「前世なんて見ても意味がない。
過去生を知るためにお金や時間を費やすなんて愚の骨頂。」
私の大好きな人気ブロガーさんがそう書いているのを読んで、
心臓を冷たい手でギュッと握られたような、板切れでぶん殴られたようなショックを受けました。
読んだのが個人セッションの直前だったため、
クライアントさんと話しながらもブログの文章が頭から離れず、
「私のやってることは無駄なのか?かけているこの言葉は愚の骨頂なのか?」
という思いが浮かんできて、声が震えそうになりました。
しかし誘導を始めると、いつも通り、クライアントさんはだんだんと深く潜在意識に入っていき、
ぐんぐんと自分の奥底の忘れていた思いに近づき、
涙を流しながら深い納得へ到達していくのを導いているうちに、
「これでよかったんだ」と心も落ち着きました。
「過去生を見ても意味はない。大事なのは現世(だけ)。」
このような言葉は、実はスピリチュアル仲間の多くも言っています。
そして、私自身も実は、そのことは同感しています。
過去生を知りたいというメンタリティの中に、
現世でのつらいことうまくいかないことを過去生の「せいにして」、
原因を「外」に求めて、自分をごまかそうとしたり、
甘いロマンティックな夢に浸ったり、悲劇のヒロインを演じたり
してみたい思考回路があることがあるのを、
スピ好きならでは見聞きすることがあって、うんざりしてしまうことがあります。
それは、よくわかります。
でも私がいつもブログでも直接会った時でも口にするのは、
「過去生を見て、見えてくるのは今の自分ですよ。」
ということなんです。
ここが、どうも、屈折していて、よくわかりにくい所ですね(^^;
現世のことを知りたければ、現世の自分をよく見ればいいじゃん!というわけです。
人は、自分のことはよく分からないものです。
また「分かっていても、本当には分かっていない」ことがよくあります。
夫からのDVに悩んで前世療法を受けられに来た方がいらっしゃいました。
どうしても今の状況から抜け出せないから、何かブレイクスルーがほしい、ということでした。
お話を聞いてみると、どう考えても別れるしかない。
「親にもそう言われるんです。友達にも全員そう言われてるんです。」とのことでしたが、
もう100人いたら100人が「そんなのやめなよ」としか言えない状況。(^^;
本人だって、分かってないわけじゃないのですl。頭では。
でも彼女は「うじうじちゃん」なんですね。
「でも彼も優しい所があるし…」「子供もまだ小さいし…」とずるずる引きずっているのです。
暴力振るってないときに優しいのはDV男の典型的パターンでしょ!
そんなことより、それを継続することによってあなたの人生どれだけ犠牲になるの?!
子供だって、そんな環境で育ったら傷つくのは目に見えてるよ。
でも私は、前世療法では、それを彼女に言いません。
必要な言葉はクライアントさんの中から出てくるからです。
前世療法で見えてきたのは、今の自分の「パターン」を見事に描いた、
自己主張ができず、自分を大切にできず、最後は夫に撲殺される過去生でした。
ボロボロ大泣きして彼女は初めて「解った」そうです。
このままじゃ自分は駄目だ。人生、後悔して終わることになる。
3年間うじうじし続けていた彼女が速攻で別居したことに、お母様がびっくりされたそうです。
決断ができたばかりでなく、彼女は人が変わったように明るくなり、
たまにメールくださるんですけど、「毎日が楽しく、生きることが幸せです♪」と
まるで別人のように生き生きして、「あの暗かった人が…」と私の方がびっくりです。
私の前世療法で一番よく聞く感想が「腑に落ちた」「納得した」です。
つまり、みんな、自分の問題は本当は分かっている。薄々気づいている。
でも、直面できていないのです。受け止められないのです。
前世療法は、その隠していた、抑圧していた、誤魔化していた部分を、
首根っこを摑まえて「さあ見ろ!」と突きつけるような作業です。
それは「今の自分と関係ない、過去のことを見るだけ」でも
「違う時代や人物設定と戯れるファンタジー」でも
「改善すべき現在から目をそらすための犯人捜し」でもないんです。
また、前世療法は「誰にでも必要なもの」でも「誰にでもお勧めする」ものでもありません。
それは、ごく一部の、こういう方法が必要な、こういう方法が合っている人だけのものです。
前世療法を広めてみんなが受けに来ればいいな!なんて全く思っていません。
キャッチコピーにも書いていますが、 「受けたいと思った」人だけが受ければいいと思っています。
誰にでも当てはまる、誰にでもお勧めの、たとえば「自分に正直に生きましょう」とか
「安全な食べ物を選びましょう」とか、そういう生き方指南や方法論とは異なるものです。
100人いたら一人いればいいのです。
あとの99人には過去生は関係もないし、興味がなくてもいいんです。
でも、そのたった一人の必要としている人はいるのです。
過去生の扉を開けることで、輪廻転生の価値観を体験することで、
大きな変転を体験した方に数限りなくお会いしてきました。
時には、前世の枠を超えて、「高次元存在」とのコンタクトへ至ることもあります。
宇宙的体験をされる方もごく少数ですがいらっしゃいます。
それはかけがえのない体験となって、その人を変えていきます。
名称とはズレますが、そこまで含めて「前世療法」だと思っています。
「気づき」は過去生を見ることが必要なわけでもありません。
一番おすすめなのは瞑想することです。
でもじっくり体質改善の前に、どかーんと手術した方がいい方もいます。
気づきにはたくさんの入り口がある。
前世療法はその入り口の一つにすぎない、けれど役に立つ入口だと思っています。
愚の骨頂と言われてもいい。
友達の間でさみしい思いをしてもいい(笑)。
私は私の信じるところを生きよう。
私は私のできることをしよう。
そんなことを考えさせていただきました。
もしかしたら、前世療法を仕事とする上で、
「アンタほんとにそれでいいの?」とお試しが来たのかもしれませんね。
それでも地球は回る。それでも私は前世療法をやりますよ。
今のところね(笑)。
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