北関東にお住いのKさんは母娘で
前世療法を受けてくださいました。
先にお母様のA恵さんが受けられ、
当時闘病中で、ご自宅へ出張しました。
残念なことに昨年秋亡くなられ、
そのあと娘さんのA香さんが
いらっしゃいました。
お母様を亡くされたA香さんの悲しみは、
A恵さんご本人と会っているだけに、
人ごとでないように感じられました。
A香さんは「もっといろいろやって
あげればよかった」とおっしゃいます。
「こんなに早く亡くなると思わなかった。
食事療法で治ると信じて
いろいろ制限させてしまった。
もっと好きなものや美味しいものを
食べさせてあげればよかった」
と後悔していました。
荻久保則男監督のドキュメンタリー映画、
どいしゅうさんの「ひかりの国のおはなし」
の中に、あちら（魂の世界、
亡くなられた後に行くところ）の
食事のエピソードが出てきます。
あの世にも、食事も味もあるんです！
・「感謝」や「愛」のエネルギーが
味として感じられる
・現世でのどんな美味しいものよりも
ものすごく美味しい
のだそうです。
ですので、A香さんに、
「後悔することはありません。
あの世でも美味しいものが食べられます。
生きている時より、もっともっと美味しい
ものを食べられているから大丈夫です」
「肉体を持たない存在は、
私たち生きている人間を通して
味を体験するそうです。だから、
自分が美味しいものを食べながら、
ーお母さん、これ美味しいね、
ーお母さん、これ好きだったよね。
と心の中で話しかけながら、
味わって食べると、お母さんも
一緒に食べてるんですよ」
「愛や感謝の気持ちが、あの世での
『味』になるんだそうです。
だから、たくさん感謝しながら
一緒に食べればいいんです。」
「間に合わない、なんていうことは
ないんですよ。今からでも、一緒に、
美味しいものを食べさせて
あげればいいんじゃないですか」
…と、一般論をお伝えした時、
はっと気づきました。
その日は私の母の命日だったのです。
先日、千葉の実家で三回忌を済ませました。
母が亡くなって2年が経ちました。
母は胃瘻という手術をして、
15年間食事をすることができずに
生きて亡くなりました。
「美味しいものを食べさせてあげる」
ことができない年月が長すぎました。
私はクライアントさんに偉そうに
そんなことを垂れたけれども、
私自身が亡き母にそうしてきたか。
一般論として知っていながら、
この2年、そんなことはすっかり
考えずに生きてきたのです。
喋っている途中から気づいて、
自分の口から出る言葉がぜーんぶ
自分自身に向けられていることを
ひしひしと感じながら、
（気づいてなかった愚かさの）恥ずかしさと
申し訳なさでいっぱいになりながら、
何とか伝えきりました。
あー、お母さん来てるんだな。
メッセージ伝えてくれたんだな。
そんな気持ちにさせられたセッションでした。
クライアントさんを通して
私へのメッセージが来ることが
たまにあります。
形の上では、クライアントさん自身が
必要なメセージを受け取るお手伝いを
するのが私の「仕事」になっていますが、
魂の世界では、セラピストもクライアントも
同じ一人の人間で、ご縁があれば
メッセージを伝え合うんだな、と
折に触れて感じます。
母の命日に、母を亡くしたクライアントさん
のセッションをした、そして、
「美味しい食事をさせてあげたかった」
という言葉を聞くことになった、
シンクロニシティに打たれた昨日でした。
2年前も、とても明るくて
穏やかで、素晴らしいお天気でした。
世の中的にはお彼岸シーズン。
今日はきっと故人を偲ぶたくさんの方々が、
気持ちよくお墓参りをされているでしょうね！
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受けたいと思った時が受ける時です
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