戦争と関わりの深い作品を、戦没画学生の絵を集めた「無言館」で、若い演奏家に弾いてほしい。



そのようなお声がけから集まった若手メンバーとスタッフの皆様と共に、本当に本当に大変な想いをしながら収録しました。

現代曲のプロではない私たちがグラスハープや他の楽器まで必死で練習して、見たこともないような楽譜の解読に日々苦労し、

一体どうしてこんな曲を弾くのだろうと思った日もありました。でも、全てのことに意味はあった。



芸大の先輩方はじめ戦地で無念の死を遂げた素晴らしい芸術家たちの絵にこめられた魂を感じながら、私たちなりになんとかやり遂げた作品、ぜひ観ていただけたら嬉しいです。



クラムは難しすぎて鬼の形相で弾いています。いろんな国の言葉で「7」や「13」と叫ぶシーンもあり、大変恥ずかしいのですが、それもまた意味のあることだったと思っています。







そして、こんなにも才能に溢れた若い画家たちが戦争によって命を奪われ「無言館」で言葉なく訴えかけている魂の叫びを、

彼らだけでなくその向こう側にある人間の真実を、

ぜひ知っていただけたら嬉しいです。



放送は11/18早朝、

バーバーの弦楽四重奏曲も演奏しています。



https://www4.nhk.or.jp/c-club/x/2019-11-18/10/5902/1894544/