 

 

 

話を戻しまして、

買い物に行こうとしたその時、

 

ブース内の雰囲気が

重く変わりました。

 

浴衣の袖を引っ張られ、

通訳さんに言われました。

 

 

「王室関係者が来ました。

ブース内全社をひとつひとつ紹介します。

必ずそこにいてください。」

 

と。

 

 

「おおぉお。。!?」

 

 

これがその時思ったことです。笑

 

 

もちろんドキドキしましたが、、

焦ることなく・・・

 

静かにその時を待ちました。

 

 

名だたる日本企業のブースを巡り、

そして一番最後に通訳さんと共に

私の元へ王室関係者さんはやってきました。

 

 

ただのサラリーマンでは

ないことは一目瞭然でわかりました。

 

 

身なりや所作、

醸し出す雰囲気。。

 

笑う事もなく説明を聞いて、

何かを選別するような強い目。

 

その姿は正直

ものすごく怖かったです。。

 

image

 

綺麗な英語は話せませんでしたが、

私なりに想いを伝えました。

 

その人はガトーショコラを

無表情で食べながら、

パンフレットに目を通していました。

 

「聞いてるの?」と

言いたくなるような雰囲気に、

 

ああ。このまま立ち去っていくのかと

思った瞬間、

 

通訳さんとその人が

会話をはじめました。

 

何を言っているのか

ついていけなくなり

立ち止まっていると、

 

通訳さんが物凄い早口で

私に伝えてきました。

 

 

「松野さん、明日の朝

王室に行けますか?」

 

 

って。

 

 

「……っ!?」

 

声にならない声で

聞き返したのですが、

 

通訳さんはまたその人と

話し込み始めました。

 

 

そして再度、

早口で私に伝えてきました。

 

 

「あのですね、えーっとですね。。。

 

このガトーショコラが物凄く美味しいと。

コンセプトも非常に興味深いと。

 

ですから、明日の朝、

このガトーショコラを作って

王室まで来てくださいとのことです。

 

こちらで長く通訳やってて

こんな事初めてで僕が

テンパってますけど、、

とにかくそのつもりで居てください。

 

 

私の返事を聞くこともなく、

その人は翌日の約束をし始めました。

 

image

 

何が起こっているのか

すぐに把握できませんでした。

 

事の重大さがうまく

呑み込めませんでした。

 

でも、胸だけはもーーーーーのすごく

高鳴っていた記憶があります。

 

 

そしてその重大さをようやく

呑み込めたその日の真夜中、

 

持っていくガトーショコラを

作りながらキッチンで一人、

涙が止まりませんでした。

 

 

続く。

 

 

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