「自分のするべき仕事が分からない」というテーマで前世療法を受けに来られたXさんは
30代独身、フリーで仕事を受けて、バリバリ働いている方です。
今、新しい仕事を受けるかどうか、大きな決断を迫られてました。
今までの仕事の延長線上にあり、報酬も悪くない。
自分には適性があって、結果も出せるし、やりがいも感じている。
でもどうも乗り気になれない。断るべきか?断ってどうするのか?
そもそも30代半ば、これからの仕事人生、どう生きていったらいいのか?
いやいや全く前世療法向きのクライアントさんで(笑)。
さっそく過去生を見に行ってみます。
シルクハットをかぶっています。
お屋敷に勤めているのではなくて、
街中でお客さんを拾う、流しの馬車です。
…馭者?(^^;
うーん、知的でスキルのある専門職のXさんと、
言ってみれば肉体労働者?の馭者には関連を感じません。
Xさんは初めて見えてくる過去生にワクワクしながら楽しそうに見ていますが、
セラピストの私は今後どう展開するのか?(^^; 内心ハラハラしています。
流しの馬車と言えば、現代で言えばタクシーだよね。
まさか、Xさんにタクシーの運転手に転職しろ、という答えじゃないよね?
「答え」は必ず本人の内側から来ます。
大事な答えは、往々にして、こちらが「質問」しない時にやってきます。
淡々と、辺りの情景や本人について追っていった際に、Xさんは唐突に、
「お客さんと雑談するのが楽しいみたいです。」と言いました。
「どんな気持ちですか?」と感情をたずねる質問はよくしますが、
これからその段階に入ろうとしている前、Xさんは勝手にそう言い出したのです。
勝手に出てくる情報は、往々にして重要な部分です。
陽気でフランクな性格の男の人。
生活レベルは豊かではないけど貧しくもない、そこそこ。
家族も友達もいて、平凡に幸せに暮らしている。
そんな過去生が、悩めるXさんの仕事についていったい何を教えてくれるというのか?
アフターの振り返りで、Xさんはさばさばした顔で「解りました」と言いました。
(え、何が分かったの?(^^;)とびっくりする私。
「私、人と直接接する仕事が好きなんです。人とコミュニケーションしたいんです。
今受けるかどうか迷っている仕事は、結果的には人を喜ばせることになるけれども、
間に会社が挟まっているから、直接お客さんの反応を感じることはない。
だから、いい条件なのにやる気が起きない理由が分かりました。」
近世ヨーロッパの馭者男性と、現代日本の専門職女性。
そこに見えてきた「本質」は、「人と接すること」というテーマでした。
馭者の過去生は、そんなにリッチじゃなかったけれども、
お客さんとのコミュニケーションを楽しんで、満足して生涯を送った。
その、「魂が喜ぶ」感覚を、Xさんは「体験」したのです。
Xさんは、新しいオファーは断ることに決めました。
そして、その代わりにこれからやっていきたい仕事の方向性も掴みました。
馭者人生一つで、こんなことが分かるんですね。
これが、過去生が「誰」「何」だったかはあまり意味がない、
そこで「どんな体験をしたか」「どんな感情を抱いたか」が大事、ということです。
誰かに「あなたは19世紀ヨーロッパで街中の流しの馭者でした。」
と言われても「へー」で終わってしまうことでしょう。
「陽気で社交的な性格でした。」と指摘されても、
「わぁ、今の私と同じですね。性格って変わらないんですね♪」
的な、面白さだけで終わっていたかもしれません。
でも前世療法の「答え」は、「自分自身だけが味わう感情」にあるのです。
極端な話、セラピストの私にはさっぱり分からないことさえあります。
なんで、そのシチュエーションで、その展開で、何が分かるの?という
どーでもないシーンで「解りました」という納得が来るのです。
この例で言えば、Xさんが「雑談好きな馭者」を見たからと言って、
私はXさんの問いに何も答えられなかったでしょうね。
違う時代、違う性別、違う国や文化を見るという作業は、
不思議なことに、「それを超えた本質」をよく見せてくれるのです。
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