私には母方の祖母がまだ元気で生きています。
大正五年生まれ。
先日の2月に100歳の誕生日を迎えました。
頭はしっかりしていて、口も達者。
電話の声だけ聞けばマイナス30歳です。
耳もよく聞こえ、むしろ地獄耳?(震)
目は白内障の手術をしたら視力が1.5になってしまい、
眼鏡無しで新聞が読めます。
ヨタヨタとほとんど歩けないですが、一応自力でトイレに行けます。
歯があって何でも食べられる。たくあんもポリポリ。
量は食べられませんが、お寿司もピザも海老フライも食べます。
好きな飲み物はコーラ、ハイカラおばあちゃんです。
私にとってお祖母ちゃんは特別な人。
私は初孫で、5人いる孫の中で別格で可愛がられました。
いつも「他の孫は一山いくら、恵理子だけが一人いくらなのよ」と言います。
赤ちゃんの時はあまりに可愛くて「うっとりながめていた」そうです。
母は大人しくて消極的で、私とは正反対のタイプ。
祖母は明るく元気でお喋りで、私とそっくり。隔世遺伝、私は祖母似です。
昔の人の割に合理的でさばけていて、ポンポンと会話が弾みます。
「恵理子は打てば響くから好きなのよ」と祖母も嬉しそう。
父親と折り合いが悪かったので、思春期から若い頃にかけては
祖母が私の「心のシェルター」でした。
家出をして、祖母の家で暮らすことも考えた時期もありました。
理解してくれず対立ばかりしていた父、感性が違って頼りない母、
そんな中、祖母は私にとって、父親のように導いてくれる存在、
母親のように受け止めてくれる存在、
私にとってはもう一人の親、両親以上の存在だった気がします。
祖母は宗教を持っていて、
私が幼い頃からスピリチュアルな考えを教えてくれたのは祖母でした。
「神様はみんな見ているのよ」
「大きな存在から見たら、人間なんてちっぽけなものよ」
「自分が自分がという思いで生きてると、最後にひっくり返るのよ」
「一番大切なのは心よ、目に見えないけれど心はあるのよ」
そんなことを私にずっと言ってくれていました。
足腰が弱ってきて介護が必要になり、昨年6月から老人ホームに入り、
電車で1時間ほどなので、私も暇を見ては訪れるように。
誇り高く我儘な祖母にとって、集団生活は馴染めず、会えば愚痴ばかり、
最近は一日に三回も電話がかかってきて私は聞き役です。
100歳を超えた先月あたりから体の弱りも目に見えてきて、
お見舞いのペースも増やしています。
ふっと、祖母との前世繋がりはなんだろうな?と思って
セルフ前世療法で探ってみたら、
以前見たことのある意外な過去生が出てきました。
それはボロブドゥールです。
(つづく)
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