あの事件なんですが。
長女さんの遺体が発見されて、このまま何となく忘却されそうな雰囲気なので。
迷ったんですが書いておこう。
ふと心によぎった妄想です。
報道によると長女さんは、原発事故で飼い主を失った犬や猫に新たな飼い主を探す
ボランティア活動に傾倒されていたとの事。
長女さんのボランティア活動は金銭的に逼迫しており、
また本人が経理を務める家族の会社から、契約先の駐車場会社に対して約100万円の未払いが出ていたとも。
いくつかの断片的な事実から、長女さんのボランティアと金銭に絡む何らかのトラブルが、
家族間で起きたのではないかと推測されているようです。
真相は多分もう誰にも判らないし、軽々しく想像するべきじゃ無いのかも知れませんけど。
でも、思わざるを得ない点があります。
仮に家族を殺めたのが長女さんで、「ボランティア」が直接の原因であったとして。
長女さんにとって「ボランティア」は、家族を殺める程に重大な問題だった事になります。
なぜ?
ボランティアがそんなに重い問題なのか?
その通りだと思います。
だってそれが「3.11」だから。
少し以前の話ですが、『videonews.com』で秋葉原事件を採り上げた回がありました。
その中で、東浩紀氏が言っておられた事。
「サブカルチャーに耽溺し社会の問題に全く関心を持たない人間は、むしろ一貫して『安全』だ」
「この国で社会や政治を本気で考えようとすれば、絶望しか無い」
つまり、秋葉原事件の加藤容疑者は
「生身(何らのバッファも無い)のまま、現実に向かい合ってしまった」のだろう、と。
僕には今回の長女さんもまた、「生身のまま3・11そのものに」
向き合ってしまった絶望を抱えておられたのではないかと思えてなりません。
もちろん今回の事件には金銭も絡んでいるので、一概に言えない事ですが。
誰も知らない真犯人が存在しないとも言えませんし。
長女さんにとって「ボランティア」は、自己の存在に関わる戦いだったのだろうな、と思うだけです。
以上は僕の妄想。罪深い妄想です。
凄惨な殺人事件の内面を、勝手に推し量ってるんですから。
どうせ言い訳出来ませんし、妄想ついでに最後にもう一つだけ。
もしこの事件に本当の犯人がいるなら、おそらく「絆」です。
「絆」が目に見える形で人を殺したのが、今回の事件なんだと思いますよ。