キン肉マンがweb連載に移ってからは全然読んでなかったんですが。
先週号と今週号の特集が上祐史浩氏のインタビューだったので買っちゃいました。
いや面白かったですよ。
かつてオウム事件に関わった人間からの麻原観と、現在の脱原発運動への不満。
詳しくは、買うか駅のゴミ箱を漁るなりして読んで貰えれば良いのですが。
一応ネットでも要約が出てます。
週プレNEWS
http://wpb.shueisha.co.jp/2012/07/02/12311/
前編に脱原発の話が。上祐氏からはこう見えるんだな、と。
『サリン作って、炭素菌作って、自分達も死ぬ思いをして、死ぬ恐怖を抱えて革命しようと思った
妄想で狂ってる人間達から見ると、「なんだよ、まだデモしかやってないんでしょう」って。
「それで変われるわけないじゃん」って。』
確かに妙な説得力あります。こういう特殊な立場からのコメントは貴重ですね。
でも少しズレも。
『だから、少なくとも犠牲を覚悟して、「経済なんかどうでもいい。環境が第一だ!」「失業してもいい。
オレたちはそれで自殺はしない。だから野田首相ぜひ止めてください」って言えば、野田首相も止めるでしょう。』
脱原発=経済危機・電力不足・失業
上祐氏もこの構図の中で考えてるんですね。それもまた一つのフィクションです。
ちなみに後編も良かったです。聞き手の藤原新也氏と一緒に秋葉原事件を「家族問題」に
還元してる辺りはどうかと思いましたが。
週プレは他にも「これでいいのか脱原発」という連続企画も載せていて、今週号は第三回。
第一回は未読。読んどきゃ良かった。
登場する識者は第二回が佐々木俊直氏とモーリー・ロバートソン氏。
第三回が江川紹子氏と開沼博氏。
もう大体論調が判ります。
4氏の記事のキャプションを挙げると
佐々木俊直氏・・・「『落ち着く所に落ち着く』では、日本社会は進歩しない」
モーリー・ロバートソン氏・・・「日本だけ脱原発・・・って、どうなんだろう?」
江川紹子氏・・・「革命ではなく“条件闘争”が必要です」
開沼博氏・・・「“燃料”がなくなったら、今の反原発運動はしぼんでいく」
言っておきますと、それぞれの意見は非常に参考に出来る物でした。
ただ、4氏とも基本が上祐氏と同じ、脱原発=経済危機・電力不足・失業が前提。
その上で4氏とも「原発ゼロか推進か」は情緒的二元論だと批判されているのですが。
しかし脱原発=経済危機も、違う形での二元論ですね。
また、脱原発の声が「批判を許さぬ論理」(開沼氏)であるとか「罵倒型」(佐々木氏)であるとか、
「脱原発の目的達成の為なら科学的・経済的・現実的な検証をしなくてもかまわないんだ、という空気」(モーリー氏)
と表現されてる部分にはちょっと頷けませんでした。
どっちかと言うと、原発維持の声の方が「批判を許さぬ」雰囲気だと思うんですけど。特にモーリー氏の
言葉は的外れというか一方的ですね。何が「科学的・経済的・現実的」なのかが問われてるので。
それぞれ聞くべき意見ではあるんですけどね。肝心な部分が合わない。
そして皆さんお判りの通り、これって原発問題に対する週プレの立場そのもの。
先の4氏や上杉隆氏・古賀茂明氏・宇野常寛氏ら、若手の知識人を揃えて記事を書いてるんですが、
何というか、ある一線は越えない。変な所で保守的なんです。
そこがイマイチ好きになれない、僕が勝手に「おっさん予備軍用雑誌」と言ってる所以です。
あとこれ、書きたくないんですけど。
巻末にヌードグラビアが載ってまして。
「今年は節電コスチュームでエロ涼しい夏」
「節電上等!エコ万歳!」
エコバンザイ\(^O^)/
こういうとこが嫌いなんだよ。
特集で原発問題やってたのは、こんなオチが待ってた訳で。