麻「じゃ、そろそろ行こうかな」

七「みんなー、パパもうお仕事行くって」


そう言えば決まって可愛い足音が


飛「ふんっ」

祐「キャッキャッ」

桃「うわぁぁ」


1番に来た
飛鳥は行って欲しくないくせに強がってる
まいやんの服をしっかり握っちゃって可愛ええなぁ

祐希と桃子は最近覚えたハイハイで頑張って来てくれたけど
飛鳥並にパパ大好きな桃子は大泣き
祐希は泣き始めた桃子を泣き止ませようするけど上手くいかないまいやんの顔を見て笑っとるw

いつもは飛鳥の後に来る長男くんは…んー、?


未「…」


むっとした顔をして私達に背を向けてた未央奈

きっとまいやんが構ってくれないから拗ねてるんやろなぁ、未央奈の傍に行き


七「みーおな、パパ行っちゃうで?」


手を繋いで行こ?と言っても
ずーっとむっとした顔して


未「パパなんて…きやいらっ…」


ありゃ、その小さな声は
親バカさんにはしっかりと届いたようで


麻「はっ……ぅっ……」


あんたは銃で胸を打たれたんか?ってくらい胸らへんに手を当てて苦してんでる


麻「かな、しすぎてっ……ぅぉっ…!」

飛「パパおばかさん」

桃「うわぁぁ 」

祐「ぱぁ…」


飛鳥はケラケラ笑いながら馬鹿にして
桃子は大好きなパパが悲しい顔になったのを見てまた大泣き
祐希も心配になって足にしがみついてる


麻「かわいぃいい!!!可愛すぎるよ!!! 」

七「うるさい、桃子が泣くからやめて」

麻「はい、ごめんなさい。」


そんなやり取りしてる間にいつの間にか未央奈は居なくなってた
探さな、と思ったけど携帯のアラームが鳴って


七「あ!まいやん!遅刻!」

麻「うお!やべぇっ、すぐ行く!未央奈!パパいくらね!未央奈ぁぁあ!!!」

七「わかったから!早く!」

麻「う"ぅ…くっそぉっ、、」


未央奈に見送りしてくれなくて涙目で家を出ていったまいやん

未央奈のところに行けばまいやんみたいに涙目で部屋の隅で座ってた
本当親子やなぁ


七「未央奈、パパ行っちゃったで?」

未「…」

七「未央奈…本当にパパ嫌いなん…?」


優しく頭を撫でると
いっぱい溜めとった涙がぽたぽた落ちてきて
小さな声で


未「ぱ、ぱっ…しゅ、ぎぃ…」


不安やったんやろうな、

未央奈はマイペースでおっとりしとる
飛鳥は思ったままに行動するから直ぐに零したり直ぐに汚したりする
そんな姉を見て学んだからなのかあまり手がかからんかった
まあ、未央奈はたまに飛鳥より危なっかしいことするけどな…w

双子が産まれる前は未央奈は飛鳥よりも早くまいやんのもとに行って甘えとったのに
"お兄ちゃん"になったのが大きいのか甘えるのを抑えるようになった

七「ちょっと前までは末っ子やったもんな…」

未「ヒグッ…グスッ…」


子供らしい力でしがみつくように抱きついてくる未央奈が愛おしくて申し訳なくて


七「大丈夫大丈夫、パパ未央奈のこと大好きなんやで?」


ポンポン…リズム良く背中を叩いてると少し落ち着いたのか
涙でぐちゃぐちゃな顔を上げて


未「ほ、んじょぉ…?」

七「ンフフッほんまやで!」

未「よだっだぁ…」


安心してまた泣き始めた未央奈
大丈夫〜とぎゅーしてると


飛「!未央奈ないない!」

七「ないないやから、しーっ」

飛「あっ…!」


慌てて口を抑えた飛鳥は
なんで泣いてるかしつこく聞いて未央奈は仕方なくないな理由を話とるw
飛鳥はむっとしながら


飛「パパわゆいこら!!!」


ありゃりゃ…w
まいやんの癒しは今日ないみたいやなぁw


麻「ぶぇくしゅっ!」

橋「きたねぇ」

麻「噂されてんのかぁ〜照れるなぁぁー!
はぁっ…ーっ…ぶぇくしゅっ!!」

橋「2回ってことは悪口だな」

麻「そんなぁぁぁあ!!!」

橋「ふっ」