東京都が陸前高田、釜石両市のがれき受け入れ (産経)
http://sankei.jp.msn.com/region/news/130110/tky13011020380009-n1.htm
『東京都は10日、岩手県の陸前高田、釜石両市から新たに災害廃棄物を受け入れると発表した。今年4月から12月にかけて都内に運び込み、産業廃棄物処分業者が処理する予定。 都環境局によると、両市の災害廃棄物を受け入れるのは、東北地方以外では初めて。陸前高田市から2万9千トン、釜石市から2万1千トンの計5万トンを受け入れる。』
まだやるらしい(・ω・)
広域処理の必要性以前に、今回は陸前高田市と釜石市。
公式のマップでも色が付いてますね。
ガレキはどんな感じでしょうか。
http://garekikouiki-data.env.go.jp/iwate.html
陸前高田・・・約30~600Bq/kg
釜石・・・約30~200Bq/kg
何の不思議も無い。
とりあえず、環境省の公式サイトで簡単に見られるのが上の数字。
マップとガレキの数値を見る限り、少なくともこのレベルのセシウムを
公式に拡散させる事は判りました。
だって書いてあるんだもの。
ところで。
お隣の宮城県では、北九州市への委託が3月で終了するそうです。
震災がれき処理:1年前倒しで3月終了/北九州:賛否両派とも市民安堵 (毎日)
http://mainichi.jp/area/news/20130111sog00m040002000c.html
関連記事
http://mainichi.jp/area/miyagi/news/20130111ddlk04040081000c.html
http://mainichi.jp/select/news/20130110k0000e040189000c.html
これも要するに、ガレキの量が当初の見込みより大幅に減った事が原因。
『宮城県によると、石巻市周辺の可燃性がれきは当初約141万トンと見込んだが、土砂の割合が想定以上に高く、解体家屋が修復で済むケースも多いことが判明。昨年12月、推計量を約51万トン少ない約90万トンに修正した。』
総量が減った分、宮城県は当初の2014年目標よりも1年前倒しで
ガレキ処理を終了する見込み、との事。
「目標3年を延ばせるかどうか」で議論してた頃を思えば、相当な状況の変化です。
あの議論は何だったんだ。
しかし岩手県では昨年5月の見直し後、逆にガレキ量が増えたとも言われますね。
これについて、環境ジャーナリストの青木泰氏がブログで検証されています。
―がれきの広域化を巡る情況― 宮城県に続き岩手県も実質崩壊。
http://gomigoshi.at.webry.info/201210/article_2.html
つまり、岩手県のガレキ総量が増えた(435万トン→525万トン)のは、
内訳を見ると「不燃系混合物(主に土砂)」と「コンクリートがら」の増加によるもの。
問題の「可燃系ガレキ」は、岩手でも4割減していると。
簡単に言うとそういう事だそうです。
さて。
以上のような事実を見て、元々頭の悪い僕なんかがまず思うのは、
けしてガレキは「減った」のでは無い、という事ですね。
単に、元々の本当の量が明らかになりつつある
という事です。
つまり最初から間違ってたんですよ。
それに、上の例はあくまでガレキの量について。
何より焼却に伴う危険性については別問題です。
だから「そもそも一般炉で焼いてはいけない」と、多くの人が言っている訳で。
これでもまだ続けますかね。
僕はムリですが、皆さん容認されますか。
★余談
ささいな事。
毎日の記事に付いてる写真ですが。
『北九州市などの協力でがれきが大幅に減った
宮城県石巻市の川口町一次仮置き場』
ウソは言ってない。
確かに北九州市でも処理してるもの。
「大幅に」とは、どの程度なのかも人それぞれだし。
ただし北九州市では、いま現在で1万2222トン焼却。
石巻市の総量見直しで減ったのは51万トン。
関連記事で書いてるじゃん。
広域処理でガレキが減ったのではありません (`皿´)
これで「賛否両派とも市民安堵」とか。
キレイにまとめようとしても、無理ですよ。
大事な所をスルーして、キレイに済ませる事なんて出来ませんから。