崩落少年(1)
what is think which I can leave in the collapsing world?
僕は何よりも平凡だった。
家庭も学校も一般で、テストも成績も、体重身長にいたるまで平均的。これと言って特技もなく、物語の主人公だとか誰かの為に戦うヒーローだとか、TVの向こうのアイドルだとか、そう言うのに似ても似つかない。何の力も持たない凡人だった。
唯一違ったのは、僕が"僕"であり、"彼"でもあったと言う事。
松葉杖をついた僕はサスペンスドラマのクライマックスで使われるような断崖の上に立っている。そして唯、空を仰ぎ海を眺める。
「この世界から海が消えたらどうなるんだろう?空も消えれるのかな?空と海は一緒に消えれるかな?ねぇ澪…教えてよ」
信じるモノも守るモノも持たず、何となく生きていた僕にも誇れるモノがあった。それは僕らが誰より完全に近い存在だと言う事。僕は、僕らは双子としてこの世に生まれてきた。
『一卵性双生児』
元々一人の人間だった僕らは二人の別の人間として生まれてきた。
空と海の様に別の存在でありながら溶け合う様に繋がっている。だから僕らは昊(コウ)と澪(リョウ)と名付けられた。
別々であって同じモノ。僕は"僕"であり、彼は"彼"であっても僕は"彼"で彼は"僕"だった。
弟は僕よりスポーツが出来た。僕は弟より勉強が出来た。澪は僕らの肉体(カラダ)で僕は精神(ココロ)だった。
ガラスの水槽に水が入っていたとしよう。ガラスは脆い。きっと容易く壊れてしまう。でもその水槽が壊れたら中の水はどうなるのだろう?床に飛び散り、いつか蒸発してなくなってしまうだろう。
じゃあ人の体を水槽と例えよう。そこに精神という水が入っている。体が壊れたら…精神もなくなるのだろうか。
僕は何よりも平凡だった。
家庭も学校も一般で、テストも成績も、体重身長にいたるまで平均的。これと言って特技もなく、物語の主人公だとか誰かの為に戦うヒーローだとか、TVの向こうのアイドルだとか、そう言うのに似ても似つかない。何の力も持たない凡人だった。
唯一違ったのは、僕が"僕"であり、"彼"でもあったと言う事。
松葉杖をついた僕はサスペンスドラマのクライマックスで使われるような断崖の上に立っている。そして唯、空を仰ぎ海を眺める。
「この世界から海が消えたらどうなるんだろう?空も消えれるのかな?空と海は一緒に消えれるかな?ねぇ澪…教えてよ」
信じるモノも守るモノも持たず、何となく生きていた僕にも誇れるモノがあった。それは僕らが誰より完全に近い存在だと言う事。僕は、僕らは双子としてこの世に生まれてきた。
『一卵性双生児』
元々一人の人間だった僕らは二人の別の人間として生まれてきた。
空と海の様に別の存在でありながら溶け合う様に繋がっている。だから僕らは昊(コウ)と澪(リョウ)と名付けられた。
別々であって同じモノ。僕は"僕"であり、彼は"彼"であっても僕は"彼"で彼は"僕"だった。
弟は僕よりスポーツが出来た。僕は弟より勉強が出来た。澪は僕らの肉体(カラダ)で僕は精神(ココロ)だった。
ガラスの水槽に水が入っていたとしよう。ガラスは脆い。きっと容易く壊れてしまう。でもその水槽が壊れたら中の水はどうなるのだろう?床に飛び散り、いつか蒸発してなくなってしまうだろう。
じゃあ人の体を水槽と例えよう。そこに精神という水が入っている。体が壊れたら…精神もなくなるのだろうか。