心理学の道に挫折し、医学部への道を諦めた話、続きです。
・最初になりたかった職業は「お話を書く人」
・心理学者になろうと決めた
・学者になるために東大を目指す
・東大の落ちこぼれ、最初の挫折
・医学部受験失敗、第二の挫折
三十代後半にして、仕事も、目標もなくなってしまった私は
文字通り「途方に暮れて(at a loss)」いました。
「絶対元を取るから!」と反対を押し切って説得した手前、
夫との関係も気まずくなってしまいました。
これ以上頑張っても医学部へは行けない…と諦めた春、
コンビニでチューハイを買って近所の公園で一人お花見をしました。
きれいな桜、いいお天気、自由な時間。
最高…の気持ちになれるかと思ったら、ふと「私、いったい何やってるんだろう?」
と涙がこぼれてきて、満開の桜の下で、一人泣きました。
小学校のPTA活動などをしながらあてどなく毎日を暮していると、
ある日、書店であれこれ立ち読みをしていた時に、
「東洋医学」の本に出合い、「これだ!私が求めていたものはこれだ!」と直感します。
東洋医学は、体と心を切り離さない。
心に苦しみや迷いがある人は、それが必ず体にも表れる。
東洋医学を頼ってくる患者さんは、必ず心の面で問題解決が必要だし、
心と体を一体として解決するのが私の仕事だ。
この道を仕事にしよう、と決めました。
本格的に東洋医学を学べる所、をあれこれ探して、
遼寧中医薬大学附属日本中医薬学院を見つけます。
同様の学校はいくつかあったので比較検討し、
見学にも行って決めました。9月入学で、3年のコースです。
私は毎日でも勉強して促成したかったのですが、
働きながら学べるようなカリキュラムで、週1回だったので、
飲食店のアルバイトなどをしながら通いました。
先生方は全員中国人で、日本語堪能、中国で医学大学を卒業した、
素晴らしい方々ばかりで、カリキュラムは濃密でした。
クラスメイトは、お医者さんや薬局勤務の方など、本気で仕事にしたい方ばかり、
皆さん向上心があり、和気あいあい切磋琢磨しました。
夏休みには、実際に中国の医学大学を訪れる研修旅行も行きました。
3年次には都内で中国人の方が経営している、
鍼灸整体と漢方のお店で求人があるのを探し出して、
事務アルバイトという形で就職します。
働きながら、実践的な勉強をしていきたいと思ったのです。
漢方薬に囲まれ、鍼灸師さんたちから治療を受けたり、
中国語会話をちょっと教えていただいたり、楽しく働きました。
その間に試験を受けて「国際中医師A級」も取得しました。
これはかなり勉強を要する試験で、試験前は皆かなり頑張りました。
お店は人気があって、お客さんも増えて、売り上げも上がってきたので、
それまでは一つの店舗だったのを、もっといい立地で、
鍼灸整体と漢方薬局に分けて、二店舗展開することになりました。
順調な発展かと思われました。
ところが、家賃が二倍以上になり、新しい薬剤師さん、新しい整体師さんなどを雇って、
出費はかかるようになったのに、思ったほどの売り上げ増ではなく、
たちまち資金繰りが苦しくなってしまいました。
先生は、中医学に関しては素晴らしいプロフェッショナルでしたが、
経営者としての判断に失敗してしまった形になりました。
突然、クビを宣告されました。
一番高いのは人件費です。
薬剤師さんや鍼灸師さんは国家資格者で、お店をやっていくには不可欠です。
中国の資格はとっても、どんなに専門性が高くても、日本の法律上はただの民間資格。
解雇する対象は私なのです。
目の前が真っ暗になって、打ちのめされました。
今度こそ…今度こそ順調に行くと思ったのに。
もちろん、そこで、雇われて働くのではなく、自分で経営をする道も考えました。
でも、国家資格がない自分が否定されたようなショックで、
頑張っても無駄なんだ。何をやってもうまくいかないんだ。
すっかり凹んでしまいました。
私は40歳を超えていました。
(つづく)
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