今日はリハーサルの合間のお休み。朝から手続きなどのため芸大にも行ったので、上野の展覧会を二つ観てきました
ひとつめは芸大美術館の「源氏物語絵巻に挑む」というもの。普段はヨーロッパのことを勉強することが多いですが、最近は日本のことをたくさん知りたいと思うようになりました。今回展示されているのは現状模写ですが、とてもなめらかな美しい平仮名と、端正な色遣いの中に浮かび上がる雅の心に、魂が浄化されていくようでした
以前深いえんじのドレスを着て演奏会に出たとき、目上の方から「その色は昔から日本人が大事にしてきた色だよ」と褒めていただいたことがありましたが、今日気づいたのは、私が気に入ってよく着ているドレスの色が絵巻の中の女性のお着物の色とたくさん重なっていたこと！えんじももちろん、深い緑ややわらかめの黄色…欲しいと思っている藤色のお着物も登場していて、自分の中にも大和の魂が息づいているのかなと思ってしまいました（笑）
そしてどうしても行きたかったもうひとつの展覧会が、国立博物館での「空海」。炎天下の下30分待ちの長蛇の列には一瞬ひるみましたが、楽器もなく動きまわれるのは今日だけかもと根性で並んで観てきました
かなり混み合ってはいたけど、本当に行ってよかった！本物が放つ圧倒的なパワーには言葉もでませんでした。母が仏像好きで、小さいころは時々京都や奈良に観に出かけましたが、醍醐寺からやってきた薬師如来さまなど、以前にもお会いしたことがある仏像さまのオーラはよく覚えているものですね。思わず「お久しぶりです！」と心の中でつぶやいてしまいました。空海の書も、それはそれは本当に感動的なものでした。
空海は1200年前の人。そこから考えるとバッハでさえ十分最近の人に感じられてしまいますが（笑）、今週末には紀尾井ホールでバッハを中心とした合唱団の演奏会に出演させていただきます
東京ムジーククライスさん、詳細はこちらのHP
で！結成当初からもう4年もお世話になっていますが、今年もマエストロゆうすけさん率いる合唱団のみなさんの情熱はさらにパワーアップしていて、本番がとても楽しみです
お時間のある方、ぜひぜひいらしてみてください