嗚呼。 | 続・崩落少年

嗚呼。

もし本当に

空には悲しみがないのなら


空を飛びたい


もしこの世界に二人なら

部屋の隅にベッドがひとつ
白いシーツに
羽毛の枕
疲れ果てたような毛布が一枚

ベッドの向いには小さな窓がひとつ
そこからは何もない空が見える

窓の下にシンプルな黒い机と椅子が二脚
ううん
一脚でもいいかも

欲を出せば
飛行機が欲しい
燃料とか気にしなくてもいい

二人でコックピットに乗って

雲の上の本当に澄み切った空を飛ぶんだ

操縦なんかも気にしなくてもいいかな


とにかく

この世界の生き物は全部消えるんだ
二人以外みんな、ね

そしてそこには空がある

そこで二人で
生き続けるのか
死に続けるのか…


きっと死に続けるんだろう



ずっと二人で



そんな夢があった

それは寝ている時に見たんだっけ?
それとも
唯の理想なんだっけ?